あらすじ
徒党を組んで反旗を翻したグラハム卿ら西部領主との決戦に、国王ウォルの軍は大敗を喫した。頼みのラモナ騎士団は壊滅し、ウォルは囚われの身に……。さらにパラスト・タンガの2国はこの機に乗じて同盟を結び、虎視眈々とタウ山脈の金銀鉱を狙う。内憂外患のデルフィニアの危地に、姿を消した王妃リィの真意は。
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デルフィニア戦記10
隣国パラストとの戦いに敗れ、捕虜となった国王。
裏切り、寝返り、共謀、陰謀。
いろいろなものが渦巻く中、王妃は単独で国王を助けに向かう。
今までどんなピンチも二人で覆してきましたが、ここまでのピンチはなかったのではと思うほど。
人の心は綺麗でもあり醜くもある。
受け入れがたい場面の多い巻でした。
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「憂愁の妃将軍 デルフィニア戦記10」茅田砂胡
大長編ファンタジーシリーズ。
@電子書籍 18 冊目。
国王の救出劇に、リィの出自の秘密に、手に汗握る展開です。
闘技場でのリィの剣のシーンなんかファンタジー色がどんどん出てきて、ここまで話が進んでなおこれでもかという色づけかと!(5)
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徒党を組んで反旗を翻したグラハム卿ら西部領主との決戦に、国王ウォルの軍は大敗を喫した。頼みのラモナ騎士団は壊滅し、囚われの身となったウォルは…。更にパラスト・タンガの二国はこの機に乗じて同盟を結び、虎視眈々とタウ山脈の金銀鉱を狙う。内憂外患デルフィニアの危地に姿を消した王妃リィの真意は?
(感想)
作者がコメントに書かれているように、社会の中で生きている限り、人間には立場と事情があり、責任もあり、個人の意志は後回しになります。ウォルを助けに行きたいのに動けない友人達の苦悩、それが描かれた巻です。シェラはナシアスと合流しグラハム卿についたと見せかけて、宰相・ブルクスはジルに助けを求めつつ交渉という立場から、ロザモンドはポリシア平原を守るという名目で挙兵をし、バルロはパラストを抑えるために街道に全戦力集結させ、イヴンはタウの仲間に呼びかける。そんな皆の努力もあって、獅子に食われて処刑されそうになったのにギリギリ駆けつけたリィがどうにかウォルを救出してからの、怒涛の反撃は爽快。しかし、その戦の後、食事もしない、寝もしないリィを無理やり薬で寝かしたことで夫婦喧嘩が勃発して、異様な緊張感を残して終わるというところが、なんともはや…。
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デルフィニア戦記第十巻。パラストに囚われたウォルを救出しようとそれぞれ必死に動いているが見つからない。そうしてるうちにウォルの処刑が公表された。闘技場の中、鎖につながれたウォルは絶体絶命の危機!その頃リィも敵の罠にかかっていた。しかし危機を脱したウォル達は猛然とパラスト、タンガ両国に襲い掛かる。勝戦に湧くコーラルで一人気落ちしているリィ。相棒のことを思っているらしい。そんなリィを無理やり休ませようとウォルはある手段をとる。しかし、目を覚ましたリィは…。捕虜ウォル、格好好過ぎますvリィの剣を揮うシーンなんか最高vナシアスとシェラのコンビには美しすぎでクラクラしましたvそれにしてもシェラの血が美味しいって、褒め言葉なのでしょうか?
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「憂愁の妃将軍」というタイトルなのに、リィは後半になるまでほとんど姿を現さない。
囚われたウォルを助け出すため、単身姿を消したまま。
ナシアスは汚名を被ることもいとわず敵地の中に裏切り者として潜入し、それを十分理解したうえで、大声でナシアスをののしるバルロ。
こういう、阿吽の呼吸の連係プレイがいいんだよね。
少しずつ、リィの、本来所属するべき世界が見えてくる。
それは本物ではなく、この世界からリィを追い出すために作られたまがい物の世界だとしても。
で、せっかく助け出したウォルを、リィが殺しに行く(?)ところで次巻に続く。
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リィ、待ってましたー!!今回は、リィの相棒のシーンも。「エディ」「ルーファ」と呼び合うふたりはいつ会えるのか。でも、その時はウォルとの別れの時でもあるんだろうな。最後、ドラキュラ…!?獅子を前にした以上の、ウォル最大のピンチ!?
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囚われたウォル。
捕虜と言えど国王級であれば、相応の扱いを受けるという古今の法。
それが、生物に対する残虐性だけが服を着たような悪癖を持つ隣国パラストの王弟に捕えられていたため、ウォルはすさまじいまでの拷問を受けていた。
奇跡の救出劇。
タウ西部の人たちは最初、イヴンがウォルを助けに行くことに難色を示していたのに、なぜ国王が救出された瞬間、タウの軍勢はパラストへ攻め込めたのか。
私の読解力が足りないのかな。
また近いうちに再読しよう。
ひとまず両大国を相手に、有利な和睦協定を結ぶところまで持ち直したデルフィニア。
リィの意気消沈の理由。
それを紛らわせられるのは、ウォルだけだという。
命を保つために薬を用いたウォルに、激昂するリィの対峙シーンで次巻へ。
どう転ぶのか、全く見当がつかない。
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グラハム卿らに反旗を翻されたデルフィニア。
そして、国王は囚われの身となり、タンガ、パラストの両国から一気に攻め立てられる。
そして、和睦を求められるが、それには少し不可解な点もあり……
一方、単身、王を救いに行く、と陣を飛び出たリィはウィルを探すけれど、偽の情報に振り回される。
あちこちを回り、ようやくウィルのいるところに辿りついたけれど、既に処刑直前で、まさにウィルはまさに獅子に食われようとしてたところだった。
そこを何とか救い出し、無事に勝利を収めたデルフィニアだったが、戻ってきてからリィの様子がおかしい……
という話でした。
リィのバックグラウンドが見え隠れしてきて。
これはいよいよ本気で、この本はラブロマンスじゃなかったんだ、と思いました。
個人的には、リィとウィルの組み合わせ、本当に好きなんだけどなあ……と思ったんですが、こればっかりはしょうがない。
リィには戻ってほしくないと思っていますが、仕方がないですね。
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捕らわれたウォル,やっと救い出したが、その奸計の大元はリィをこの世界から遠ざけようと妖術師たちがはかったものだった.見え隠れするリィの元いた世界.とても気になる.
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【デルフィニア戦記10巻】タンガ・パラスト両国は同盟を結び、デルフィニアに宣戦を布告した。国王ウォルは味方の裏切りにあい、囚われの身に。この風雲急を告げるときに、王妃リィの姿はどこにもなく……。