あらすじ
海辺の下町商店街・かつぶし町の交番に赴任した、おまわりさんの小槇悠介(こまき・ゆうすけ)。
この交番にはずっと昔から、人の言葉を話す謎の猫・おもちさんが住み着いている。
「相手の声を聞こうとする気持ちさえあれば、案外なんとかなるものですにゃ」
町の人々から愛されるおもちさんは、触ると願いが叶うとか、おやつをあげるといいことがあるとか、いろいろな言い伝えがあるらしい。
でもそれが本当かどうかは誰も知らない。
そんな彼らの周りには、優しい町の人々だけでなく、さまざまなあやかしたちの姿もあって――。
百鬼夜行に巻き込まれたり、河童に恩返しされたり、突然の神隠しもあり!?
人と人ならざるモノのあわいで起こる、ふしぎで優しい物語。
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Posted by ブクログ
人の言葉を話す猫・おもちさん。
なぜしゃべるのか謎に包まれてるけど、可愛い。
かつぶし町の交番に異動してきた小槇くん。
百鬼夜行みたいなものや河童や狐といったあやかしに遭遇したりと不思議な出来事が起こるけど、優しい物語です。
かつぶし町の人々が優しくて、知らない人でも助け合う。当たり前の事だけど、相手を思いやる気持ちは大切にしなければならないと改めて思いました。
おもちさんがなぜしゃべるのかまだ謎なので、もし続きがあるのなら読んでみたいです。
匿名
警察ものを沢山読んでるわけじゃないけど、交番舞台の作品はなかなか読んだことないので、めずらしい作品。
この作品は、穏やかでファンタジーありで雰囲気がいい。
Posted by ブクログ
かつぶし町の交番に異動してきた警察官の小槇くんはビックリ!
なんとそこには人語を喋る猫がいたのですから。
「おもちさん」と呼ばれるその猫は不思議な猫です。
かつぶし町は古き良き時代の人情とか温かみがのこっている町で、おまわりさんの小槇くんと猫のおもちさんが巻き込まれるささやかな事件にほっこりします。
なかでも、高校生の山村くんが漁港の神様と信心されている岩に粗相をしてから不思議な出来事があり、それ以来その岩に手を合わせるようになった話がかわいいなぁと思いました。