CJ Michalskiのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
表題を含めた5作が収録されています。
「玄関先で」は、学生寮を舞台にした受の恋心が切なくて健気できゅんとくるストーリー。
学生寮に期間限定で入寮してきたのは、大貴が入試でピンチの時助けてくれた恩人、柏木先輩。しかも彼は実は酒乱のキス魔だった…!という王道ラブで、思わずかわいい…♥とつぶやいてしまいました。3話構成になっていて、ハートフルな筋がセンセらしいなと思わせます。
3話目でボロ泣きさせられます!掟破りでしょとセンセを責めつつ?要ティッシュです。
「白い蝶」はファンタジックな人身御供もの。センセらしい良い味付けになっています。
昆虫学者の岡田は、幻の白い蝶を追い求め山奥の白鳥村にやって来たのですが、村人たちは排他的で岡田を追い返そうとします。何とか泊めてもらった村長の屋敷で幻の蝶を見つけ、後を追い蔵に入ると中には幽閉された少年がいて…
幻想的で、ツボでした。
ただ、ラストが尻切れトンボに感じられてしまい、気になって仕方ありませんでした。
「暗闇のソナタ」は、893もの。「二三」は、義兄弟モノ。2作とも死にネタが入っていて非常にブラックです。縁日の金魚ですくいようがありません。ハピエンに修正してあげたくなります…!あの絵柄で、こんな黒い話は怖かったです。いつも、多少の痛みは伴うセンセの作品ですが、これはマジです。
で、ラストの「床屋さん」に、ほっとさせられます。月一で通ってくれる客の梶原のことがひそかに好きな床屋の館林。何を話すわけでもないけれど、ただ見つめて触れるだけでときめいている館林です。すっごく良い関係。
全体通して、絵がすごくきれいで上手いです。笑顔がすてきで眺めているだけで癒されます。そして、あとがきが爆笑です。 -
Posted by ブクログ
短編集です。
「まちの電気屋さん」は、家業の電気店を手伝うゴツい男哲也が、双子たちの優しい兄である良治に一目惚れ。電機の修理を口実に大接近にチャレンジ。
良治は清く正しく美しく生きてる清貧の鑑みたいな男の子です。一方の哲也は、外見も中身も頼りがいがありそうなのに、「俺なんか」とヘタレている。ムサイけど、かわいいです。良治の双子の弟たちが絡んで話が面白くなるのは好き。でも、ちょっとストーリーが薄味?
「ラブ オン ライン」はネトゲネタ。ありそうで、ありえない話ですが後味も良くて面白かった。
「愛されすぎて困っちゃう」は先生×高校生。しかも幼馴染みで、眼鏡攻。すごくいい設定ですが、短い!あらすじのようなストーリーです…
「後輩と、いたしてしまいました。」はタイトルどおり年下攻め。中身もタイトルどおりです。
「甘すぎちゃってハートにヤケド」は有名パティシエ×廃業寸前和菓子屋跡取り。とってもスイートでハートフルなラブコメです。
どれもラブラブですが、コメディ色のほうが強いかんじ。もうちょっと読み応えが欲しいです。笑えるのもいいけど、絵がキレイなので、その魅力を生かすためにも心理描写をもっと描き込んでくれるとよかった。