梶山季之のレビュー一覧
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古書にまつわる話。せどりとは背取り、古書を安く仕入れて高く売る手法のこと。(販売組合?にその名が由来があるとか)。和本には、背に書名が書いていないので、当てはまらない。セドリー・カクテルなるものがでてくる。
オール読物に連載されたものをまとめた。1から6月に連載され季節と麻雀役を組み合わせた題名は面白い。
1色模様一気通貫
和本、浮世絵との出会いがある。一冊の本を入手するためにには、童貞をささげる?
2半狂乱三色同順
「ふらんす物語」発禁本、3冊、蔵書表には謎が
3春朧夜嶺上開花
韓国に古書を求めに行くが、ない。コインを縁として、古書を譲り受け
4桜満開十三不塔
米国の愛書家、フォリオ(シェ -
Posted by ブクログ
まさに色と金と復讐の話ばかりが9編。
昭和の頃の小説なので、現代からみるとオヤ……と思うような言動や、聞いたことのない単語なども出てくるが、当時はこうだったんだろうなぁと思うから気にはならないし逆に初めて知れることもあってよかったのかもしれない。
話としてはちゃんとしたトリックがあるミステリーというわけではなく、サクッと読めるサスペンスという感じ。
表題作「犯罪日誌」が一番好きかも。
「四本目の鍵」も、早々にオチがわかるなぁと思いながら読んでいたら最後にもう一捻りあって、こういうオチは私としては好きなところではあるのだけど、ちょっと無理矢理とってつけた感もあって少し惜しいような気もした。 -
Posted by ブクログ
架空の紳士「せどり男爵」と著者が色んな場所で偶然に出会い、「ちょっと一杯どうですか?」的な流れで男爵の体験が語られるというのが基本パターンなのだが(そんなに都合よく同じ人間とばかり出会うかね?)、この男爵というのが戦前に爵位を受けた家系の嫡男であるはずなのに「〜でげすな」等と幇間のような喋り方で、どうもキャラクターに一貫性がない。ビブリオマニアの男爵が直接間接に出会う異様なマニア達の生態も章を数えるにつれどんどんとえげつなさを増し、最後の方は書物自体は添え物ではないかとすら思えてくる。
梶山は当時相当な売れっ子作家だったのだろうが、忙しい、連載多い、儲かってます!的なマウントが鼻につく(笑)。