柿崎一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中公新書の『物語○○の歴史』シリーズ最新刊です。本書は「タイの人たちが学ぶような『教科書的』なタイ一国の概説書」を目指したものであり、日本語におけるタイ一国を概観した通史としては初めてのものだと述べています。内容は、同シリーズで同じく東南アジアを扱った『物語ヴェトナムの歴史』がヴェトナム戦争前のホー・チ・ミン登場までしか書いてないのに対し、本書は2006年の反タクシン首相派のクーデタまで、最新の出来事までを扱っておりまさに「通史」となっています。古代から現代までの配分も丁度よく、タイを知る上で初学者がまず手に取るべき本であることは間違いないでしょう。
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Posted by ブクログ
この本の前にベトナムの歴史を呼んだ。
その繋がりで東南アジアの歴史に興味を持つ。
カンボジア、ラオス、ビルマ、そしてタイ。
さてタイという国のことを
今どれだけ知っているか。
友達がよくタイに遊びに行ってる。
日本企業の工場があるだろう。
欧米のどこかの国の植民地だった?
う〜ん・・・ほとんど知らないなぁ。
読んでみての感想。
欧米諸国の東南アジアへの介入。
その狭間で独立を保ち
立憲君主制の国。
近代でも政治的クーデターがあり
それを王様が調停する。
日本では考えられない
凄いこと起こってるやん。
2000年代の出来事も
知ってないことに愕然とする。
言語、文化、風習の違いで
民族が存在して、
その違いで国という住み分けができる。
その境で争いになる。
強いものに従われるが
強権的なのものでなく
それぞれの村単位で
どのグループに属するか決定する。
そのグループが大きくなったり
小さくなって大きいとこに
吸収されたり、また別れたり。
イギリス、フランスの植民地支配の時期に
上手いことたち周り独立を維持して
第二次世界大戦時には日本と同盟を
結んだけども、敗戦国を免れる。
戦後の冷戦時代には、民主主義を選択し
中ソに隣接する社会主義の波を
タイがちょうど緩衝地帯となって食い止めた。
本の中でも触れられているように
世渡り上手な外交を展開する。
官僚や貴族、軍の政治的な争いも
民衆の声を聞き王様が調停するところは
なかなか難しいことをやってのけてる。
日本との関係も深いタイという国の
歴史を読み解くと当たり前だが現代に
通じていることを感じる。
さて次はどこへ行こうか。 -
Posted by ブクログ
クメールが最初は大国を築いていて、タイはその後。
スコータイ誕生。
北部チェンマイは、タイの主軸にはならず、北部の国としてその前からある。
スコータイをアユッタヤーが呑み込み、さらにバンコクへ。インドシナ半島全域の巨大国家。
いつしかカンボジアのクメールは滅び、二度ほどタイを征服した強敵ビルマも後にはイギリスの属国に。東はイギリス、西は後からフランスがベトナム、ラオス、カンボジアを吸収し、植民地の時代に。フランスが押してくるが、土地はガンガン譲渡し絶対戦わない。ギリギリで英仏の緩衝地帯として残る。
そのうち第一次世界大戦。終戦近くに参戦し、ちゃっかり戦勝国。
その後の国内は、おもしろいほど各国と同じ流れをもつ。ナショナリズムの高揚、共産化との戦い、第二次世界大戦。
日本軍がタイを要所として進軍するも、通す。しかし、同盟はしない。逆らえずに、、、という言い分で加担しない政策。慎重。そのため、戦後は敗戦国とはなるが軽いもので済む。
戦後は、東南アジアの共産化に対抗する最後の砦として、西欧諸国のパートナーに。
総じて見ると、絶対に損をしない外交ができる国と言える。軽率な決定はしないし、パートナーは戦局がもつ限り考えて慎重に決める。