【感想・ネタバレ】頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」のレビュー

あらすじ

草創期の脆弱な鎌倉幕府をまとめ上げていたのは、“情に厚い”親分肌の源頼朝の個性だった! 従来の頼朝像を一変させる刺激的な論考。さらに2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時についても頼朝の後継者として詳しく言及している。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

pon

ネタバレ 購入済み

面白い

この著者の別の書物を読み、あまりにわかりやすく面白かったので、読んでみましたが、こちらも大変面白かったです。
承久の乱の最後に、藤原・三浦に放ったと言われる後鳥羽院の言葉の意訳は、なんだかものすごく府に落ちたというか、ああきっと、こういう意味で言った言葉だったんじゃないかなと思えました。
倫理観も不揃いの、田舎武士たちをまとめる頼朝の、人間味も感じられて、鎌倉時代が面白く思えてきました

0
2022年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コロナ禍における現在の社会状況を誰が予想できたか
新しい習慣や常識の生活、中世の常識に思いを馳せる
律令の名残ある平安の終わり、朝廷の威光も坂東には
及ばず、開発領主たちの土地が増えるともめ事も増え
蛸とは想像に難くない【イメージは戦後の闇市気分】
※アメリカ西部開拓時代でもいいかも

社会秩序が未成熟である・活気がある・暴力が日常で
ある・有力豪族が群雄割拠の世界

社会情勢は平治の乱で平家隆盛から世代交代・後白河
上皇の出来心と清盛の反逆・中央政府のもめ事が地方
に影響して窮乏したものは反旗の機運が高まるときに
『以仁王の令旨』がトリガーとなり平家が急ぎ作った
秩序への反発心に頼朝という貴種が火種となりました

(長い前置き)本書は坂東武者が困りものの頼朝だけ
どなんだか好きなんだよねという体育会のノリで武家
の世を造った中世人の愛らしくもバカバカしいエピソ
ード満載であり『日本中央史学界に、すごく!オモシ
ロい本を書く怪人がいた』と言われたがっている細川
重男先生必読の本です
※神護寺『伝頼朝像』は頼朝じゃね?説(´・ω・`)!

0
2022年04月18日

「学術・語学」ランキング