丸田勲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
江戸時代の時代小説を読むときに便利!
本書の構成で最初に三貨制度(金・銀・銭)と
現代の物価換算がなされています。
最初に基準がはっきりしているので
ここさえ押さえていれば、
後はどこを読んでもすぐ分かるようになっているのが嬉しい♪
後々、時代小説読むときに便利なので、
等価価値を書いておきます
1両=6400文=銀65匁
1両=4分=16朱
銀1貫=1000匁
銀1匁=10分
1文=20円
1両=128,000円
1分=32,000円
1朱=8,000円
銀1匁=2,000円
以上の価値は19世紀の文化文政期のものです。
考え方はいろいろあると思いますが、
米以外の商品経済 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前からTVで時代劇を見ている時に、「この長屋に住んでいる人達は一体いくら位稼いでいたんやろか?」とか「この屋台で食べている蕎麦は一杯いくらなんやろう?」なんて、疑問に思ったことがあります。
本書はそんな疑問に見事答えてくれます。
一例をあげると・・・
・将軍の小遣い
・職人や奉公人の年収
・長屋の家賃やそこで生活する人が食べる米や魚の値段
・「千両役者」の年収
・お伊勢参りに必要な費用
・花魁から夜鷹まで、「その手」の女性との遊興費
「知ったからと言って、だから何なんや?」という類の知識ですが、その無駄な分、知的好奇心が満たされるような気がします。
エンゲル係数、交通費、娯楽費など、 -
Posted by ブクログ
生まれた時から「円」を使って生活してきているので、江戸時代の貨幣単位である「両」について、どのくらいの価値があったのか大変興味があります。
長年思ってきたのですが、このたび、江戸の経済を「円」に直して解説してある本、ということで思わず手に取ってみました。
幕府の役人の大岡越前守の年収が2億円とは驚きですが、このように「円」で書いてもらえると、イメージが湧いて興味深く読むことができました。
以下は気になったポイントです。
・文化文政年間(1800年ころ)の相場として、1両=6400文として換算、慶長14年(1609)の銀相場は、1両=50匁、文化文政頃は65匁、庶民が使う銭は、例 -
Posted by ブクログ
時代劇など見てもよく分からないのが物価の感覚。まぁ、現代社会の円ドル相場みたいなものでもすぐに1-2割は変わってしまうし、購買力平価では、、、とか、様々な換算法があり、江戸時代となるとさらに難しいのだけど、庶民の生活費などから一文20円というのが著者の唱える交換レート。・一石は一両=12万8千円。四公六民というのが当時の平均的な税率で、石高の4割が大名の年収ということになる。・そば一杯が16文(二八そばは2X8=16文ということで付いた名前だという説もあるんだとか)・千両箱一箱は20Kgにもなり、ひょいと担いで屋根伝いに逃げる、というのはちょっと難しい重量。