青木裕司のレビュー一覧
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ネタバレ無能経営者でサイコパスのDV野郎ドナルド・トランプがなるべきではないのに大統領になり、トランプ本やヒットラー本を読んだがどうにも上っ面を撫でているような感覚があった。また、その前にシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を読んだのだが、高い人気によりヒットラーのように民主主義を乗っ取って終身独裁官になろうとしたシーザー、民主主義を守るためにシーザーを暗殺するブルートゥス一派、その混乱の中で民衆を扇動して民主主義を完全にのっとって帝政に移行するアントニウスとオクタヴィアヌス。現代と全く同一であることに衝撃を受け、本格的に一から歴史を勉強し直そうと考えて読み始めた。
受験生ではないので全てを覚 -
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大人の学び直しにも最適!
難関大を目指す受験生向けの参考書ですが、大人の学び直しとしても最も使える本です。これまで世界史の本を何冊か読んできましたが、どれも事件の羅列になっている箇所が多く、出来事の起きた理由まで解説している本は、ほぼ皆無でした。その理由としては、やはり1冊で世界史を語るのは分量が少なすぎるためでしょう。全4巻の本書では(事件の羅列になる項目もありますが)歴史に興味を引くための筆者の工夫が随所に見られます。なぜ騎馬民族のモンゴルは戦争に強いのとか。やはり、4冊の分量がなければ、世界史は語れないのでしょう。(これでも、きっと少ないのだと思いますが。)
著者はYouTubeも開設さ -
Posted by ブクログ
「主権国家体制の形成」あたりは国(王朝)と戦争の羅列(事件が多いので仕方がないのだろう)で、読み進めるのが少し辛かったけど、「ヨーロッパ諸国の海外進出」では、イギリスのライジングの理由や悪名高い大西洋三角貿易の理由や今日の状況が語られていてとてもおもしろくためになった。
特に、「17・18世紀のヨーロッパ文化」では、哲学者たちの思想が登場する歴史的背景が語られていてとても面白い。
もしも、あなたが大学受験を日本史等で受けて、世界史に対して幾ばくかの引け目を感じているのであれば、本書を読めば「世界史専攻」の人たちに追いつけます。高いレベルで。 -
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ヨーロッパは先史時代から古代オリエント、古代ローマ史まで、古代インド史、南北アメリカ史、五代十国時代までの中国史、内陸アジア、イスラーム世界、中央アジア史、17世紀前半までの朝鮮史、18世紀までの東南アジア史が対象です。
通史を学ぶ本としてこれ以上わかりやすく書かれた本に出会ったことはありません。大人向けの世界史の本は1冊で完結しないと売れないのか、説明がどうしても短くなってしまうので、事実の羅列になってしまってます。その点、受験参考書は、長くても受験生は読んでくれるので、全4巻でも平気なのでしょう。
子供向けの学習マンガ世界史も読みましたが、大人である私にはこちらの方が読みやすいです。例 -
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今、山川出版社の『世界史』の教科書が手元にありますが、
これを読んで、「うわぁー、面白い!」という人は、相当な強者だと思います。
自分には、書いている日本語は理解できますが、
あまりに、年代、人物、したこと、起こったことが、凝縮していて、
読むのが非常に疲れます。読んで理解できているかというと、
怪しく、これは、理解するというよりも、世界史は、こうなってますよという状態を
記憶・暗記してくださいと言っているような気がする。
「歴史を、もう一度、学び直したいと思うようになりました」。
このフレーズは、よく聞くし、自分も、時たま、言う。
どういう時か?
それは、他者から自分が知らない歴史的事実 -
Posted by ブクログ
「パレスチナ問題」と「ソ連の成立と崩壊」の2つをテーマに、マンガを交えながら、河合塾の世界史の先生が分かりやすく解説したもの。マンガは世界をあるクラスに見立て、そこに「アメリカくん」や「イギリスくん」、「ユダヤくん」がケンカしたり徒党を組んだり、という物語が展開されている。
よく小学校とかで歴史の得意な子は、歴史まんがの本を読んでたりしたのを思い出した。確かに、とても分かりやすいし、頭に入る。キューバ危機のところで、中国くんだけがラーメンを食べていたりして余裕を見せている、といったディテールも描いてあったりするのも面白い。解説部分は分かりやすいが、脚注にも色々大切なことが書いてあるので、本