【感想・ネタバレ】おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「あたしこれから殺人計画をたてる」。我慢をかさね、やっと受かった高校で待っていたのは、元カレ剛太の「抹殺」宣言と執拗な嫌がらせ。すべての友に去られた沙織は、不登校の弟をコーチに復讐の肉体改造を決意するが……。理不尽に壊された心のゆくえを鮮烈に描く表題作をはじめ、ひそかに芽ばえ、打ち消すほどに深く根を張る薄暗い感情のなかに、私たちの「いま」を刻む7つの風景。

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ネタバレ

過去の人や妄想上の人がきっかけで、
行動してしまうのに、その人達はでてこない。
それでもつきささる重さ、ざわざわ感。おもしろい。

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2014年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれ憎しみ、殺意が散りばめられたお話。
どの章にも出てくる殺意の塊のような女性が
同じ人なのかと思わせる。
悪意や憎しみに包まれてる人って同じ雰囲気を持つようになるのかも。

どの章も結末なんかない、悪意は終わらない
それでも私たちは生きていく。それが現実なんだと思わせる本だった。

おやすみ。怖い夢を見ないようにという
意味が姉弟の合言葉だと分かったときほっこりした

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夏休み前、彼氏と別れた。休み明け、執拗で悪質ないじめにさらされる。我慢し続け、やっと受かった高校だったのに。

あいつ、ぶっ殺してやる…。
唯一なんでも話せる不登校の弟をコーチとし、元彼への復讐のための肉体改造にいどむ。

理不尽、悪意にどのように立ち向かうのか。薄暗い感情のなかに、自分たちの生活がある。

すっきりと青空が広がる話ばかりではない、表題他6編。

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2013年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

愛する者へ向けたドロリとした感情がテーマとなる7つの短編集。
女の気持ち、男の気持ち、母親の気持ちなど、それぞれが置かれている状況は異なるものの、とにかく後味の悪いストーリーが多い。

そんななか、救いがあるのは表題作である「おやすみ、こわい夢を見ないように」。
この物語に潜む狂気にはヒヤリとするものの、パンドラの匣を開けたときに最後に残る”希望”のようなラストには胸の中がじんわりと温かくなった。

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2012年02月21日

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