咲セリのレビュー一覧

  • それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    動物の死を扱う小説やエッセイは、必ずと言ってよいほど涙を道ずれにする。この本も、読んでいて号泣である。人間に虐待を受けたであろう黒猫が、それでも人を頼り甘え、人との結びつきを強めていく。しかし、その猫の抱えていた重病は、人との結びつきをわずか180日で終わらせてしまう。しかし、その猫を世話した人にとっても、その猫自身にとっても、その180日は忘れられないものになっていく。動物好き、猫好きな人が読んだら必ず涙するだろう。いや、そうでない人でも泣くはずだ。写真に写る猫の丸い目が印象に残る一冊。

    0
    2023年02月16日
  • それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日

    Posted by ブクログ

    あらすじ

    目が見えない、人間に虐待を受けてのか背中に傷がある猫を里親として引き取ったけど、腎臓も悪く180日で亡くなってしまう。
    みつきちゃんは、パパのおひざと、カニカマが好き。
    家に来たらすぐ馴染んでくれた。

    感想

    お医者さんから、もう長くないことを告げられたとこ。
    まだあきらるのは早いって、言われてうれしかったところ。
    最後も、パパのおひざに乗りたがったところに感動。

    0
    2019年05月22日
  • 死にたいままで生きています。

    Posted by ブクログ

    セリさんの、率直につづられた自伝。私はオープンに決してできないが、共感が押し寄せて来る。うらやましくも感じる。

    0
    2018年04月16日
  • 絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服

    Posted by ブクログ

    ■「失感情症」とは自分の感覚に対して感じるのをやめてしまうこと。
    ・子どもの頃に過酷な体験をすることが一つの原因になると言われている

    0
    2017年10月05日
  • 絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服

    Posted by ブクログ

    境界性パーソナリティ障害の入門書。
    数年前。
    「アナと雪の女王」がヒットして、歌も人気が出て、映画館でみんなで歌おう!というのを聞いて、すごいなーと。
    私の興味は年末の紅白で、娘が歌っているのを号泣しながら一緒に歌っている聖子ちゃんに集中。
    この本を読んで、何となく分かったような気がしました。
    境界性パーソナリティ障害の多くの人は、絶対的な親に認めてもらえていない、ということが分かっているそうです。
    これやったらダメ、あれもダメ。
    何でできないの?できないなんて私の子じゃない。
    当たり前の「いいよ」がなく育ってしまうと、それを補うために心が少しずつ壊れてきてしまうそうです。
    守ってもらえる親に

    0
    2016年05月11日
  • 絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服

    Posted by ブクログ

    境界パーソナリティ障害の当事者である咲セリさんの回復談。いろいろな工夫をして乗り越えられてきて感動を覚える。生い立ちからして愛することはわからないから、真似事でいいのでほめるを実践してみたなど、当事者ならではの発想もあり、参考になる。

    0
    2016年05月05日
  • 死にたいままで生きています。

    Posted by ブクログ

    ショックなことがあって死にたいときに読んだ本。
    こんな人もいるんだと勇気をもらった。
    以下、響いた言葉抜粋。

    私を「死にたい」と思うほど追い詰めていたものは、他者でも、世間でもなかった。自分に「いらない」と暗示をかけた私自身だったのだ。

    私たちは、「ただ生きている」ことで、だれかの「生きる」を知らないうちに支えているのかもしれない。

    絶望的な出来事はほとんど自分の妄想。

    心の持ちようが変わるだけで、世界が反転する。

    生きづらさにつながる受け取り方の偏りをゆるめていく。

    ただ、その日、1日を生きる。それができた自分を、精一杯抱きしめてあげる。

    0
    2024年04月13日
  • 死にたいままで生きています。

    Posted by ブクログ

    出来事と、それについてどう感じたのかということが簡潔に書かれていて、ここまで整理するのは大変だったろうと思うし、そこに足跡あるいは(本書の言葉を借りるなら)成長があるのだろうと思う。
    役に立たなくても生きていていい、というのは誰しもがわかっておけるといいな。
    そして適切な社会資源にたどり着くまでの苦労を思うと悲しくなります。

    0
    2018年10月02日
  • 絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    複数の診断名は何を意味するか、カウンセリングでどこまで治るか、避けるべき薬は何か。治療が難しいとされる境界性パーソナリティ障害を克服した当事者の体験を、実績豊富な精神科医が臨床例を織り交ぜながら読み解く。

    0
    2016年10月24日
  • 死にたいままで生きています。

    Posted by ブクログ

    著書を読んだとき、飯島愛さんの「プラトニック・セックス」と似通った過去や経緯があり、色々と重なった。
    援交、風俗、メンヘラ、性依存。一見敬遠されがちな遍歴の持ち主だけれど、このような環境で育ったら、誰しもが少なからずこういう道を歩まずにいられなくなると思う。

    幼い頃に親に「否定」や「拒絶」や「ないがしろ」にされたトラウマが、「自分は残念でダメな人間」「こんな自分は愛される資格がない」「こんな自分には不幸がお似合いで幸せは不釣り合い」「自分はいらない人間」「どうせ…ほらやっぱり」という自己否定の呪いを自分でかけてしまう。

    自己否定感が、精神的にも肉体的にもどれほどの異常をきたしてしまうか、そ

    0
    2016年02月13日
  • 死にたいままで生きています。

    Posted by ブクログ

    波乱万丈の青春時代。孤独で可哀想。
    父親の浴びせた言葉はあまりに酷い。
    幼少期に受けた傷は大人になっても簡単には癒える事はない。
    私もメンタルやられてて、クリニック選びには苦労したと同感です。
    力強く生きなければいけないと思わされる。

    0
    2015年06月01日
  • 生きたい彼 死にたい私

    Posted by ブクログ

    実話を元にした物語
    著者も様々な精神的な病を抱えているとあり、その共感や魅せ方に理解がある。

    私という疎外感を持つ風俗嬢
    未熟児で産まれて心臓の病から大人になるまで生きられないと言われるも乗り越えて生きる彼

    お話としては読みやすいが、どこに向かい私と彼の深層心理が薄い。
    なんだったんだろうと言う感想になり少し物足りなさも感じてしまう。

    0
    2022年08月31日
  • 死にたいままで生きています。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    それは子ども頃に流せなかった涙を、流し直しているようだった。

    私は車で家まで送り届けられ、その命を手にしたまま、翌日を迎えた。

    「死にたいセリを無理やり生かすことは、俺のエゴじゃないかと思っていたけど、それでも、生きて戻ってきてくれたことが、どうしようもなくうれしかった…」

    自分を投げ出したいほどの夜、それでもがんばって、その夜を眠る。
    明日、起きる。
    人生とは、やさしいそれの繰り返しなのだ。




    *
    表現の端々に文を良く伝えようという努力が見えた気がした

    0
    2022年06月10日
  • 死にたいままで生きています。

    Posted by ブクログ

    うらやましいと思ってしまった。

    愛してくれる人がいて、心配してくれる人がいて、
    生きていて欲しいと願ってくれる人がいて、
    手に職があって、

    ただただ、うらやましいと思ってしまった。

    0
    2019年06月09日
  • 絆の病 境界性パーソナリティ障害の克服

    Posted by ブクログ

    本来の医学は、病の症状の根底にある原因を突き止め、そこを改善しなければならない。ところが、昨今は原因が分からなくても、症状に対して薬を処方すれば、症状だけは改善してしまう。不眠や不安、うつといった症状は、とりあえず薬によって改善することが可能なのだ。すなわち、症状は改善しても、そもそも症状を引き起こしていた原因には手当はされていない。最終的な結果である症状だけを見て、そこだけに対症療法が施されるということが当たり前になっている。
    境界性パーソナリティ障害は、一種の愛着障害。それを改善することによって、薬ではどうにもならなかったようなケースも、改善が得られたりする。愛着障害は言い換えれば「絆の病

    0
    2017年10月22日