オモコロ編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一つ一つのエピソードが感動的で、素晴らしい本だった。
果たして自分には取り出せる褒めなどあるだろうかと思い出そうとするが、全く思い出せない。スピリッツの編集さんにはめちゃくちゃ褒めてもらって麻薬のように気持ちがよかった。しかしたまに取り出して自分を励ましたり自信を持つことができるかと言えばそうではない。嬉しかった記憶として残っているだけだ。自分を肯定できる記憶は、最初にヤンマガの担当さんが連絡をくれた時と月間賞の奨励賞の連絡の電話の記憶だ。二人の子どもと最初に会った時の記憶も嬉しい記憶として鮮明だ。褒められるのは嬉しいことではあるが、ちょっと居心地の悪さもなくはない。
漫画教室をしていた時は生徒さん全部の作品を褒めることにしていて、それが取り出してももらえるものか不明なのだけど、結果的に何人もの漫画家を輩出することができている。
今は子どもを褒めに褒めまくっている。しかし心とは裏腹に口先だけで褒めるケースも多々ある。人の行動には極力ケチをつけない方針だ。
などと書いているうちに思い出した。大学のゼミの合宿で沖縄に行った時のことだ。当時、ワールドミュージックが流行っていてその一環で沖縄民謡に関心があって、ゼミの数人と民謡バーに行った。そこで泡盛を飲んで民謡のライブを見てすっかりご機嫌になった。民謡ライブの合間にはカラオケタイムがあって、ご機嫌のオレはアリスの『チャンピオン』を臆面もなくがなり立てて思い切り歌った。すると民謡のお姉さんたちが手をたたいて喝采してくれたのだ。自分のパフォーマンスが受けるなど夢にも思っていなかったのですごく驚いた。しかも本物の民謡ミュージシャンがほめてくださった。それが後々にバンド活動をするきっかけとなった。そしてそのまま才能があるなどと勘違いして10数年活動が続くのだけど、途中であれ?もしかして音痴な上にリズム感もないのでは、と疑念が生じ、確信に至り恥ずかしくなってやめた。本当のことを言うと確信に至った後もしばらく続けていた。 -
Posted by ブクログ
大好きなモキュメンタリー形式の一冊。
定番の「5ちゃんねるのスレまとめ」でストーリーが展開し、幕間で主人公がなぜ調べ始めたのかを語るスタイル。
よくあるパターンではあるけど、こういうのが無性に読みたくなる。
内容自体はかなりポップで、ホラーというよりほぼコメディ寄り。
出てくるキャラクターや展開が妙に愛らしくて、何度もクスッと笑ってしまった。熱い展開も混ざって、読んでいてとても楽しかった。
作者はネット掲示板の「癖になる面白さ」をしっかり理解していて、それを上手く作品に落とし込んでいるのが素晴らしい。
続編も出ているようなので、絶対に読みたい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ先日読んだ悪魔情報は2chの体裁をとってはいたものの、主人公が現状を打開するために悪魔情報を探すという軸みたいなのがあったんだけど、今回のはほぼ2chのスレッド。
それが6つ収録されてて短編集みたいな感じ。
サブタイトルが「ある失踪したネットアイドルを捜索するスレ」だったから、それが軸で展開していくのかなって手に取ったもんだから、いきなりスレッド始まりだったのにはちょっと戸惑いました。
しかもスレッドの内容が順に オカルト→SF と来て、3本めが急に禅問答みたいな哲学的議論みたいな展開になったから、読むのやめようかと思った次第です。。
だけど結果、その3つめのスレがとても印象に残りました。
切ないね… あれだけ軽口叩いてたのに…
ハートウォーミングまではいかないかもしれないけど、私はオカルトだけで終わらない、切なさと温かみのあるお話に感じられて、それがとても良かった。
2chスレの集合体みたいな感じに言ったけど、最後まで読むとどのスレも失踪したアイドルを捜索するスレに関連するようにも思えました(どっち? 笑)
スレッドが時系列だし、最初の3本は彼女を捜索するまでの助走のような気がしてて。城戸さんの意図とは違う感じ方だろうけど、そう感じた。
なんにしろ楽しめました。2冊目出してくださってありがとうございます。
ただこの本は、赤い方の『悪魔情報』から入った方が読みやすいかもしれない。あっちの登場人物も出てきたり、悪魔情報の人柄みたいなのも知った上で読むとなお楽しめるかな、そんな気がしてます。
ザ・パン のくだりとか、コオロギ乗ったボールを蹴ったっていうレスが好き。
2chの人ってなんで自分の言いたいこと脈絡なく差し込んで来るんやろ(笑) あの雰囲気が再現されてるのが楽しかった^_^
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Posted by ブクログ
本の体裁をしてるけど中身は2chだった。
懐かしい、2chめっちゃ見てたあの頃にびゅんと引き戻された感があって…懐かしすぎる。。
実際は、リアルタイムで見ていた2chそのものではないんだけど(多分まとめられてるのかな、荒らし的な意味のあるようで無いレスは番号ごと飛ばされてる体裁だったし、あのものすごい絵的なレスは無かった。当然か 笑)、下世話でくだらない感じがたまらなく懐かしい(笑)
あと、本の中のスレッドはどれもここ数年の日付だったけど、私がromってた2000年代の雰囲気が変わらず残ってて、あの体裁に慣れてるからかとても読みやすかったです。
ただ、これに慣れてない世代の方にはどうなんだろ…
楽しめてるのかな??
唐突に死人が出たり、容赦のないやり取りが繰り広げられたりするけど、まぁ2chのことだしどこまでが真実か分からないよねってなってしまうとこ、ちょっと怖いですよね。
私は半分ほんとかなって信じてしまう、でも半分は釣りかなとも思ってしまう。
なんにしろ、スレッドから消えちゃった人達も、切実な状況を抱えた名前のない主人公も、その後無事に暮らしてくれてたら何よりなんだけど… -
Posted by ブクログ
掲示板怪談の体裁を取りつつ、実際はホラーとギャグの配分がかなり独特な作品。全体の読み味は重くなりすぎず、スレ住民の軽口と勢いでどんどんページをめくらされる。
とくに面白かったのは、緊張感のある場面でも「おふざけ」が崩れないところで、怖さを残しながらも妙な笑いが同居している点。2005年前後の匿名掲示板文化っぽいノリが再現されていて、テンポそのものが作品の魅力になっていた。
筋立てをきっちり追うというより、情報の洪水とスレの空気を体験するタイプの読書感で、オカルトを題材にしながら、終始エンタメとして楽しませる力が強く、非常に楽しく読めた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【自分用感想、ネタバレあり】
掲示板のやり取りがそのまま物語になっていて、初めて読むスタイルで面白かった。
悪魔情報=掲示板でオカルト内容を嗅ぎつけて途中から現れるオカルトマニア。その掲示板で途中から主導権を握り、話が進んでいく。
掲示板ばほぼ見たことないが途中で挟まれる匿名の名無しによるツッコミとかは現実の掲示板でのやり取りを見ているかのようで笑いながら読んだ。
元々は人に見えない幻覚のような人物が見えるという人物の悩みから始まるストーリーだが、今まで悪魔情報が出現した掲示板の内容が各章となっており、幻覚の人物が途中に出てきた宇宙人から連れ去られて記憶を消された芸人の思念体だった。というオチは発想力の凄さに驚かされた。
オカルト、ネット掲示板、雑学、都市伝説の要素がある変わった物語だったが面白かった。