優しくて気品があって花が好きで、困っている人を見捨てない、そんなおとぎ話に出てくるようなお姫様になりたい、亡くなった母のようなお姫様に、いつか。子供のころからそう願い、幼いころには幼馴染から「だったら俺はそれにふさわしい立派な王子になる」と言われて、なぜか売り言葉に買い言葉からケンカ別れした記憶はあるが、今では、自分が本当はたいした人間ではないと思いながらもお姫様を演じ、学院で“東の花”と謳われるようになったリリアル。同時に、“田舎の花”と陰口をたたかれていることを知りながら、それでもお姫様を演じていないありのままの自分を受け入れてくれる、運命の人との出会いを考えたりもする。ある日、学院に王位継承権第1位のクレイン王子が編入してくるが、初対面のはずの場で「双子がいたりしないか」「似合わない真似はやめろ」などと罵倒され、リリアルは「あの王子に私がお姫様だって絶対に認めさせてあげるわ!」と闘志を燃やすのだった。一方、クレイン王子にはクレイン王子の事情があり…と始まる、タイトルからも一目瞭然の、意地っ張りな2人が譲れない一線の攻防戦を繰り広げるラブコメが本作です。素直になれない幼馴染の2人がすれ違う…なんて、どう考えてもおいしいじゃないですか! どちらが先に折れるのか、もしくは、どちらも折れないままに近づいていくのか。周りから「ヒューヒュー!」とはやし立てる気持ちでぜひ読んでいただきたいです。
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言動は昔のまま
怪我をしたネコを見かけた、逃げたネコを追うリリアルさん。幼少時のエピソードと重なって、彼女の良さとかは昔から一緒だと分かる良いエピソードでした。
本当は相思相愛なのにね^_^;
カワイイ
どんどん、お互いの素を見せ合っている感じで、よきよき!
素直で優しいし、かっこいいヒロイン。
良いと思います!!
匿名
まさかの野良猫に邪魔されるというね…。
その野良猫を追いかけて野犬に襲われるリリアル。
クレインが夜景からリリアルを助けてかっこよく終わるのかと思ったら最後はお決まりで面白かったです。
匿名
ジーク!ナイス笑。そうだよねー王太子の変えられないものは恋心だよ!たしかになー変わらなきゃいけないけど、変わらないものは芯といえるー王太子は矛盾だらけの人間をきっと愛する国民に愛されるおうじになるね
野良猫
クレインがリリアルとキスをしようとしたところに、野良猫がやってきて邪魔をしました。これ幸いと彼女はクレインの前から立ち去りました。さっきの野良猫が野犬に襲われそうになっているところに遭遇した彼女は野犬に立ち向かいます。もうダメかと思った瞬間、クレインが助けに来てくれました。クレインは無謀なことはやめるように彼女に注意しますが、以前と変わらないところを見て、満更でもないようです。それにしてもクレインはいつまでも意地をはらずに彼女にかつてのクートだと言えばいいと思うのですが。