荒井ママレのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「どうせならあと濁しまくってやめる」
という小野塚さんの台詞、めちゃくちゃ気持ち分かる。
槇本さんが「小野塚さんみたいな人が損しないように」と動いてくれていることもとても良かった。
もう少し早く出会えていたら何か変わっていたかもしれない。
学校薬剤師の話、知らないことが多くて興味深かった。
そこから代理ミュンヒハウゼン症候群の話に発展するとは。
指摘する側も気を遣うし、色々な意味で怖い。
今回は葵さんやみんなの努力で見つけて加害者から離すことができたが
特にこうした親から子へ家庭という閉ざされた環境で行われる虐待は、この症候群に限らず
周りから見つけることは難しいだろう。
学会で張り切る相原さんに笑ってしまった。
南条氏、顔見知りに会って挨拶するまでは良いが
連れの槇本さんとは面識ないのに「学会デートかよ」と冷やかしてくるセクハラぶり、地味にいらっとした。
さらっと「名刺持ってないんで」と断る槇本さんスマート。
ポスター発表初めは人が集まらないけれど、ひとり立ち止まっていると立ち止まるきっかけになる。
それがまさか陣さんだとは思わなかったけれど
葵さんの前向きな感想も聞けて読んでいる自分まで前向きな気分をお裾分けしてもらったかのようだ。
言葉が違うというのは文化が違うということだから
色々難しい。
医療だと専門用語も加わってくるから翻訳ひとつとっても大変だ。
現場でどこまで対応するのかできるのか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ病院が舞台の創作物は割とよくあるが、
薬剤師さんが主人公なのは珍しいだろう。
接することはあるのにお仕事内容を深くまでは知らなかった
薬剤師さんのことが知れて良かった。
医者が忙しくて取り合ってくれないというのは
薬剤師さんの仕事をさせてくれていない訳で
自分のミスなのに逆ギレされて中々気の毒な立場だ。
だからと言って立場が下だと自分で決めてしまったら
先に進めないというのもそのとおりだ。
医者が処方を決めた後の患者にとっての最後の砦、
薬剤師さんはみんなそんな風に思って仕事をしてくれているのだろうか。
だとしたらとてもありがたいことだ。
普段薬をもらうだけで、疑問に思ってもこの漫画のように本当に話を聞いてもらっても良いのかは不安に思うところだが
処方の70%も疑義により処方変更になっているとは知らなかった。
様子見、もうちょっと頑張って、と医者は悪気なく言っているのもわかるのだけれど
言われた方は結構絶望に近い気持ちになることもある。
一人に時間をかけ過ぎるなというのも正しいしわかるのだが、患者の気持ちになると何時間も待たされて数分で診察が終わって、また何時間も待たされて出された薬を子供が飲まないとなると本当に辛い。
葵さんの勢いも、瀬野さんのサポートもとてもありがたい。
瀬野さんのエピソードは非常に恰好良いし
倉本さんもとても良い人だ。
葵さんがどんな薬剤師さんになっていくのか楽しみ。 -
Posted by ブクログ
向坂親子が和解できたようで良かった。シングルマザーはより大変なことがたくさんあると思うけど、どうか幸せに暮らしてほしい。
獣医師さんの話も興味深かったけど、やっぱりインパクトが強いのは反ワクの話。ご時世も相まって、なかなか考えさせられる。
アンサングシンデレラを読んで一番に感じたのは、どのテーマでも医療従事者である登場人物たちのアプローチがとにかく勉強になる、ということ。今回がまさに顕著で、反ワクに影響を受けて頑なになっているお母さんに「私たちは同じチームの仲間です」と言える先生の懐の深さ!散々振り回されて相当頭にきているだろうに、しかも目が回るくらい毎日忙しいだろうに、その言葉の選び方とアプローチに目から鱗が落ちた。
敵対するのは簡単なんだよなあ。しかしそれではひとつも建設的な話はできない訳で、ただ意見をぶつけ合うだけなら小学生レベル。そこをどうするか、どうしたら今より良い状況に変えることができるのか、それを考えることは医療現場に限らず、それ以外の職種、人間関係にも言えることのような気がした。
勉強になる!!! -
Posted by ブクログ
目の前の医療従事者の言葉よりも、誰が書いたかわからない真偽不明のネット記事を信じてしまう人。コロナ禍でもよく見た話で、その度になんでかなあ~と思っていたけど、薬剤師からの視点で語られると益々やるせなくなる。
その後からまあまあの長さで続く癌患者の話。実体験も相まってぼろぼろ泣いてしまった。わかる、わかるよ。急にがくっとくる感じ。だんだん口から栄養が取れなくなってきて。好きな食べ物を家族に差し入れされるようになったら、そろそろお迎えは近いのかな、という感覚。
患者自身も周りの家族も、少しずつ、でも確実に近付いてくる死を受け入れていく過程が丁寧に描かれていてとても良かった。みどりは何もできなかったと泣いていたけれど、そんなことないよ、と伝えたい。 -
Posted by ブクログ
アンサングシンデレラは薬剤師の裏側についてきちんと取材されており、その再現性については感嘆する素晴らしい作品です。
今回のワクチン接種については、ワクチン忌避について薬剤師義務の放棄と断罪しているところが特徴です。
公衆衛生に関わるパターナリスティックな、科学的合理性を上位に置いた権威的態度を振るう葵みどりにどうしても心情的に共感できませんでした。彼女のキャラクターと薬剤師としてのロールのアンバランスさがどうにも違和感があります。
薬剤師としての葵みどりは患者さんに寄り添う薬剤師を目指しながら、患者の自己決定権は知識不足に基づく非合理的判断と軽視している、或いは医学的正当性な判断を選ばれないのは自身の説明不足という政治家さながらの思考法で説得を試みます。
葛藤を覚えながら非合理的選択を選ぶ患者を受容する選択がなく、自分の発言の心理的侵襲性への向き合いも見られず、いつも科学的合理性、プロフェッショナリズムへの向き合いに終始しています。
キャラクターとしては☆1つでありながら、作品への取材や主張の違いという点を加味して☆3つです。
自分がこんな薬剤師に応対されたのを考えると、心理的侵襲性の強さから拒絶反応を覚えるだろうなと感じました。