藤本隆宏のレビュー一覧
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自分の事業、現場に照らして、何度も立ち止まり、読み直し腹に落とした。
21世期の世界は、めんどくさい設計の製品をまだまだ必要とする。だから日本は今後も現場を鍛え続け「めんどくさい設計の生産は日本にやらせれば間違いないからやらせておけ」。
心の弱りかけている設計、製造部門のマネージャーたちの気持ちを慮...続きを読むPosted by ブクログ -
ハーバードでMBAを取得し、ゴールドマンサックス、マッキンゼーでの勤務経験のある著者が、優秀なビジネスマンの仕事のやり方を紹介した本。ビジネスの世界では、ハーバードでMBAを取得し、ゴールドマンサックスやマッキンゼーで働くビジネスマン達は、その優秀さで頂点に立つ人たちであろう。実際にそのような道を歩...続きを読むPosted by ブクログ
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トヨタの「マニュファクチャラーとしての能力」がいかに優れているか、それがどのようにして構築されてきたのかについて非常に深い考察を重ねる。この能力は、創発的なアプローチのたまものであり、能力を構築する能力の高さに帰着できることを喝破。非常に参考になる。製造業のマネージーのみならず、すべてのビジネスマン...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルの通り、「現場主義」発信の著者の講演会のエッセンス版です。
著者は、平均1回/週の現場へのフィールドワークを欠かさず、現場発のエビデンスに基づく実証主義による理論形成を本業としております。
これだけで、心酔しております。
本書は3章構成ですが、最終章に主張が要約されておりますが、一貫して30...続きを読むPosted by ブクログ -
良い設計の良い流れを作る
自社の現場の技術で、
モジュラー型からインテグレーション型へと変革できるような製品・工程アーキテクチャを選択して、それを実現できるようなモノづくりの組織能力改善を進めていく。Posted by ブクログ -
ものづくり現場を知り尽くした藤本教授が、サービス業や金融業も含む経済産業界の重鎮や先達が多数おられた経済倶楽部という場で話された内容に加筆を加えたもの。
産業現象は経済現象でもあるから、経済学抜きには産業を語れないが、かと言って経済学だけで産業が語れるわけでもないと筆者は考えている。
経済・産業...続きを読むPosted by ブクログ -
本社よ、覚醒せよ。
長らく日本の製造業に携わってきた著者が語る、日本の競争戦略、経営戦略論。
公演を基にしているので、論拠としての詳細なデータには乏しいが、現場を熟知した著者が語る主張には説得力がある。
日本には、日本に合った競争戦略、成長戦略がある。
欧米の真似事でしかない、金融を機軸とした成...続きを読むPosted by ブクログ -
上司から推薦された 藤本隆宏さんを初めて読んだ。現場力を発揮する組織能力の構築が重要であることがわかり、自分自信の考え方でもあり同感した。そのためには、地域連携そして本社の覚醒が重要であり、現場力が向上される良い流れを戦略的に進めることがポイントと読めた。
・気になるセンテンス
35 きりがない ...続きを読むPosted by ブクログ -
日本のものづくり哲学をとある研修の資料として読んだのがもう4年前。
インテグラル(すりあわせ)とモジュラー(組み合わせ)を社内、社外の組み合わせで説明してあったのは納得がいきよく覚えている。
またものづくりとは設計情報の媒体への転写という説明も割とすっとはいってきた。この本は円高・震災に対してものづ...続きを読むPosted by ブクログ -
DTC開発:Design to cost
上記の重要性を筆者の経験を基に解説してくれている本。
この本の内容を一言でまとめると、「教育は、経験に勝る」ことだと思う。正しい教育、正しいプロセスを踏めば、日本の技術者は良いものを持っているので、必ず成長できる。開発部門にDTCを意識した教育体制を取り入れ...続きを読むPosted by ブクログ -
藤本先生の「良い流れの良い設計」に集約される一連のものづくり理論に陶酔し、著書を読み漁っている。
本書に期待していた第4章にあるIoT、インダストリー4.0なる潮流に対する日本のものづくり現場の舵の切り方について参考にしようと思っていたが、ここだけは内容が薄く期待外れだった。Posted by ブクログ -
地域の空間に一体化している現場が「良い」状態でまわっているところは、日本にはまだたくさんある。そういう強みをコアに、まだまだ世界で戦っていける。・・・という、生産管理論を原点とする現場重視の経営学者ビッグネームの主張。Posted by ブクログ
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日本が生産性の向上に活路を見出したのは、高度成長期に移民を受け入れることがなかったから、という説が面白かった。
新興国の賃金が上がっているいま、日本の現場の持つ高い生産性は武器になる、という指摘。「良い」現場は自律して生産性を向上してゆく。
しかし、著者は戦える現場と戦えない現場があるとも指摘するの...続きを読むPosted by ブクログ -
東大ものづくり経営研究センター長による日本産業活性化の処方箋。経営からの目線と現場からの目線双方の補完に力点を置く現実的な産業論には説得力がある。Posted by ブクログ
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「現場主義の競争戦略」藤本隆宏
産業論。特になし。
現場に入りながらの生産技術をしている身としては、現場の論理と本社の論理、どちらも首肯する点があって折り合いをつけるのが難しい。
現場視点で生き残りを考えるにはどうしたらいいのか?という思いで読みました。
(4)
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以下メモ
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日本は、多能工型のサッカーチームのような仕事が得意で、ポディションによって役割が決まっている野球型ではないと。現場を数多く見てきて研究している著者だから言えるのかも。本部の勝手な意思ではなく、現場がこの40年行ってきた改善を見ろと。中国などの新興国の賃金があがってくると、多能工型の日本の仕事の仕方は...続きを読むPosted by ブクログ
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東大の経営学者の藤本隆宏さんの本。
正直、突っ込みどころはたくさんあるが、日本の経営学者には珍しく企業に入り込んでいる感があっていいな。
日本の経営学の本は哲学みたいな本が多く、企業をバカにするような本が多いが、この本は違う。企業、特に製造現場、特に設計プロセスが好きなんだなと伝わってくるな。
突...続きを読むPosted by ブクログ -
カイゼンのお話。
定年退職された団塊の世代といわれる方々のお話。
それらを組織的に取り組んだ筆者の実録報告書のような一冊です。
ただ、この活動は目の前のことに手一杯になりがちな中小企業では絶大な効果が上がると素人目でも感じれました。
やはり、先人の知恵はうまく活用して、うまく進化していかなけれ...続きを読むPosted by ブクログ -
「日本の自動車産業は、なぜこれほどまでに強いのだろうか?」以前から、私の頭の片隅に漠然と存在していた疑問が、本書を読むことで氷解した。
本書は、わが国の自動車産業が、国際競争でもトップレベルを維持し続け、なぜ世界シェア30%を占めるまでに至ったのか、そして、なぜ21世紀に入った現在も最高益を更新...続きを読むPosted by ブクログ