陣内秀信のレビュー一覧
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5月の天気のいい土曜日、友人に誘われて京浜運河で初めてのカヤック遊びを楽しみました。すいすい進む感覚も面白かったのですが、普段見ることの出来ない視点から東京(の一部)を見れたことにテンション上がりました。陸に上がって昨年からの積読だった「水都 東京」を開いた訳です。著者については大昔テレビの番組でヴェネツィアやアマルフィーを紹介している人として認識していましたが、東京も同じように〈水の都市〉として研究してきたのですね。本書は35年前の「東京の空間人類学」を基本に置いた更新ということです。未読ですが前著の水の下町、陸の山の手という二元論でなく、もっと広い東京エリア全体を〈水の都市〉という観点で語
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世界史についての本。
興亡の世界史というシリーズの中の最終巻。2007年に出されていたが、文庫化されるにあたって新しく手直しされたもの。
従来の世界史というのは西洋史を中心としたものであったが、本書ではそれに対してもっと多文化的で中立的な世界史を提唱している。
人口問題については、人口バランスとその国の繁栄について書かれており勉強になった。日本は戦後の復興期、高度成長期に人口ボーナス期を迎え、一気に経済繁栄した。これからは急速な高齢化と少子化で人口減少時代を迎える。経済的な縮小はやむを得ないだろうと思う。しかし、世界的には人口増加による環境問題に直面しており、日本の人口減少は今後に必要な世界的 -
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ボローニャのスローガン 「保存は革命である」
質的充実への道
その土地の個性、歴史や文化の蓄積にこだわり、
人間の感性にぴったり合った質の高い生活環境をつくる。
「保存」conservazioneから生活できる「修復再生」restauro
ricupero
restauro
「老朽化し、機能が低下した建物を修復し、
本来の建築的な特徴、歴史的な価値を保存しながら、
現代のニースにあわせて機能を再生する仕事」
イタリアの豊かさは、どこからきているのか?
それは、ライフスタイルにあると思う。
ヒューマンスケールの町
世界遺産の街 トスカーナ ピエンツァ
ヴェネト アゾーラ
非機 -
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イタリアを代表する中世に活躍した4つの海洋都市の歴史を描いた本である。イタリアは古代ローマ帝国から本当に豊かな歴史物語に溢れている国であるが、ローマ以外のこれらの都市もローマに劣らないほどの活躍をしている。
ヴェネチアとジェノバはそれなりに有名だが、4つの海洋都市のアマルフィとピサの活躍は知らなかったので新鮮でした。特にアマルフィはこの4つの海洋都市の中で最初にビザンツ帝国に認められてコンスタンチノープルに活動拠点を置く事を許されていた都市なのであるが、これが本当に閉ざされた小さな港町なのである。車も入れない細い斜面の街、そんな街にある潮風に晒された小さなレストランで食事をしてみたいものだ -
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東京を東西に結ぶ大動脈の中央線は街の新参者で、それを外せば古くから横たわる街の骨格が見えるとのコンセプトで新宿から始まり日野まで綴られている。訪れたことがある街以外はあまりイメージか湧かなかったが、興味深く読めた。今はどうしても中央線沿線周りが街の中心だが、そうではなくかつては別の場所に中心があったりしたようだ。
しかし、文庫版の最後の対談で思ったのは、この手の人は何故いつも最後は薄っぺらい開発や資本主義、既成政治への批判に行き着くのだろうか。せっかくの良い仕事が勿体無い。タワーマンションへの批判も何故か展開されており、まるでタワマンで親が殺されたのかと思えるほどだ。 -
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<目次>
対談 近代以前の東京の原型を探る(陣内秀信VS三浦展)
第1部 中野・杉並編
第1章 新宿~中野…青梅街道から中央線へ移動した軸
第2章 高円寺…前近代の宗教地域から近代軍事都市へ
第3章 阿佐ヶ谷…聖域・湧水・古道・河川・釣り堀から読む地域構造
第2部 多摩編
第4章 国分寺~府中…いにしえの東京を探しに、古代武蔵の中心をめぐる
第5章 日野…用水路を軸とした農村、宿場から鉄道中心のベッドタウンへ
文庫版対談 「鉄道がなかったら」という視点が新しい郊外を生む!(陣内秀信VS三浦展)
<内容>
雑誌「東京人」(2012年4~9月)の連載を基に出版された本 -
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ネタバレ<目次>
第1章 隅田川~水都の象徴
第2章 日本橋川~文明開化・モダン東京の檜舞台
第3章 江東~「川向う」の水都論
第4章 ベイエリア~開発を基層から考える
第5章 皇居と濠~ダイナミックな都心空間
第6章 山の手~凸凹地形を読む
第7章 杉並・成宗~原風景を探る
第8章 武蔵野~井の頭池・神田川・玉川上水
第9章 多摩~日野・国分寺・国立
<内容>
東京を多摩地区まで広げて、「水」をキーワードに展開する都市論。イタリアの分析技法を東京にも生かしている。昨今の地形ブーム(「ブラタモリ」など)と歴史をうまく取り込みながら、人々が何を考えてきたかを分析する。陣内先生も結構な