あらすじ
妻・菜緒子が癌で旅立った日から二ヵ月、翼と二人きりの誕生日を迎えた僕のパソコンに不思議なメールが着信した。余命半年を宣告された菜緒子が、自分のいない家族に宛てたメッセージ。「ありがとう」を伝えられなかった僕は、彼女に届くことのない返事を書くが……。永遠に逢えない二人の思いが交錯する、静謐な愛の物語。
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Posted by ブクログ
号泣ーーー(;TДT)
菜緒子さんと年齢が近いし、妻や母としての思いを
考えただけで、読んでて辛くなった。
翼くんが無邪気で素直だからこそ、
余計に読んでて苦しくなっちゃったよ。
最後、旦那さんはアドレスのないメールの中で
「どうして、僕は『ありがとう』って
届けなかったんだろう。」
っていう言葉に涙が出てきました。
私も旦那には今まで、「ありがとう」っていうのが
好きじゃなくて…でも旦那は「ちゃんと、ありがとうって
いわないといけないよ!!」って言ってくるタイプの人で…。
なんとなく、「ありがとう」って言っとけばいい、
って思うところもあった。
なんか、わざわざ「ありがとう」って言うのが、
なんか言わなくてもいいじゃんって思ってて。
でも、私が長期入院してるときに、
他の患者さんから「ありがとう」って言われるのが、
本当に嬉しかった!!
「ありがとう」の大事さに気づかされたよ。
だから、身近にいる人こそ、「ありがとう」の言葉って
大事なんだよね!!
そのことが詰まった一冊だと思ったよ。
スーザンバーレイの「わすれられない おくりもの」
私も大好きー!!
ちなみに、個人的にスポーツ振興センターのことが
書いてあって、衝撃的だったなぁー!!
詳しい!!!?って思ったよー笑
Posted by ブクログ
榊先生の本を初めて読みました。
とても心が温まります。「ありがとう」って素敵な言葉ですね!改めて思い出させていだだきました。
ありがとうございます
Posted by ブクログ
末期の胃癌にかかり、亡くなってしまったSEの妻から記念日に届くように設定してあったメールが届く「Re:」の他、息子の幼稚園の先生と新しい関係を築く第一歩を踏み出すまで。
「子供が死を理解できるのは何歳くらいからなのでしょうか」
には、はっとさせれられました。
特に「忘れられないおくりもの」は、私も幼少期に母に読んでもらった思い出があり、大切な一冊です。
レビューにもよく書かれているように、扱っているテーマがテーマにしては、全体的に、すとんすとんとパズルがぱちぱちはまっていく感じでとても読みやすいお話です。読みやすいから特に、感情移入できるのかなと思います。辛い状況描写よりも、感情とか思考に重点を当てているので。
最初の方に、洋子先生が、雨の日のお迎えの時に、翼君が風邪をひいているからタクシーで帰らないといけないと言い張って、翼君を抱えてタクシーまで走ったら携帯を水たまりに落とすシーンがあって、正直、もちろん息子の体調はとても大事だけど、代えられないという点では、携帯にあった大量の保存されたメールの方が大事だっただろうと思われて、保育士にあんまり良い印象は持てませんでした。私だったら恨んじゃうかも。他人のせいにして心が狭いな。でも、その後にビデオを渡してるから、ある意味とんとんなのかな。そういう風には考えちゃいけないのかもしれないけど。
友達に意地悪言われた時に、「お母さんは死んでない」って答えた翼君。そう答えないと「お母さんがかわいそうだったから」と思って、敬老の日に自分の大事なウルトラマンの人形達を遺影の前に並べて、意地悪されたお母さんから、(こちらこそ)ごめんなさいって言われたことを聞いて泣いた翼君は本当に賢くて優しい息子だな、と心が痛くなりました。
自分に余命いくばくかしか遺されていなくて、息子が、子供がいたら私はもっと取り乱してしまうだろうと思う。
有川浩のストーリーテラーもやっぱりパソコンに手紙が入っているっていう話だったっけ。
小さい子供を遺していかなければならないというのは、悔やんでも悔やみきれないだろうと思う。
でも、彼の中に少しでも自分を思い出すパスワードが遺ったのならばそれはきっと自分が生きた理由だと思うんだろうと思う。
最後の「Re:Re:」は一体どうやって戻ってくるんだろうと思っていたけど、秀逸でした。
Posted by ブクログ
読み終わるのがもったいなくて、もどかしくて、なかなか進めない。
苦しさもかなしさも悔しさも、うれしさもたのしさもあたたかさもぜんぶ触れるかのように感じられる、とてもすてきなおはなしに出会えました。この出会いに感謝。感謝の言葉、ありがとうを。
Posted by ブクログ
いまだかつて、こんなに泣いた本があっただろうか。
家族を失い悲しむだけの物語ではない。
残された夫と子供が、そのなかで、幸せに生きていく。
温かくて、優しい家族の物語。
温かい涙が途切れることなく流れました。
この本を読むと、まわりにはたくさんの優しさがあふれていることに気づくはず。
「ありがとう」という言葉、大切にしたいものです。
Posted by ブクログ
届くはずない、でも届く亡くなった愛する人からのメール。
と聞くとファンタジーだがそうではない。
愛する人に亡くなった後に届けれるものの少なさ、
でも確実に届くものにはっとした。
何が残したいんだろう。
私もこの方法で、誰に何を残したいだろうな。
少し考えました。
Posted by ブクログ
じんわりと胸に響いてくるような、そんなあたたかさがある気がします。
普段何気なく居る家族に「ありがとう」って言いたくなります。
ありきたりな言葉ですが、居なくなってからじゃ遅いんですよね。
俊ちゃんと洋子さんのこれからが気になります。
翼くんも良い子で・・・想像するだけで理想な家族像です。
だけどこっそりツボなのは雅人さん!
題名に惹かれて借りたのですが、あんまり本編と関係ないようにも思えました。
Posted by ブクログ
身近なところで、この主人公に似た境遇の人がいるので、現実感を抱えながら読みました。いずれ訪れる死と子供、その後も生きる人達。普通にあることでもあり、静かに考えるきっかけにもなった。
Posted by ブクログ
涙活。
素直に泣けた。
よい人ばかりが登場し、翼が良い子で、洋子先生も良い人。
父子の暮らしは現実にはこんな余裕はないだろうし、こんな良い人がそばに居て、都合よく互いに好意を持ちながら、踏み込まず、支えて、待つ、なんて、きれいな話はないかもだけど。
それでもこんなに理想的な死別後の沢山の奇跡があったらいいなぁ!と思いながら読めた。
ありがとうって大事。
Posted by ブクログ
電子書籍。 奥さんを亡くした俊一、奥さんの菜緒子、息子・翼が通う保育園の洋子先生の、3人の視点で交互に語られる。 とにかく最初は最愛の妻が亡くなった後、プログラミングされ記念日ごとに送られてくるメールと、そのメールに翻弄される俊一が読んでいて最初は読んでいて辛かったが、段々と温かい気持ちになれた。 身近の人に「ありがとう」と言える事は、当たり前じゃないんだなと思うし、もっと私自身も後悔のないよう伝えていきたいなと思った。 本編の最後からの、洋子先生が気になる。
Posted by ブクログ
大切な人を亡くすのは悲しくて辛い。
でも、ストーリーとしては大切な人を想う日々を綴っていて、終始あたたかくてやさしい。ずっと穏やかな気持ちで読める。ありがとうって、言葉に出すこと、大事ですね。
Posted by ブクログ
涙を時折、堪えながらノンストップで読み終える!…正直に泣ける。飾らない使い馴れた素直な言葉使い、表現だから余計に沁みてくる。真っ直ぐで優しいストーリーで、ハッピーを匂わせて終わる。キーは「ありがとう」の言葉! それにしても、翼くんが好いねぇ♪
Posted by ブクログ
今作も前作と同じく切ない物語。
同じように主人公の男性が愛する女性を病気で失う。
今回は幼稚園から小学生へ少しずつ成長する子供が
居るところが決定的に違うかな。
このコがとってもかわいいんだよね~
子供欲しい度がまたさらにUPしちゃいましたよ。
本の帯にある言葉は、、、ちょっと違うかなぁ~
きっと、君は二回泣く。
愛しい人を、失くした時と、
愛した人を、忘れる時に。
たしかに切ない物語で、わたくしも涙したところが
いくつもあったけれど、うん、やっぱ違うな。
泣いてるのに笑顔だったような気がする。
はたから見たら変人!?(笑)
闘病。この辛さはあまり生々しく描かれていないので、
ちょっと綺麗にまとめすぎてる感はあるけど、
個人的にはちょうどよかったな。
とっても上手く構成されててすらすらと読んでしまった。
湖にボートを浮かべて穏やかな波の上下を楽しんだかのよう。
読んでてなんだか感情が落ち着きました。
エピローグやスピンオフがまだまだ書けそうなくらいに
含みを持たせた終わり方になっていますが、きっと読者が
自分でその後を楽しんでくださいってことなんだろうな。
そろそろ梅雨。雨降る午後、窓際で珈琲でも飲みながら
のんびり読むのにぴったりの本ですよ。
Posted by ブクログ
妻を亡くして息子と二人暮らし。ある日パソコンのメールに届くはずのない妻から入る。生前に妻が発信をセットしたものだった。とても切ない話しだった。
Posted by ブクログ
いいよ、最初の1章なんか読んでるうちにグイグイ来ちゃうくらいいいよ。でも、オマエらそっちに進むのか、おい、3年くらい自分を抑えられないようなヤツにコドモの面倒見るほどの覚悟ないやろ、と怒らずにいられなかった。もしかしてこれは嫉妬なのか、ちきしょう。
Posted by ブクログ
妻・奈緒子を亡くして息子・翼と2人暮らしをしている。死んだはずの奈緒子からメールが届く。奈緒子が死ぬ前に自分の会社のパソコンにプログラムしていた。
奈緒子のメールがとっても暖かくて切ない。「ありがとう」という言葉がこの家族を繋いでいる。保育士・洋子とだんだん距離が近づいていくのもよかった。父と洋子の距離を近づけようとする翼くんが凄く可愛い。
Posted by ブクログ
最愛の妻を亡くした、夫。かけがえのない夫と息子を、この世に残して一人旅立つ妻。
それぞれの視点で描かれた、優しい家族愛に包まれた物語。
無邪気で愛らしい息子の、ふいに口を付いて出る純真な母親への想いが、涙をさそう。
「お涙頂戴の病気もの」と身構えていたけれど、良い意味で泣かされた。
悲しいのではなく、どこまでも優しく温かい、そんな親子・夫婦の姿に読んでいるこっちも、優しい気持ちになる。
保育園の先生との関わりも嫌味がなく自然。
Posted by ブクログ
それぞれの視点から描く1つのお話。余命半年と宣告された妻。その夫と、二人の子供。保育園の先生とその恋人。家族のまじわり。切なくて、でも温かくてやさしい。
2008/10/17
Posted by ブクログ
わかりやすく泣けるお話だなぁと思ったら
携帯小説なんですね。
(どこかに書いてあった気が…違ってたらすみません。)
視点が変わる書き方なので、
その人がそのとき何を思っていたのかがわかる。
亡くなった人の気持ちまで書かれたら
泣かないでは読めません。
ちょっと綺麗すぎるお話ではあるけど
登場人物それぞれが一生懸命生きていく姿に心が温まります。
Posted by ブクログ
ステルス胃がんで早くに亡くなった妻
まだ小学校入学前の息子翼
妻の思いは残される息子へ思い
まだ幼い息子は死をどう理解できるのか
保育園の先生 翼の父親 互いの両親 職場の人
そして妻が残したメールと絵本 息子に伝えたもの
Posted by ブクログ
読書備忘録666号。
★★★☆。
30代の夫婦とまだ小さい子供の3人家族を襲った不幸。母であり妻のスキルス胃癌。余命半年。
自分がこの世を去るまでの夫と息子に対する想い、失った妻に対する想い、母を失った小さい息子の想い、そして、幼くして母を失った息子に対する父の想い・・・。
様々な想いは最後、相手に対する感謝の気持ち、「ありがとう」にたどり着く・・・。
というお話。
いわゆるお涙頂戴ものがたりで、日頃からなかなか言えない「ありがとう」という言葉の大切さをひしひしと感じた作品でした。
第一章の「Re:」から始まりますが、ん?なんか古いと感じました。そうなんですね、2008年の作品なのでまだまだ世の中はメール全盛時代。
このRe:だけが雑誌に掲載され、残りの章は後から書かれて「新潮ケータイ文庫」として完成させたようです。
あと、妻がこの世を去ったあと、記念日に妻から届くメール・・・。この仕掛けは、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの映像の中で体験して号泣してしまっていたので、悲しいことに今回はびっくりしませんでした。
しかも、こっちの作品の方が古いのに盗作か?と一瞬思ってしまった罪悪感。すみません。作者さん。
同世代で同じような家族構成の読者は号泣間違いないな、と感じましたとさ。
Posted by ブクログ
ポトフのような作品 - 榊邦彦「もう、さよならは 言わない」★★★☆☆
妻と死別して残された子供とともに生きていくという、使い尽くされたモチーフ。
各章で目に涙がたまります。電車で読むのは危険だ。1つの死に対して、本人、夫、息子、看護師がそれぞれに向き合います。ポトフのなかにある具材のように様々に味があります。それぞれ真摯に向かい合います。そしてそこから出てきたエキスがほっくりと染み渡るように感じます。悪い人がいないので心が弱っているときに読むと滋養になります。
ありがとうを伝えよう。
Posted by ブクログ
妻が癌で急逝して2カ月、僕に不思議なEメールが届いた。それは余命半年を宣告された妻が、自分のいない家族に宛てたメッセージだった。僕は届くことのない返事を書くが…。逢えない2人の思いが交錯する、永遠の恋愛小説。
-紹介文
わすれられないおくりもの