あらすじ
「私はもう用済みってことですか!?」リストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、なぜかこの仕事にはやりがいを感じている。建材メーカーの課長代理、陽子の面接を担当した真介は、気の強い八つ年上の彼女に好意をおぼえるのだが……。恋に仕事に奮闘するすべての社会人に捧げる、勇気沸きたつ人間ドラマ。山本周五郎賞受賞作。
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Posted by ブクログ
こんなリストラ首斬りに特化した会社って、きっとどこかにあると思う。今のような細分化された社会では、見事な隙間産業だ。 でも首斬り専門にするって、メンタルを保ち続けることは一般人には難しいはず。それを冷静にこなし続けられる真介は、かなりな猛者なんだろう。
もっともバイクライダーに情熱を上げた経験がある、という設定はエスカレーター人生とは違う、野生味を感じさせるものだ。一度でも本気で何かに賭けたことのある人生って、天国も見ただろうし地獄も見ている分、深さもあるのだろうか。
物語として展開も面白く、こんな風に世の中を見られるのか、と感心した。これならドラマ化もあるのではないか。何人かそれぞれの会社員人生を自分目線で体感できる、楽しい小説だったり
Posted by ブクログ
おもしろいことは、確かにおもしろかった。
クビ切りを仕事とするリストラ請負会社の社員、村上真介の話。
自分が実際にリストラされてたら、読めないだろうなぁと思った。
タイトルだけで読めないよ。
読みやすくて、おもしろかったんだけど、ただ……。
この主人公の村上真介のことが、どうも私は好きになれなかった。
絶対友だちにはなれないタイプ。って、向こうも別になりたくなんかないだろうけどさ。
垣根さんは、ご本人も気の強い女性が好きなのかな?と思った。
『ワイルド・ソウル』に出てきた女性も、ケイを蹴飛ばしたりして気が強かった。
あと、きっと車とかバイクとか、そういうものも好きなのね…と思った。