【感想・ネタバレ】江戸の卵は1個400円!~モノの値段で知る江戸の暮らし~のレビュー

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Posted by ブクログ

江戸時代の時代小説を読むときに便利!

本書の構成で最初に三貨制度(金・銀・銭)と
現代の物価換算がなされています。

最初に基準がはっきりしているので
ここさえ押さえていれば、
後はどこを読んでもすぐ分かるようになっているのが嬉しい♪

後々、時代小説読むときに便利なので、
等価価値を書いておきま


1両=6400文=銀65匁
1両=4分=16朱
銀1貫=1000匁
銀1匁=10分


1文=20円
1両=128,000円
1分=32,000円
1朱=8,000円
銀1匁=2,000円


以上の価値は19世紀の文化文政期のものです。
考え方はいろいろあると思いますが、
米以外の商品経済が発達してきたことを考慮すると
適当であると考えます。


江戸時代における貨幣の四進法については知っていましたが、
秤量制度についての等価価値は知らなかったので、
本書は大変重宝します。

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2012年09月08日

Posted by ブクログ

私の近い祖先は、江戸時代人であるという事を再認識しました。
物の価値を通じて、歴史を具体的に学べ、現代に活かせる知恵を見つける事が出来ました。

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2012年08月23日

Posted by ブクログ

金銀銭の換算がきちんとできないままに読み始め、結局できないままに読み終わりました。
理屈はわかる、けど、日常使わないとなると覚え難い…
もちろん、全てを網羅することはできないのだけれど、江戸の物価の概略はつかめたような気がします。
というより、今以上に物価が行ったり来たりしていた当時、400年のうち「この時代!」と定めでもしなければ、実質きちんとは理解できないんじゃないかなぁ…
個人的には、旅にかかるお金を知りたかったので、もっとそこを掘り下げてほしかったです(たとえば、木賃宿で自炊諦めて頼んだらいくらなのか)。

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2019年06月26日

Posted by ブクログ

ここであげている物価は、文化・文政期(1804-1829年)を中心にしているそうで、江戸時代後半にはなるけれど、それでも●銭といわれると?だったものが、今の物価だと●円と書かれていると非常に判りやすいです。
この時代の職業(収入)に衣食住に娯楽、お伊勢参り(支出)のことがさらりとわかりやすく書かれているので、読みやすいと思います。

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2012年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以前からTVで時代劇を見ている時に、「この長屋に住んでいる人達は一体いくら位稼いでいたんやろか?」とか「この屋台で食べている蕎麦は一杯いくらなんやろう?」なんて、疑問に思ったことがあります。

本書はそんな疑問に見事答えてくれます。
一例をあげると・・・

・将軍の小遣い
・職人や奉公人の年収
・長屋の家賃やそこで生活する人が食べる米や魚の値段
・「千両役者」の年収
・お伊勢参りに必要な費用
・花魁から夜鷹まで、「その手」の女性との遊興費

「知ったからと言って、だから何なんや?」という類の知識ですが、その無駄な分、知的好奇心が満たされるような気がします。

エンゲル係数、交通費、娯楽費など、現代のものと比較しながら読むと面白いと思います。

また、当時のモノの値段の情報ばかりでなく、江戸時代の庶民の生活や風習が描かれていて、その辺もなかなか興味深かったです。

楽しい息抜きできる、良い本だと思います。


※ちなみに、将軍の1年間のお小遣いは19億2千万円だったそうですよ。(^_^;)

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2011年11月19日

Posted by ブクログ

しゃばけの若旦那は本当にいいとこのぼんぼんだったのねーと納得できる本でした。「文」や「両」が今の感覚でいうといくらくらいだったのか分かります。この本を脇に置いて時代小説を読みたいなあ。

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2011年07月27日

Posted by ブクログ

江戸時代と現代とで、単純なお金の比較はできないそうなのだけれども、1つの指標に当てはめて、色々なものの値段を列挙し、そこから当時の生活を探ろう、という趣旨。著者は、かなり細かく、色々な値段を調査している。

しかし、それよりなにより強烈に印象に残ったのが、当時はどこでもかしこでもすぐ売春を始めてしまうところ。。。ウェイトレスはいうに及ばず、射的場で弓を拾う女たちまでもが売春していたそうだ・・・。さらに、色の道は男色を極めてこそ一流、とかいう意味の分からないことまで・・・。
江戸は、色狂いの町だったらしい。

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2011年07月25日

Posted by ブクログ

全般的に食品の値段が現代よりもはるかに高かった。
タイトルはそのことを簡単に示していて秀逸だと思う。
生産力の上昇が価格低下に繋がったのだろうか。

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2023年09月15日

Posted by ブクログ

ゆで卵が1個400円、たくあん1本300円、マグロ1尾4,000円、握り寿司1貫160円、蕎麦320円、しるこ320円、居酒屋の飲み代700円〜1,400円、いなり寿司1個80円、鰻の蒲焼1皿4,000円、カステラ9,000円、桜餅80円

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2016年02月14日

Posted by ブクログ

100両っていくらかいまいちピンとこなかったけど、1280万円って考えたら結構な金額。食い詰め浪人なら悪事にも手を染めるよなあ・・。

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2015年05月07日

Posted by ブクログ

≪目次≫
第1章 江戸っ子の稼ぎ
第2章 裏長屋・庶民の暮らし
第3章 繁盛店のうまい物
第4章 江戸のエンタメは盛りだくさん
第5章 一度は行きたい伊勢参り

≪内容≫
タイトルの通り、江戸時代の様々なものの値段を詳細に記した本。
ただし、江戸時代は265年間と長いので、基本的には19世紀初頭
時代をベースとしている。
江戸時代の物価については、単純に今の時代と比較しにくいのは
生産性の差や需要、考え方の違い(宗教的なものや健康面など)、
インフラの整備の差などあるが、基本的な部分では納得のいく内容。

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2012年02月25日

Posted by ブクログ

以前から長屋暮らしの人々がどうやって生きていたのか興味があったので、面白く読めた。

1つの指標として参考にしたい。

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2012年02月09日

Posted by ブクログ

生まれた時から「円」を使って生活してきているので、江戸時代の貨幣単位である「両」について、どのくらいの価値があったのか大変興味があります。

長年思ってきたのですが、このたび、江戸の経済を「円」に直して解説してある本、ということで思わず手に取ってみました。

幕府の役人の大岡越前守の年収が2億円とは驚きですが、このように「円」で書いてもらえると、イメージが湧いて興味深く読むことができました。

以下は気になったポイントです。

・文化文政年間(1800年ころ)の相場として、1両=6400文として換算、慶長14年(1609)の銀相場は、1両=50匁、文化文政頃は65匁、庶民が使う銭は、例えば銭3貫文(3000文)であった(p13)

・現在貨幣価値の換算として、1両=12.8万円、1文=20円、銀1匁=100文とする(p14)

・江戸の米価を、一升=90文とすれば、1800円程度、一升=1.5キロとすれば、現在のコメは10キロ=3000円と比較すると、一升=450円、現在のコメ余りと比較して江戸時代の米価は高かった(p21)

・奉公人は小僧として12歳くらいから始めて、8年程度で手代に昇進して給与が支払われる(年間3~5両=38~64万円)、昇給するが雇用契約は10年間で退職して再契約、認められれば番頭(20~30両:256~384万円)となる(p27)

・徳川幕府の石高は800万石といわれるが、実収入は280万石、ここから旗本、御家人、土木工事費を差し引くと、将軍家の手元に残るのは20万石=20万両=256億円、将軍の小遣いは12代将軍の家慶の場合、1万5000両=19.2億円(p29)

・大岡越前守は最終的には3920石の知行取りとなった、当時は四公六民なので、1568石が実収入であり、2億70万円、ただし召し抱える人(近習、中小姓、中間、小者、奥女中、下働き、馬の世話人等)も多かった(p31)

・武士の最下級の給料である「3両一人扶持」とは、年間給料は3両=38.4万円、一人扶持は1日=5合の玄米の現物支給であり、年間177升=21.8万円の合計で60.2万円となる、大工の給料の5分の1程度(p35)

・江戸の町と町の境に設けられた木戸は、明け6つ(午前6時)に開き、夜4つ(午後10時)には閉じられて、基本的には夜間通行禁止、夜4つを過ぎた場合は、「くぐり戸」を開けて通してもらっていた(p37)

・日本橋から吉原大門までの駕籠賃は、2朱(1.6万円)で、三人で交代する早駕籠は3朱、4人交代の快速駕籠は1分(3.2万円)であった(p61)

・飛脚は、江戸大阪間で、並便(10日)で30文(600円)、仕立て便は、正6日限で3両(38.4万円)、正3日限で銀700匁(140万円)であった(p65)

・銭湯は大人6文(120円)だが、男湯の二階で将棋や碁を楽しむには、16文(320円)の別料金が必要(p72)

・当時の子供たちの9割が寺子屋に通っていて識字率は70%以上、イギリスの20~25、フランス:14%と比較しても高い、この理由は、1)教育に対する親の理解、2)寺子屋教育の優れた点にあった(p80)

・寺子屋には決められた授業料はなく、各家庭の事情にあわせて「束修」と称する入門料を収めた(p81)

・二八そばといえば16文という時代はかなり続いた、慶応年間には20、さらには24文に値上がりした、天ぷら・卵とじは32文であった(p110)

・京阪神から出ていく物を「下り物」として上等なものとしてありがたがれた、品質の良くないものは「下らない物」として軽蔑された(p117)

・歌舞伎の桟敷席の値段は、食事つきで、銀35匁(7万円)であった(p134)

・相撲の木戸銭は、桟敷席で銀43匁(8.6万円)、土間席で銀3匁(6000円)であり、安くはなかった(p142)

・吉原は外界から隔絶された2.8万坪の色町で、高級遊女から最下級の切見女郎まで3000人の遊女が暮らす街であった、太夫・格子・散茶は18世紀中ごろまでで、それ以降は花魁(9.6~12.8万=1両)が相場(p159)

2011/5/8作成

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2011年07月16日

Posted by ブクログ

時代劇など見てもよく分からないのが物価の感覚。まぁ、現代社会の円ドル相場みたいなものでもすぐに1-2割は変わってしまうし、購買力平価では、、、とか、様々な換算法があり、江戸時代となるとさらに難しいのだけど、庶民の生活費などから一文20円というのが著者の唱える交換レート。・一石は一両=12万8千円。四公六民というのが当時の平均的な税率で、石高の4割が大名の年収ということになる。・そば一杯が16文(二八そばは2X8=16文ということで付いた名前だという説もあるんだとか)・千両箱一箱は20Kgにもなり、ひょいと担いで屋根伝いに逃げる、というのはちょっと難しい重量。

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2011年08月07日

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