咲セリのレビュー一覧
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境界性パーソナリティ障害の入門書。
数年前。
「アナと雪の女王」がヒットして、歌も人気が出て、映画館でみんなで歌おう!というのを聞いて、すごいなーと。
私の興味は年末の紅白で、娘が歌っているのを号泣しながら一緒に歌っている聖子ちゃんに集中。
この本を読んで、何となく分かったような気がしました。
境界性パーソナリティ障害の多くの人は、絶対的な親に認めてもらえていない、ということが分かっているそうです。
これやったらダメ、あれもダメ。
何でできないの?できないなんて私の子じゃない。
当たり前の「いいよ」がなく育ってしまうと、それを補うために心が少しずつ壊れてきてしまうそうです。
守ってもらえる親に -
Posted by ブクログ
ショックなことがあって死にたいときに読んだ本。
こんな人もいるんだと勇気をもらった。
以下、響いた言葉抜粋。
私を「死にたい」と思うほど追い詰めていたものは、他者でも、世間でもなかった。自分に「いらない」と暗示をかけた私自身だったのだ。
私たちは、「ただ生きている」ことで、だれかの「生きる」を知らないうちに支えているのかもしれない。
絶望的な出来事はほとんど自分の妄想。
心の持ちようが変わるだけで、世界が反転する。
生きづらさにつながる受け取り方の偏りをゆるめていく。
ただ、その日、1日を生きる。それができた自分を、精一杯抱きしめてあげる。 -
Posted by ブクログ
著書を読んだとき、飯島愛さんの「プラトニック・セックス」と似通った過去や経緯があり、色々と重なった。
援交、風俗、メンヘラ、性依存。一見敬遠されがちな遍歴の持ち主だけれど、このような環境で育ったら、誰しもが少なからずこういう道を歩まずにいられなくなると思う。
幼い頃に親に「否定」や「拒絶」や「ないがしろ」にされたトラウマが、「自分は残念でダメな人間」「こんな自分は愛される資格がない」「こんな自分には不幸がお似合いで幸せは不釣り合い」「自分はいらない人間」「どうせ…ほらやっぱり」という自己否定の呪いを自分でかけてしまう。
自己否定感が、精神的にも肉体的にもどれほどの異常をきたしてしまうか、そ -
Posted by ブクログ
本来の医学は、病の症状の根底にある原因を突き止め、そこを改善しなければならない。ところが、昨今は原因が分からなくても、症状に対して薬を処方すれば、症状だけは改善してしまう。不眠や不安、うつといった症状は、とりあえず薬によって改善することが可能なのだ。すなわち、症状は改善しても、そもそも症状を引き起こしていた原因には手当はされていない。最終的な結果である症状だけを見て、そこだけに対症療法が施されるということが当たり前になっている。
境界性パーソナリティ障害は、一種の愛着障害。それを改善することによって、薬ではどうにもならなかったようなケースも、改善が得られたりする。愛着障害は言い換えれば「絆の病