オモコロ編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オモコロ記事として掲載されていた時からずっと好きだった城戸さんのまとめサイト風の読み物。
まとめ記事を中学生高校生の頃よく読んできた自分としては大好物でとてもよかった。
2chのスレ住民の距離感みたいなものが、けっこうそのまま描かれていて好き。もちろんお話としての体裁を保つために割と整頓されてはいるんだけど、死者が出ても結構ドライな感じとかがちょうどいいな、って思う。すごく良く言うとあの頃の2chにはゆるやかな連帯感みたいなものがあって、その雰囲気を残している。
あと、>>1から>>1000までの文字数って意外と短編〜中編に適したボリュームなんだなって思う。このフォ -
Posted by ブクログ
ネタバレオモコロで時々載っていた、悪魔情報なるコテハンとオカルト板の面々のお話。
2ch(現在は5ch)のスレッドを模倣した作品集なんですが、馬鹿馬鹿しさとインターネットの面白さの中にリアルとオカルトが混ざり込んだ作風です。
決してハッピーエンドじゃないんですよね、これ。むしろすっきり終わってることの方が珍しいような?ギャグ寄りだけどハッピーじゃないっていうところに、この作品の面白さがあると思います。人も死ぬし、解決もしなかったりします。うんこもいっぱい出てくるので上品ではないですが、まあオモコロですし……。
ホラーではまったくないので、怖がりな人も大丈夫です!……多分。 -
Posted by ブクログ
つい出来心で買ったけどめちゃくちゃ面白かった。
そういえば最近こんなスレは読んでなかったな、なんか帯にフェイクドキュメンタリーとか伏線が!とかごちゃごちゃ書いてるけど、普通に面白いやつでした。
久しぶりに笑える本でした。最初読み始め期待値低かったから余計に楽しく読めた。終わってから調べたら本になる前からかなり評判良かったようで、そりゃそうか。
こういうのを延々と読んでたいなって思います。いっぱい売れたら続きが出るかもらしいので売れてほしいですね。
伏線っていうか主人公がオススメするオレンジ色の光のとこはほんとに最高でした。予告されて爆笑するのも初めてかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一つ一つのエピソードが感動的で、素晴らしい本だった。
果たして自分には取り出せる褒めなどあるだろうかと思い出そうとするが、全く思い出せない。スピリッツの編集さんにはめちゃくちゃ褒めてもらって麻薬のように気持ちがよかった。しかしたまに取り出して自分を励ましたり自信を持つことができるかと言えばそうではない。嬉しかった記憶として残っているだけだ。自分を肯定できる記憶は、最初にヤンマガの担当さんが連絡をくれた時と月間賞の奨励賞の連絡の電話の記憶だ。二人の子どもと最初に会った時の記憶も嬉しい記憶として鮮明だ。褒められるのは嬉しいことではあるが、ちょっと居心地の悪さもなくはない。
漫画教室をして -
Posted by ブクログ
ネタバレ市井の人々から寄せられた過去の喜びや嬉しい気持ち、本当に個人的な体験と感情を再現したweb漫画を集めた単行本。
メディアサイトでの掲載ということで出版社が編集に関わった漫画よりも令和らしさが感じられる。それを言えば「他人の過去の褒められた経験を漫画化する」のが読んでいて楽しい漫画して受け入れられてるのはすごく今っぽい。読者から送られてきたエピソードを漫画化するのだとぶんか社の「本当にあった笑える話」などがあるが、ほんわらが4コマ誌であること、扱っているエピソードが笑える話と褒められた話という大きな違いがあるがその上で実話に対する姿勢が違うと思う。今っぽい価値観が表れてるのはオモコロ掲載のこちら -
Posted by ブクログ
思ってたほど響かなかったのは2chがよく分からないからかも。
あとみんななんでこんなにうんこのはなし好きなんだろう??
所々おぉ~って面白かった気がするけど書籍になってまで読んで学びがあるかどうかよくわかんなかったので、よい読者にはなれなかったな。
でも嫌な気持ちにはならない。
相談したことにみんなで言葉を重ねて行く感じとかはちっとも暴力的ではなくてそういうことを楽しめるってことなんかなと思う。
オカルトに暴力は要らんもんなーと思うのでそういう意味では拍手かも。
男とか女とか分からないので馬鹿にした感じがないのがフラットでいいのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
「悪魔情報」というハンドルネームのオカルトオタクが現れた匿名掲示板スレを読んでいくある種のモキュメンタリー的な連作。読み口は完全にスレまとめサイトだ。しかも、面白くて読んじゃうタイプの。
この作品の面白さは、まず「ひと昔前のネット掲示板」が持つ独特のリアルな雰囲気にある。真剣に訴えるスレ主と、それを真面目に聞かない参加者たち。そのやり取りがコントのようでありながら、一周回って真面目な人、茶化す人、専門家、冷笑する人、逆張りする人など、多様な人間模様が混在するあの最悪で最高なインターネット空間が驚くほどそのまま描かれている。
しかし、この作品が唯一無二なのは、そのリアルさを土台にしながらも、