あらすじ
お江戸は日本橋。長崎屋の跡取り息子、若だんなこと一太郎の周りには、愉快な妖たちが沢山。そんな仲間を紹介しようとして楽しい騒動が起きる「長崎屋あれこれ」、屏風のぞきや金次らが『桃太郎』の世界に迷い込む「またあおう」、若だんなが長崎屋を継いだ後のお話で、妖退治の高僧・寛朝の形見をめぐる波乱を描く「かたみわけ」など豪華5編を収録した、文庫でしか読めない待望のシリーズ外伝。
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Posted by ブクログ
外伝で若だんなが出てこなくて、いつもほどお菓子やご馳走が出てこないのに
やっぱりせんべいやお饅頭、かりんとうが食べたくなった。
次のお話を読む時は 玉子焼きを焼いてから読み始めよ
河童の九千万坊 ホントの焼酎の名前なのね
呑んでみたい。。と検索したら
いろんな種類があって 迷い中
Posted by ブクログ
「はじめての使い」
とら次が自分の力が足りないと判断して早くに助けを求めたのが偉いなと思う。お頭は、とら次やくま蔵の無事まで考えて人がいい。
早めに助けを求めるのって案外難しい。親がいない時でも子どもがちゃんと「助けて」と言えるといいなと思うし、私も無理して一人で頑張りすぎないようにしたい。
「またあおう」
屏風のぞき、若だんなだったらこう考える、と頭が働くのが頼もしい。
「一つ足りない」
九千坊は腕っぷしが弱くて東へ逃げてきたのかと思いきや、本当は強くて、配下を守り、全員を食べさせるためというのが本当素敵。
トップは、こういう人がいいなぁ。猫又、大阿部屋、九千坊に若だんな。皆を束ねるトップ・経営者がどんな人たるべきなのか、「しゃばけ」シリーズは物語でさりげなく描かれているのも素敵。
「かたみわけ」
秋英が頼りになる人に育ってうれしいけれど、寛朝さまがいないのが寂しい。そして離れでみんな集まって楽しそうなのはうれしい。
できるだけ長い期間、この面々で楽しんで過ごしてほしいなぁ(そしてそれを私にも楽しませてほしいなぁ)と願ってしまう。
Posted by ブクログ
ご無沙汰していた「しゃばけ」シリーズ。オーディオブックで。
聞き終わってから調べてみると「外伝」なんですね。
中国から九州に大挙やってきた河童。猿との闘いが惹起し、猿から逃れ東国を目指すが…広徳寺から逃げ出した妖を捕まえなければならなくなり、地獄とこの世を結ぶ袋を使う、幽霊と対峙するが…
長崎屋の主人、藤兵衛と広徳寺の管長、寛朝が亡くなったあと、という設定なので外伝なのか…
Posted by ブクログ
しゃばけシリーズ外伝第二弾。
外伝の第一弾はちょっとぶっ飛んでいたので、
今回はどうなるかと思っていたが、
まあまあ江戸時代の中に納まっていて良かった。
相変わらずの長崎屋の日常や、
戸塚宿から猫又がおついかいに出て盗みに巻き込まれたり、
離れの面々が桃太郎の草紙の世界に入ったり、
中国から河童が渡ってきて九州に住み着いたり、
全体的にほのぼの。
でも、法力あらかたな広徳寺の寛朝が亡くなった後の話は
読みたくなかったかな。
いつまでもお話の中で生きていてほしい。
それが物語の良さなのだから。
Posted by ブクログ
外伝らしく読みやすい内容かと思いきや、寛朝様が亡くなった後のお話まで入っておりしんみりしてしまった。
「居場所が定まると総身が重くなくなる」という佐助の言葉にもじんわり。それでも時が経っていくのを寂しく思う。
Posted by ブクログ
「外伝」、いつも中心にいる若だんなは出てこないんです、、が、ちゃんと、居る。若だんなの気配、というか。もしくは何冊にもかけて長崎屋離れを度々除いてきたファンとしては最早自分も同じ空気を共有してすぐそばにいると錯覚しているのかもしれない。 現実的に言うと、妖たちはたとえ若だんなが何日も眠り続けていても、中山道のほうへ出張(!)していても、彼らの思いや会話にはいつも若だんなのことが出てくるから、なのだ。
一番好きなのは最後の「かたみわけ」。豪快?な寛朝御坊が亡くなり、秋英御坊が心細さと戦いながら成長していく。寛朝からの大事な「かたみ」ともいうべき、寛春。寛朝御坊は自分亡き後の諸事まで全て整えられていたのだな、、と。