梶山季之のレビュー一覧

  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    笠井菊哉自身にまつわるエピソードも面白かったのですが、第六章の狂気にゾッとしました。古本を題材に人間の心理についても面白読むことができます。

    0
    2023年06月08日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    短編六話。かなり面白いです。一話目から引きつけられ、最終話は完膚無きまでやられました。わたしら普通の人でも、(なんらかの)狂気を抱えているものと思いますが、その手の話となり、「せどり」ストーリーのピークを迎えます。いやあ、しばらく寝かせてた本ですが、見事、熟しました。

    0
    2022年01月08日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    ビブリア古書堂に出てきて、ビブリアのアンソロジーで読んで面白いと思ったため、読んでみました。ビブリアよりも本に狂ってしまった人々が淡々と綴られていて、かえって狂気ぶりが際立つように感じる。
    しかし40年前に書かれたとは思えない古さを全く感じさせない文体。著者が雑誌記者だったと聞いて納得です。

    0
    2014年12月30日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    古書をめぐる人々のお話。
    古書に異常に執着する人の姿が恐ろしく、でも面白かったです。本当にこんな人たちがいるのだろうか、それともたまたま私たちの目には見えてないだけか、と考えながら読んでいました。
    古書というものは人を狂わすほどの力というかものを持っているのかな。
    最後の話の人の肌をそいで装丁する話が狂気を強く感じました。私にはとても考えられない世界です。

    0
    2014年03月03日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    せどり屋の語りが思ったより爽やかで読みやすかった。古書に狂う気持ちもわかる。最後の話はホラーだけど嫌いじゃない結末だった。
    シリーズでもっと読みたかったな

    0
    2025年11月14日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    古書マニア達にまつわる連作で、ミステリぽいのも、ホラー気味の話も。
    今だと「せどり」は本に限らず、ネット通販の言葉になったかも。

    0
    2025年06月29日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    古書に人生を賭けた男とそのミステリー。数々の奇書とそれを巡る人々が狂ったかのごとく書に突き進む様子が面白い。

    0
    2024年10月27日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    梶山季之は初めて読みましたが、古さはあまり感じず面白くさっと読めました。
    ちょっと最後の話はグロテスクてしたが、実際にあったとしたら頷けるところもあり。

    0
    2024年05月07日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    古書に纏わるミステリ短編。表紙が厭にホラーな感じですが、然程無いようにマッチしてないなーなんて油断していたら、最後の1編「水無月十三公九」でしっくり来た感じです(笑)どれもこれも面白い!愛書家ならうんうん、と頷きながら読み進めてしまう事でしょう…不健康ですけれども。

    このシリーズもっと読みたいですね。ボリュウムがもう少し欲しかった…!

    0
    2019年05月16日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    "書物の魅力に取りつかれた人々の少し変わったミステリ。
    古本の中には、希少であったり、シリーズものがそろっていたりすることで、とてつもない価値をもったものもある。また、蒐集家にとってみれば、何が何でも手にしたいものがある。そんな書物にまつわるお話が6話ほど。
    最後の話はホラーといってもいいかもしれない。"

    0
    2018年10月22日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    ビブリオ古書堂はライトノベルの会社から出ていますが、エンターテイメント性はある程度あるものの、内容的にはライトノベルというものではないと思います。普段本を読んでいる人にも十分アピール出来る普遍性のある小説だと思いました。
    さて、そのビブリオ古書堂に出てくる本はどれもこれも古典作品ですが、好きな作品に出てくると読んでみたくなるのが人情。そういう意味でもとてもいい本だと思います。
    その中でも「せどり男爵数奇譚」という本が気になって仕方がなかったのでいい機会と読んでみた次第です。思ったようなミステリーではなく、せどり男爵といわれる男を取り巻く古書にまつわるエピソードが連作として書かれています。古書が

    0
    2017年11月29日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古書ミステリはちょっと前に「古本屋探偵登場/紀田順一郎」を読んだばかりなのだけど、こっちの方が好きかも。
    四話の丁々発止のやり取りと五話のミステリがうまいっ。
    人皮装丁本、業の深いことだなぁ。
    せどり男爵物はこれ1冊なんですね。もっといろいろ読んでみたかった!

    0
    2015年08月05日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    2015.4月中

    古本を安く仕入れて高く売る、「せどり」の世界が舞台。稀覯本、ビブリオに狂う人間達が興味深かった。本の内容よりも本そのものを愛するマニア達は、歪な存在のように感じる。

    0
    2015年09月30日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    『ビブリア古書堂の事件手帖』で知り購入していたものだっけども、読み終わってびっくり。こっちの方が面白いんじゃ?特に衝撃なのは最後の1話だったけれども。せどり男爵こと笠井菊哉氏が古本狂いになった訳も面白い。
    げに恐ろしきビブリオクラスト!

    P78 愛書家には、時として書物破壊症と云うのか、狂人じみた行動をとる者がある。ビブリオクラストと呼ばれているが、他人にその本を渡したくないばっかりに、その本を破損するのだ。本の扉、口絵、奥付け、蔵書票などを切り取ったりする不徳義漢は、この書物破壊症であろう。

    P256 つまり、早い話が、本が恋人なんです。その恋人に、似合った服を着せてやりたい……と云う気

    0
    2014年09月10日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    人並み外れて何かを愛するというのは因業なことだなあとおもう。
    楽しそうだけれど、苦しくもあるだろう。

    読み口はさらっとしてて読みやすく、面白かったです。
    因果だなあと思いながら読みました。

    0
    2014年06月12日
  • ノンフィクション選集4/昭和人物伝(電子復刻版)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    鳥尾子爵夫人、黒澤明、正力松太郎、皇太子の恋、松永安左衛門、東条英機。
    特に面白かったのは川上哲治。かなり貶しまくってます。7割貶して3割褒める、と自ら言っていますが、7割ですまない気が、、、、。

    0
    2014年03月01日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    古本・古書にまつわる奇譚集。本の中身というより、本そのものにとりつかれてしまった書痴、蒐集家たちの狂気じみた執念に魅了される。乱歩風に猟奇で耽美な最終話がお気に入り。

    0
    2014年01月20日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    "ビブリア古書堂の~"の関連本の栞子さんの本棚にも抜粋されていて、笠井菊哉の名前も"ビブリア古書堂~"にも登場していて気になった
    話しとしたては、せどり男爵の笠井菊哉が出会う6件の事件の短編集
    一気に読めて、引き込まれる作品だが、私は最終章だけは、好きになれない。そこまでは一気に読んで行ったが、そこだけは苦手だ
    古書好きでなくても、本好きには、とても面白い

    0
    2013年08月15日
  • せどり男爵数奇譚

    Posted by ブクログ

    古書にまつわる話。せどりとは背取り、古書を安く仕入れて高く売る手法のこと。(販売組合?にその名が由来があるとか)。和本には、背に書名が書いていないので、当てはまらない。セドリー・カクテルなるものがでてくる。
    オール読物に連載されたものをまとめた。1から6月に連載され季節と麻雀役を組み合わせた題名は面白い。

    1色模様一気通貫
    和本、浮世絵との出会いがある。一冊の本を入手するためにには、童貞をささげる?
    2半狂乱三色同順
    「ふらんす物語」発禁本、3冊、蔵書表には謎が
    3春朧夜嶺上開花
    韓国に古書を求めに行くが、ない。コインを縁として、古書を譲り受け
    4桜満開十三不塔
    米国の愛書家、フォリオ(シェ

    0
    2013年07月06日
  • 愛人たちの昼と夜

    Posted by ブクログ

    エロティック・ミステリーと行ったらこのお方。
    テーマは愛人というこれまたエロス。

    割とソフトなものが多い中、
    ひとつだけ異色な作品があります。
    それは、最後に出てくる「これにて一件落着」
    でしょう。

    これはフェティシズムの極致のジャンルが
    出てくるのでかなりのハードです。
    それがすべての鍵なのですがね。

    人の欲を絡めて書いている
    ちょっと特殊な作品です。
    面白いけれども苦手な人は多いかと。

    0
    2012年11月13日