あらすじ
モグラに憧れ、一日一億殺を夢見る厄病神が選んだ舞台はSNS。
動画投稿や配信で徐々に人気を集め、気が付けば「流行」となっていた。
その影響は次第にSNSを飛び出し、リアルの生活にも及び――。
一般市民に忍び寄る不穏な影。
厄病神の前に現れた謎の人物。
暗い原動力が生み出す混沌の中、モグラは現代の厄災に対峙する――!
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Posted by ブクログ
この(12)の表紙を飾ったのは、まさかの、疫病神。
だが、納得の選出ではある。
キャラのインパクトが、とんでもなく強い悪役だ、コイツは。
漫画の数だけ、読み手の印象に残る悪役、敵役、仇役がいる訳だが、この疫病神は作中に登場してから、いや、まぁ、暗躍は序盤からしていたにしろ、それほど時間が経過していないのに、私を含めた読み手に、相当な衝撃を与えている。
疫病神、その名に相応しいだけの言動が多く、なおかつ、時代に対応できる柔軟さ、そして、見た目の良さがある。
おぞましい姿、それもヴィランに必要な要素だが、美形の存在が純粋な悪意を内包し、それを外に出す事を躊躇わないのが、逆に恐ろしいのだ。
この疫病神、モグラたちへの嫌がらせをすべく、しばらくは大人しくしているのかな、と思っていたが、神ゆえの思考なのか、急速に攻めの一手を打って来たな。
モグラたちも警戒はしていたし、準備も怠っていなかっただろうが、このタイミングは、地味にキツくなりそうだ。
しかも、疫病神は、強力を通り越して、使い方を誤ったら自分にもダメージがありそうな駒を手に入れてしまった。
信念や矜持、と表現するには歪んでいるにしろ、少なくとも、言動が一貫し、芯の通った性格をしている疫病神が激闘の末に、改心するなんて展開は絶対にないな、と確信できるからこそ、脳汁がドバドバ出るくらい爽快な倒し方と、無様な最期を見せて欲しい、と思っちまうのは私だけだろうか?
この台詞を引用に選んだのは、どシンプルに、こいつはヤベぇ、と戦慄したので。
言語化できない、と言うより、言語化したくないタイプの怖さが宿っている。
疫病神なんだから当然ではあるんだが、ここまでヤバくできるか、と震えてしまう。
キャラってのは、作者の一部って考え方もある訳だが、江口先生、かなり、深いトコまで潜って、自分との対話を根気よく続けて、この疫病神の核になる「自分」を拾い上げてきたんだな・・・やっぱ、スゴイわ。
『出禁のモグラ』の新作アニメが作られたら、疫病神の声は、誰になるのか。
実に楽しみだ。
「目的は・・・強いて言うなら、『欲しいものがある』が一番、近いです。『ドミノ倒し』です。いや~、『ドミノ倒し』という遊びを作った人間は天才です!50年前は将棋倒しの方が主流でしたが。今、ドミノ倒しの動画を見るのハマってるんです!美しい!これとか見て下さい。最後、葛飾北斎の絵になるんです!崩すと日本最高の芸術が現れる!!イイッ!!ちなみに、『葛飾北斎』って45歳頃に使ってたペンネームで、晩年は『画狂老人卍』ってペンネームなんですよ。知ってました?本当は卍先生って呼ぶべきなんです」
「なんの話すか」
「でもね、やっぱり、見るだけより、自分で作って作って並べて、そして、自分で、最初の一つを倒す瞬間、それが一番イイ。積んで消すパズルゲームとかで考えてくれてもイイですよ」
「『勝ちたい』より愚かじゃないですか」
「ははは!だから、イイんです」
「そうすね」(by疫病神、柿谷藍)
(貴方の最大の弱点は、「大勢の人間がいること」です。つまり、守りきれない数の人間。最終的には「人間を殺さないように」と突っ走る。守る数が多い程、本能的に冷静さを欠いて熱くなる。そう作られているから!!昔は宗教・・・「人間でできた盾」を作るのに時間がかかった。たとえ、ブッダに化けたとて地道な作業。まして各地でとなると骨が折れた。しかし、今はものの数カ月もあれば、日本各地に信者ができるお手軽!!推し文化時代万歳。そして、私が貴方ほど人間に好かれるのが上手くないのはわかっています。厳密に言えば、人たらしを効率よく行うことは大得意ですが、心からの仲間作りは上手くない。何故なら私はそこに「喜び」を感じないからです。そう作られていないから!!やはり信仰の御本尊は貴方の方がよく似合う。この空間で、どうやって私に対抗してくるのか、SNS時代初の実験です)(by疫病神)
コワキモ
さくらこさんが以外と真っ当な判断のできる人になっていて安心した。やっぱり杏子さんステキです。そして厄病神の憎たらしことったらない。次回も楽しみにしています。
Posted by ブクログ
表紙からお察しの疫病神さん仕掛ける回。
しかも、これまでとはまた凶悪な方向に進んでしまった新キャラも登場。
設定もやっていることもやばい。
今までで一番冷や汗かいたかもしれない。
折角梗ちゃんご卒業の時期でめでたい話のはずなのに。
過去キャラも再登場で賑やかではあるけれど、アリスの時以上にしんどい展開。
仲間総力戦の気配だが勝てる気がしない。
ど、どうなってしまうのか……
一方でたくましい八重ちゃんの島の人たちよ……