伊藤惇夫のレビュー一覧
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政治アナリスト 伊藤惇夫の本。
政治アナリストが出した本なのでてっきり日本の政治批判の本かと思いきや、それを切り口にリーダー育成方法まで話が及んでいて、意外な展開にぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまった。
政治家のリーダーである総理大臣に育つまでの環境、実際に彼が見た政治家の素顔、そして海外のリーダーを育てる環境などを紹介。
どの項目も面白かったが、彼が知っているかつての大物政治家の話は、生の声ということもあり、興味深い。
だからといって「昔の政治家は凄かった」と回顧だけにとどまってなくて、なぜ凄かったのかなど、彼なりの細かい分析もされていたり、海外のリーダー育成環境を紹介しつつも「この -
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かつて民主党で顧問をしていた著者による民主党の解説書。鳩山由紀夫・邦夫兄弟と菅直人が中心となって96年9月28日(くしくも自分の誕生日と同じ)に発足した民主党の歴史、政策、ビジョン、課題について語る。
興味深い点
・発足時に中曽根康弘元首相だけでなく、のち民主党代表となる新進党の小沢一郎党首(当時)からも「すぐになくなる弱小政党」という趣旨のコメントがあった
・選挙結果は5勝1敗2引分。05年の衆議院議員選挙(いわゆる郵政選挙)以外を見ると着実に議席を伸ばしている
・永田議員偽メール事件で前原代表が辞任し、瓦解しかけた民主党を統合させた小沢一郎はやはり只者ではないと思った。その割 -
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[ 内容 ]
彼らは一体、何者なのか?
新党ブームのなかで、なぜ彼らだけ生き残れたのか?
なぜ代表が次々クビになるのか?
なぜ小沢一郎が絶対的権力者になったのか?
なぜ左と右が共存していられるのか?
資金源、実力、弱点は?
かつて事務局長を務めた政治アナリストが意外と知られていない歴史、人脈、選挙、政策を総点検。
結成十年で自民党と肩を並べるまでになった民主党の仕組みを明らかにする、有権者必携の一冊。
[ 目次 ]
1 野望と野合の10年?結成前夜から小沢時代まで
2 なぜ代表がすぐクビになるのか-代表交代劇と人事抗争
3 「5勝1敗2分」の通信簿-選挙
4 「寄り合い所帯」を解剖する-主要