あらすじ
■「添加物は体に悪い」「無添加な食材は体に優しい」。
その“なんとなく”は、本当に正しいのでしょうか? 添加物には、食材が本来もっている毒性を中和したり、保存効果を高めるなど、大きなメリットがあります。現代の私たちの食生活と、ふだん口にしている添加物の本当の話を、長らく食と健康の研究現場に携わってきた著者が、わかりやすく解説します。
[目次]
第1章 無添加社会は無防備社会
第2章 無添加社会が健康を損ねる
第3章 食品は本質的に危険をはらんでいる
第4章 安全・非安全の判断に必要な量の概念
第5章 安全性を感覚で判断してはいけない
第6章 確かな目が安全な食卓をつくる
<著者略歴>
長村 洋一 (ながむら よういち)
日本食品安全協会理事長、元鈴鹿医療科学大学副学長。藤田保健衛生大学にて30 年以上にわたり臨床検査教育と研究に携わる傍ら、食品の有効性、安全性に関する幅広い調査研究活動を行ってきた。平成13 年に健康食品を含む食に関する正しい情報を発信するため「(一社)日本食品安全協会」を設立し、医療職者を中心とした5,000 名以上の会員組織の理事長として活躍している。
※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『長村教授の正しい添加物講義』(2021年9月8日 第2刷)に基づいて制作されました。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
添加物は何でも身体に良くない!と喧伝する専門家の話を鵜呑みにする人に対して、添加物の正しい知識を教えてくれる本。
塩だってビタミンだって添加物だし、添加物でなくても天然で有毒なものはたくさんある。
食品の知識を正しく得たい人には一読をおすすめします。
Posted by ブクログ
添加物はなんとなく怖いというイメージは誰しもあると思う。
しかし、この本を読むことによって食品に含まれる添加物はいかに安全なのかを知る事ができる。
聞いたことの無いカタカナの表記が並んでいると不安になるが、その成分はどれも元々食物が持っているものだ。
それと、添加物は危険だと煽る人達の理論には量の概念が無いということもよくわかった。
「◯◯を摂取しすぎると死ぬ」というのは、塩、醤油、アルコールなどどんな成分にだって言えること。
人間には、ある量までは酵素によって消化できる機能が備わっているのでその分量さえ守れば何も問題は無いこと。そしてその分量の取り決めはものすごく厳しいということ。
また、無添加のものと添加物が入っているものとでは食中毒の危険性に大きな差がある事も忘れられている。
微量の体に影響が無い添加物を恐れて、食中毒の危険性が高い食品を選んでいる人はこの世にたくさんいるのだろう。
全ての内容が科学的に証明された事実を元にしているのでとても信憑性が高い。
これまでの考えが覆される、とてもためになる本だった。