あらすじ
伊藤まさこさん推薦!
ウー・ウェンさん初の暮らしエッセイ。物事を複雑にせず、シンプルにすることが快適な暮らしの秘訣、という哲学に貫かれた生き方は、清々しさに満ちています。本当に大切なものだけを見据え、心もからだも身軽に暮らしていくこと。姿勢よく立ち、はっきり話すこと。モノ・コト・ヒトのよい面を見ること――。
本書では、歳を重ねてもなお明るくクリアに生きているウー・ウェンさんの日常生活を追いながら、ウーさんが実践している日々の工夫や考え方を紹介していきます。
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Posted by ブクログ
色々悩んでいる時期に読みました。
人生は、健康で笑って美味しいご飯が食べられれば、幸せ
本当にそのとおりだと思います。
情報過多な現代、いろいろ便利にはなっていますが、どうも人の温かさというのがついていっていないことに引っかかりを感じています。
人とのつながりを大切に。
美味しいご飯を食べて、
気持ちよく寝る。
何気ない毎日の質を高く、
健康に暮らしていきたいと思います。
Posted by ブクログ
ウーウェンさんの暮らしの知恵。中国というバックグラウンドがあり、いろいろ縁があっての今という感じがすごく共感できるし、その間のさまざまなご苦労も含めて想像しても、すごい方だと思う。料理は、一つのアウトカムであって、生き方がでる。だからこそ、響くその一つ一つは、基本に近いことだ。日本人の中にずっと遺伝子レベルで持っていることもたくさんあるんだろうけど、こうした慣習や生き方の知恵があまり伝承されていない、または重要視されていない社会になってきているからこそ、こういうことが大事になる。
気持ちを張って、大きな声で元気よく挨拶する。外国人ですから、少し間違えていたって許してくれる。NYではそうはいかないような気がするけれど、それでもすごく大事だなと思う。こちらから、能動的に仕掛けなければ、何も起きない。全てがアグレッシブな戦いの場では、一瞬でも気を許してはいけない、そんな緊張感と高いテンション、モチベーションが交錯する。
中国にいた頃に驚いた習慣が、冷水は飲まないというもの。氷が入った水はもってのほか。夏でもお茶を飲んでいた同僚も多かった。これには、非常に長い長い歴史が紡いだ経験値があるんだろうしもちろんロジスティックスがあったんだろうと思う。今の中国人は、スタバのアイスラテを飲むけれど。回鍋肉、肉団子、スープ本当に美味しそうな、かつ家で作れるものばかり。キッチンは清潔、だけどちょっとだけ出しっぱなし主義。これも、色々なことに応用というか、考え方を援用できる。清潔な状態と、便利さ、この二つを両立させると、ミニマル主義の人は、むむむとなるんだろうなと思うけれど、最高の状態とはストレスのない状態。
ある種の達観、人生で大切なものが選別されてきた方の強さ。しっかりと味わいたいですね。