榊邦彦のレビュー一覧

  • もう、さよならは言わない

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    今作も前作と同じく切ない物語。
    同じように主人公の男性が愛する女性を病気で失う。

    今回は幼稚園から小学生へ少しずつ成長する子供が
    居るところが決定的に違うかな。
    このコがとってもかわいいんだよね~
    子供欲しい度がまたさらにUPしちゃいましたよ。

    本の帯にある言葉は、、、ちょっと違うかなぁ~
     きっと、君は二回泣く。
     愛しい人を、失くした時と、
     愛した人を、忘れる時に。

    たしかに切ない物語で、わたくしも涙したところが
    いくつもあったけれど、うん、やっぱ違うな。
    泣いてるのに笑顔だったような気がする。
    はたから見たら変人!?(笑)

    闘病。この辛さはあまり生々しく描かれていないので、

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    2012年05月04日
  • もう、さよならは言わない

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    妻を亡くして息子と二人暮らし。ある日パソコンのメールに届くはずのない妻から入る。生前に妻が発信をセットしたものだった。とても切ない話しだった。

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    2011年08月22日
  • もう、さよならは言わない

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    いいよ、最初の1章なんか読んでるうちにグイグイ来ちゃうくらいいいよ。でも、オマエらそっちに進むのか、おい、3年くらい自分を抑えられないようなヤツにコドモの面倒見るほどの覚悟ないやろ、と怒らずにいられなかった。もしかしてこれは嫉妬なのか、ちきしょう。

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    2011年07月31日
  • もう、さよならは言わない

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    妻・奈緒子を亡くして息子・翼と2人暮らしをしている。死んだはずの奈緒子からメールが届く。奈緒子が死ぬ前に自分の会社のパソコンにプログラムしていた。

    奈緒子のメールがとっても暖かくて切ない。「ありがとう」という言葉がこの家族を繋いでいる。保育士・洋子とだんだん距離が近づいていくのもよかった。父と洋子の距離を近づけようとする翼くんが凄く可愛い。

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    2010年12月26日
  • 100万分の1の恋人

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    この本を読むまで、ハンチントン病がどのような病気なのかということも知らなかったし、遺伝病にまつわる差別問題も知らなかった。
    私は、科学を勉強した身として、遺伝病のことは知っていたのだけれども、それは単なる知識と、興味本位の範囲内だった。
    この本を読まなければ、きっと「差別する側」にいたと思うし、何も考えず、「遺伝子スクリーニングの重要性」を論じたと思う。
    恋愛小説というだけでなく、差別問題についても考えさせられる本だった。

    主人公の心の葛藤はよくわかる。
    それでもミサキのために、必死で考え、正面から向き合おうとする優しさ、強さに惹かれた。
    ヒロインであるミサキが病気の恐怖とたたかいながらも、

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    2010年09月27日
  • もう、さよならは言わない

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    ネタバレ

    最愛の妻を亡くした、夫。かけがえのない夫と息子を、この世に残して一人旅立つ妻。
    それぞれの視点で描かれた、優しい家族愛に包まれた物語。

    無邪気で愛らしい息子の、ふいに口を付いて出る純真な母親への想いが、涙をさそう。
    「お涙頂戴の病気もの」と身構えていたけれど、良い意味で泣かされた。
    悲しいのではなく、どこまでも優しく温かい、そんな親子・夫婦の姿に読んでいるこっちも、優しい気持ちになる。
    保育園の先生との関わりも嫌味がなく自然。

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    2012年04月22日
  • 100万分の1の恋人

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    泣かされる本は嫌いだ
    泣かしにかかってる本は特に嫌い
    途中で読むのをを辞めてしまうことが多い

    この本は難病という
    いかにも泣かしにかかる設定でありながら
    決してそれに甘んじているわけではなく
    なので
    最後まで読みきったのだけれど

    不覚にも泣いてしまった
    この作家の
    繊細で誠実な人間性に惹かれたからかもしれない

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    2009年12月30日
  • もう、さよならは言わない

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    それぞれの視点から描く1つのお話。余命半年と宣告された妻。その夫と、二人の子供。保育園の先生とその恋人。家族のまじわり。切なくて、でも温かくてやさしい。
    2008/10/17

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    2009年10月07日
  • 100万分の1の恋人

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    ある日、彼女は秘密を打ちあけた。「私は、0.0001%の運命を背負って生きているの」 それでも、僕の心はこう叫ぶ。絶対に、彼女じゃなければ、ダメなんだ−。恋に落ちることの奇跡を描いた、号泣のラブストーリー。

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    2009年10月04日
  • 100万分の1の恋人

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    就職が決まり、これを期に彼女にプロポーズしようと心に決めていた彼。
    お互いのこれまでと、これからの温かい未来を夢見ていた、彼の視点で描かれている作品です☆

    ハンチントン病という遺伝性のある難病。
    その病と向き合う家族。その病の発病リスクを背負って生きていく事。そのリスクを背負った人と向き合う事。人生を共に歩む事。

    それを軸に、
    人生って何?
    生きがいって何?
    家族って?
    人の尊厳って?

    そして、
    『誰かを愛するってどういうこと?』
    そんな疑問を読んでいる者に投げかけてくれる作品です。自分と向き合い、彼女と向き合い、様々な考えを巡らし、苦悩し、出口を探す彼の心の葛藤が

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    2009年10月04日
  • 100万分の1の恋人

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    結婚を決めた相手がハンチントン病かもしれない…

    確率50%で真っ白か真っ黒。兄は陰性。しかし彼女は検査しないことを選ぶ。

    グレーゾーンを生きる不安と苦しみ。その先にあるのは…


    珍しく読んだ恋愛モノだったけどリアルに丁寧に書かれてて、ラストもよかった。

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    2009年10月04日
  • 100万分の1の恋人

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    どういう意味で「100万分の1」の恋人なんだろうと思って読み始めた。恋人は100万人に1人と言われる、遺伝性の神経性難病ハンチントン病のアットリスク。親がこの病気の場合、子どもに遺伝している確立は50%。遺伝子検査をすれば発症前に、自分に遺伝しているかどうかわかるのだが、恋人は検査はしないで灰色を生きる、と言う。人生の中で、灰色を生きるという選択肢もあるんだなと知った。そして、病気だから涙を誘うというのではなくて、僕の、恋人の、恋人の家族の、それぞれの気持ちが優しすぎて切なくなって、泣いてしまった。

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    2009年10月04日
  • もう、さよならは言わない

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    わかりやすく泣けるお話だなぁと思ったら
    携帯小説なんですね。
    (どこかに書いてあった気が…違ってたらすみません。)

    視点が変わる書き方なので、
    その人がそのとき何を思っていたのかがわかる。
    亡くなった人の気持ちまで書かれたら
    泣かないでは読めません。

    ちょっと綺麗すぎるお話ではあるけど
    登場人物それぞれが一生懸命生きていく姿に心が温まります。

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    2025年07月10日
  • もう、さよならは言わない

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    ステルス胃がんで早くに亡くなった妻

    まだ小学校入学前の息子翼

    妻の思いは残される息子へ思い

    まだ幼い息子は死をどう理解できるのか

    保育園の先生 翼の父親 互いの両親 職場の人

    そして妻が残したメールと絵本 息子に伝えたもの

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    2025年05月18日
  • 100万分の1の恋人

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    ハンチントン病。
    遺伝性のある病気。
    彼女の父親が、そのハンチントン病である。
    彼女がその病気である確率は50%。
    それでも、彼女との未来を選ぶのか。

    主人公ケンちゃんと彼女のミサキ。
    ケンちゃんは彼女との結婚を考えていたけど、
    ある日彼女から、父親がハンチントン病であることを
    告白される。
    ミサキは検査をせずに灰色の世界を生きることを
    決めている。
    ミサキはハンチントン病かもしれないし、
    違うかもしれない。
    もし、彼女がハンチントン病でも彼女のことを
    好きでいられるのか?
    僕たちの子供はどうなるのか?

    難病っていろいろあると思うし、
    遺伝性のものもあるのは分かってたけど、
    きっと自分の家

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    2023年06月17日
  • もう、さよならは言わない

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    読書備忘録666号。
    ★★★☆。

    30代の夫婦とまだ小さい子供の3人家族を襲った不幸。母であり妻のスキルス胃癌。余命半年。

    自分がこの世を去るまでの夫と息子に対する想い、失った妻に対する想い、母を失った小さい息子の想い、そして、幼くして母を失った息子に対する父の想い・・・。

    様々な想いは最後、相手に対する感謝の気持ち、「ありがとう」にたどり着く・・・。
    というお話。

    いわゆるお涙頂戴ものがたりで、日頃からなかなか言えない「ありがとう」という言葉の大切さをひしひしと感じた作品でした。
    第一章の「Re:」から始まりますが、ん?なんか古いと感じました。そうなんですね、2008年の作品なのでま

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    2022年07月05日
  • もう、さよならは言わない

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    ポトフのような作品 - 榊邦彦「もう、さよならは 言わない」★★★☆☆

    妻と死別して残された子供とともに生きていくという、使い尽くされたモチーフ。
    各章で目に涙がたまります。電車で読むのは危険だ。1つの死に対して、本人、夫、息子、看護師がそれぞれに向き合います。ポトフのなかにある具材のように様々に味があります。それぞれ真摯に向かい合います。そしてそこから出てきたエキスがほっくりと染み渡るように感じます。悪い人がいないので心が弱っているときに読むと滋養になります。
    ありがとうを伝えよう。

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    2023年10月27日
  • 100万分の1の恋人

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    2021年 34冊目

    病気や障害の理解・受容ってほんとに難しい。血縁関係ではなく、精神的なつながりをよすがにする恋人なんかは当事者家族とは違った苦しみがあるのだなと改めて感じました。主人公(ケンちゃん)と恋人(ミサキ)には共に選択できる自由をもつが故に不幸です。ケンちゃんはミサキと結婚するか選べる不幸、ミサキは難病診断を受けるかどうか選べる不幸。自分だったらどうするかしら。 

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    2021年04月18日
  • 100万分の1の恋人

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    第2回新潮エンターテイメント新人賞受賞作。主人公が結婚相手と考える幼なじみの恋人が、難病リスクを抱えている事実を打ち明けられる。2人の純愛がとても切なく、恋人が抱える発症への不安と、それに向き合おうとする主人公の気持ちに胸が締め付けられた。

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    2020年08月26日
  • 100万分の1の恋人

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    ネタバレ

    好きな理由、ではなく
    そこに存在しているだけでいい。

    幼なじみのミサキと大学で再会し、就職をきに結婚を申し込んだ。

    プロポーズの返事は、ミサキの父はハンチントン病という難病で、
    ミサキ自身にも発病するおそれがある、ということだった。

    今の医学では治療法のないハンチントン病
    もし発病したミサキを、それでも愛し続けることはできるのか。

    ゆれる気持ち。
    沖縄にいるミサキの父に会いに行って、決意したこと。

    いいところも悪いところもひっくるめて
    ただそこにいてくれるだけでいい。

    まあそうだよね。

    でもどうなんだろう?

    白でも黒でもなく、灰色でいたいから遺伝子検査

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    2012年08月19日