【感想・ネタバレ】山田正紀・超絶ミステリコレクション#6 SAKURA 六方面喪失課のレビュー

あらすじ

「この国、ちかごろ正義が足りなくないですか?」
警察小説史上、もっともオフビートな痛快作!
初文庫化

「北綾瀬の町がない。町がそっくり消えちまった!」覆面パトカーが遭遇した空前絶後の大消失事件。
立ち向かうは、綾瀬署窓際部署のボンクラ刑事七名。
自転車や下着の盗難──最底辺の事件を追っていたはずの彼らが、なぜかバブル期の日本を揺るがす大犯罪に遭遇してしまったのだ!
脇役人生にも一寸(ちょっと)の意地がある。忘れたはずの「正義」の二文字を胸に、ダメ刑事たちの痛快な戦いが始まる。

解説 貴志祐介
イラスト KENTOO
トクマの特選!

〈目次〉
プロローグ
第一話 自転車泥棒
第二話 ブルセラ刑事
第三話 デリバリー・サービス
第四話 夜も眠れない
第五話 人形の身代金
第六話 消えた町
エピローグ
あとがき

解説 貴志祐介

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Posted by ブクログ

天才犯罪者が仕組んだ、途方もない犯罪計画に、一見ダメダメなお荷物刑事たちが挑むという、この設定を聞いただけで血湧き肉躍る、B級アクション的快作。喪失課の刑事たちは意外と有能だったりもするのだが、むしろ彼らのダメなところが武器になってしまったりするのが痛快。特にラストのテロ実行犯のボスがとんでもないやり方で倒されるシーンには爆笑した。ラスボス相手の、オチの付け方も愉しい。

0
2023年02月19日

Posted by ブクログ

山田正紀『山田正紀・超絶ミステリコレクション#6 SAKURA 六方面喪失課』徳間文庫。

初文庫化の警察小説。プロローグに登場する得体の知れない『SAKURA』とは何者なのか。奇妙なプロットの小説は1話ずつで訳ありのダメ刑事1名を紹介する形式で進行する。刑事が事件を解決すると決まってポケベルが鳴る

一体、何がどうなっていて、どんな結末を迎えるのか、全く先の読めない展開が続く。

が、しかし……

余りにも拍子抜けした結末に開いた口が塞がらなかった。途中までは面白いのに、失速どころか墜落。期待は大きく裏切られた。

警察各署のボンクラのダメ刑事7名が綾瀬署の窓際部署失踪課に集められる。陰では『六方面喪失課』と呼ばれる7名の刑事は互いに協力することもなく、自転車や下着の盗難といった最底辺の事件を捜査するうちにバブル期の日本を揺るがす大事件に遭遇してしまう。

その大事件とは北綾瀬の町の消失事件である。北綾瀬の町がそっくり消えてしまうという空前絶後の大事件に『六方面喪失課』の刑事7名が挑む。

ところで『囮捜査官』シリーズの第5作のリブート作は何時になったら刊行されるのだろうか。確か2022年秋に刊行予定という触れ込みで、第1作から第4作までが再刊されたと思うのだが。

本体価格800円
★★★

0
2023年02月21日

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