伊藤章治のレビュー一覧

  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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     書題が印象的であり手に取りました

     スゴク剥きにくい、味が地味、程度の思いしか抱いていなかったジャガイモ
     
     そんなお芋が実はとても強いやつでみんなが頼みにする存在であり、、それが故に滅亡の原因ともなったり…

     新たなジャガイモへの見方を得られたので買ってよかったです。

     (とても見やすい図と衝撃的な写真付きで深い理解の手助けになりました)


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    2024年08月12日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    2022/6/19
    アンデス地方、高山気候の都市を中心に盛んに栽培されているじゃがいもは、今や世界の至る所で食べられていて、人々の食卓には欠かせないものとなっている。
    もちろん日本も例外ではなく、現在でもじゃがいもで作られた食べ物や、料理の際にじゃがいもが必要になるものは数多存在する。
    そんなじゃがいもに焦点を当てて、じゃがいもという切り口から世界の歴史を見ていった本である。じゃがいもの広がりと、その国で起きた出来事は実は深く結びついていてじゃがいもの存在が多くの人々を窮地から救ってきたことがこの本を読むととてもよくわかります。
    また、植物学の観点からのじゃがいもの利点、アンデス地方からどのよ

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    2022年06月23日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    歴史を動かしたというより、歴史の脇役じゃがいも、といった内容です。
    脇役がいなければ物語は成り立たない。個々で覚えてもらえることはなくても重要といったやくどころ。
    じゃがいもは米に次ぐ第二位のエネルギー量をもつ作物として人々の食卓にのっかってきました。
    今ではエステでもスポーツジムでもライ●ップでも、最大の敵としてまっさきに挙げられる高い栄養価を誇ります。
    簡単に作ることができてたくさん収穫できるこれは家庭菜園でも大人気、その代り病気に弱いことが知られず、失敗した人が種苗会社やホムセンにクレームするというそれくらい作り易い認識があります。
    考えるとこれもアイルランドの飢饉と原因は同じです。

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    2015年03月11日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    書名通り、「ジャガイモ」の歴史。
    貴重な栄養源。ジャガイモ。
    いかにして昔の人たちが苦心して、育ててきたのかがわかります。

    最後の章には、今後の食糧問題についても触れています。
    「ジャガイモが重要視される時代は、それは悲惨な時代だということです」。
    印象的な言葉でした。

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    2013年03月15日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    じゃがいもの偉さがよく分かった。スペイン人がインカ帝国から持ち帰ったチューニョ(乾燥いも)がpatataとしてヨーロッパ史に参入し、痩せた土地でも育つため戦争や飢饉時、産業革命下では貧者のパンとして活躍した500年ちかい歴史を追っている。今目にするものより一層不細工で、普及当初は豚の餌に供されていたこの野菜に対する根強い偏見から、人々がじゃがいもを食べ、栽培するようになるまでには工夫が必要となることが往々にしてあったらしい。プロイセンのフリードリヒ2世は「じゃがいも令」を強権発動してじゃがいもの植え付けを義務付け、兵糧を確実にして強力な軍隊をつくった。フランスではプロイセンとは対照的に、農学者

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    2009年10月07日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    最強の食料であるジャガイモが、「貧者のパン」として定着する各国史。

    スーパーで安い方の部類に入る食材ごときが!と思い読み初めましたが、見事に世界史になっている事に、驚愕でした。
    この著者が、新聞記者経験があるようで、学者作品と異なり、異次元の読みやすさにダマされた?笑。

    食糧難の記録と食物自給率の記録を読んで、重要性が、本当に解った。資源のない貿易依存の日本では、必読書だと思います。
    新書の名作入り決定!と思うぐらい刺激的な作品。ジャガイモばりにコスパがイイ作品。

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    2016年09月27日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    普段食べている物を軸にして歴史を読み解くのはとても面白い。
    人類の歴史を語るにおいて食べ物が果たす役割は重きを占めているが、特に歴史の立役者としてジャガイモが果たす役割は想像以上だった。
    かつて世界を飢餓から、現代の低カロリー食材として、そして未来の食糧難を支えるかもしれない期待。
    ジャガイモに足を向けて寝ることは許されない。

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    2015年10月26日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    貧者のパンとは言い得て妙。インカで生まれ、スウェーデンで主食となり、バイエルンで争われ、北海道で開拓を支え、アイルランドで飢饉を起こし、世界を巡るじゃがいも。痩せた寒冷地でこそ育つという類稀な特徴が、いかに世界の飢餓を救い、また時として飢饉の原因となったのか。詳細な歴史と数字の解説ではなく、各地のエピソード集であるが、出典が多くそれぞれの逸話を楽しめる。個人的に気になったのは、ジャガイモの普及は民による自発的なものではなく、権力者によってなされてきたということ。英国はジャガイモ栽培に助成金を出し、北海道では県令自ら種芋と農具を持って農家を回り、プロイセンでは大王が勅令を出し、ロシアでは政府に国

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    2018年10月20日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    ジャガイモの原産地はペルーのチチカカ湖周辺で、周辺には多様な遺伝資源が残っている。カラフルなジャガイモを紹介する口絵写真を眺めるだけでもわくわくする。
    期待に胸を膨らませて読み進めると、その期待を裏切らない面白さ。世界史を陰から動かしていたのはまさにジャガイモなのであった。
    話はいきなり足尾鉱毒事件から始まる。日本の近代化の負の側面であるこの事件の周辺でもジャガイモは「貧者のパン」として活躍していた。第二次大戦後のドイツや、ソ連邦の崩壊など、現代史を彩るさまざまな舞台でもジャガイモはしっかりその役割を果たしていた。
    すごい食べ物、ジャガイモ!この本を読んだ人は、すべからくジャガイモを見直すだろ

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    2012年05月27日
  • サツマイモと日本人 忘れられた食の足跡

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    飢饉・戦中・戦後に人々を救った作物・サツマイモ。本書を読むことによって、その偉大さが理解できた。

    それだけでなく、サツマイモ畑に遮熱効果がありヒートイランド対策にもなったり、アフリカの食糧難の救済策、宇宙食に適していたりとサツマイモは今後も大活躍しそう。

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    2011年12月14日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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     十六世紀,インカ帝国を滅ぼしたスペインによって,南米のアンデスからジャガイモが欧州にもたらされた。これが,世界史にジャガイモが登場した瞬間である。耐候性がよく,栄養価も申し分ないこの食糧は,同世紀末には地球を半周して日本にもつたわる。貧者のパンとして世界中の人々の生活に大きな役割を演じるこの作物,ジャガイモがかかわった歴史的事件は多い。
     当初ジャガイモに接した欧州の人々は,地下にできる植物など口に入れたことがなかった。聖書に記述のないような食い物はとんでもない,ということで,ジャガイモは「悪魔の林檎」と呼ばれ恐れられる。しかし,命をつなぐのに食はかかせない。いつまでもそんなことはいっていら

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    2011年10月26日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    南米生まれのジャガイモは、インカ帝国滅亡のころ、スペインに渡った。
    その後、フランスやドイツの啓蒙君主たちも普及につとめ、わずか五百年の間に全世界に広がった。
    赤道直下から北極圏まで、これほど各地で栽培されている食物もない。
    痩せた土地でも育ち、栄養価の高いジャガイモは「貧者のパン」として歴史の転機で大きな役割を演じた。
    アイルランドの大飢饉、北海道開拓、ソ連崩壊まで、ジャガイモと人々をめぐるドラマ。

    [ 目次 ]
    第1章 オホーツク海のジャガイモ
    第2章 ティティカカ湖のほとりで-ジャガイモ発祥の地
    第3章 ペルー発旧大陸行き-そしてジャガイモは広がった
    第4章 地獄を見た島

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    2011年04月01日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    1、2年くらい前に読みました。まさかジャガイモだけで本が一冊できるとは。内容はうろ覚えですけど、豆知識はいろいろ知れました。

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    2011年01月26日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    個人的に思わぬ収穫があったり行ったことのある場所が出てきたりして興味深く読めました。フランスでのジャガイモの広め方が上手いなあーと感心。
    農業は大事ですね。

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    2010年02月04日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    タイトルはジャガイモの世界史となっているけれども、ジャガイモの世界史と日本史、みたいな感じだった。取り上げ方のスケール感がかなり違うので。

    あまり全体を貫く凄い知見みたいなのは無くてエッセー集のような感じではあるけれども、個々の話は文句なく興味深い。

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    2009年11月03日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    ・ジャガイモの世界史というより、世界史の中のジャガイモ。
    「貧者のパン」として、歴史の中で貧しい人々に寄り添ってきたことをいくつかの時代を挙げて話すが、ジャガイモの歴史を知りたかったのでやや物足りなさもある。
    日本における立ち位置の紹介はジャガイモの導入と推進を取り扱っていて満足。
    作者の足跡が見える面白さがある一方で、ややロマンチックな書き方が気にならなくもない。

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    2025年03月30日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    貧者のパンと呼ばれる、ジャガイモ。
    アンデス原産の穀物は、スペイン人の侵略の結果ヨーロッパにもたらされ、その栄養価と栽培の容易さから、ぶっちゃけ、人類の維持拡大に多大なる貢献をしてきたわけだ。

    4大穀物、米、麦、トウモロコシと、ジャガイモ。
    特に寒冷地においては、ジャガイモなくして、生活の維持はできなかった。

    そんなジャガイモにまつわる、人類史のピックアップ。

    なのだが、期待外れだったな。どれも散発的で、だから?という感想。

    ほぼ唯一刺さったのが、足尾銅山鉱毒事件。あれ、歴史では習って社会問題化したって知ってたけど、その結果何が起きていたか気にもしてなかった。
    解決としては、村民を北海

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    2024年05月17日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    じゃがいも日本含めた世界中のさまざまな事件にからんでおり、活躍していることがわかる。逆にいうとジャガイモを通して世界の有名な出来事に触れられるため、世界史というものに少し興味がわいた。

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    2023年04月02日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    独特なタイトル通り面白かった。
    ジャガイモを食べるときに感謝の気持ちを忘れないようにしようと思います。

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    2021年11月08日
  • ジャガイモの世界史 歴史を動かした「貧者のパン」

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    「○○の歴史」を読むのは趣味みたいなものだが、歴史の大きな流れと○○が交錯するのが楽しい。

    交易だけでなく、侵略行為や戦争によって酒や食べ物が別のエリアに渡ったり、○○の普及に歴史上の偉人がかかわっていたりする。

    教科書上の史実や人物が急に生き生きと動き出すから不思議なものだ。

    本書は、サブタイトルに「貧者のパン」とあるとおり、困窮史とジャガイモ史を重ね合わせた一冊。

    清水安三(桜美林学園の創立者)とか川田龍吉(男爵イモの由来にして実業家)、志方之善(初の女医・荻野吟子の夫)なんかは、別途調べてみたくなった。それにしても大原孫三郎(クラレほか多数の企業にかかわり、社会貢献事業が半端ない

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    2021年03月29日