飯野友幸のレビュー一覧
-
自由の中にある規則性がある程度わかりやすく,情景が見えやすい。アメリカは何をもって独立したのか,本書の自由なスタイルから読み取れる気もする。
抄訳+原文という形式は,ホイットマンに入門するにはちょうど良いだろう。Posted by ブクログ -
【本の内容】
[ 目次 ]
自己なるものをおれは歌う
おれにはアメリカの歌声が聴こえる
おれ自身の歌(抄)
おれは電熱の肉体を歌う(抄)
おれはルイジアナで一本の樫の木が生えているのを見た
オープンロードの歌(抄)
揺れやまぬゆりかごから
鷹の睦みあい
農家の図
ランナー
浅瀬をわたる騎兵隊
灰...続きを読むPosted by ブクログ -
草の葉は壮大なものなので、抄訳ですが、
それでもその世界観を存分に味わえるはずです。
100年以上前、
いまよりも自由ではなかった時代に
このような力強い詩を書いている人がいた、
ということに驚かされました。
おれには~という言葉でつづられる
あつい言葉たち。
それは、今読んでも衰えるものではな...続きを読むPosted by ブクログ -
生に対して肯定的で大声で読みたくなるような詩集。
自己主張が強すぎるし楽観的すぎるかもしれないけれど好きだ。
特に好きなのは、恋人を植物にたとえて思い出すところ。
すがすがしくて色っぽい。Posted by ブクログ -
なんとなく、なんとなくだけどニーチェのツァラトゥストラを思い出した。翻訳のべらぼう口調からくるものはかなりあると思うけど、精神よりも肉体を、歴史よりも現在を、伝統よりも命を重んじる思想はニーチェと通じるでしょう。ホイットマンの詩作のうちで取り上げられているものはかなり限られており、さらに全体のうちの...続きを読むPosted by ブクログ
-
なぜ彼は詩のみならず文学の、文化の、そしてアメリカの「父」と呼ばれるのか。
答えは彼自身が教えてくれる。その奔放な「言葉」によって。
“Divine am I inside and out, and I make holy whatever I touch or am touch’d from...続きを読むPosted by ブクログ -
去年英語文学の授業で取り上げられていたのを思い出し、挑戦。
タイトル通りマッチョな言葉の連続かと思いきや、時折とても繊細な詩にめぐり合う。
おそらく、作者は本当は心優しきガキ大将、ジャイアンのような人柄だったのだろう。Posted by ブクログ