作品一覧

  • 興亡の世界史 人類はどこへ行くのか
    4.0
    1巻1,485円 (税込)
    歴史を問うことは、現在を問うことである。大好評のシリーズ最終巻では、マクロな視点で世界の歴史を通観し、現代人が直面する問題へのヒントを探る。急増する人口と資源、人類の移動・定住と海、宗教がもたらす対立と共生、世界史のなかの日本、そして、人類誕生の地・アフリカの現状。新たな世界史像を日本から発信することをめざして、文明の来し方とこれからを「人類史」の視座から多角的に論じる。全21巻完結。
  • イブン=ハルドゥーン
    5.0
    1巻1,375円 (税込)
    十四世紀のチュニスに生まれ、政治家として栄達と失脚を繰り返すなかで独自の「文明の学問」を拓いたイブン=ハルドゥーン。文明と王権はいかにして崩壊するのか、都会と田舎の格差はなぜ広がるのか、歴史の動因となる「連帯意識」とは――。イスラーム世界にとどまらない普遍性と警句に満ちた主著『歴史序説』の抄訳と、波瀾の生涯。(講談社学術文庫)

ユーザーレビュー

  • イブン=ハルドゥーン

    Posted by ブクログ

    なぜ日本でほぼ無名なのかが全く分からない…それほどの人物だと思う。
    14世紀のイスラーム思想家、イブン=ハルドゥーン。おそらくこの名前を聞いてピンとくる人はほぼいないであろう。あの山川「詳説世界史」ですら1〜2行でサラッと紹介される程度である。しかしその思想の深さは計り知れない。全て読むのがきつい人は本書後半の『歴史序説』まえがきと序論だけでも読んでみよう。それだけでもこの人の凄さが分かる。
    本書は前半で彼の生涯について、後半では彼の著書『歴史序説』の抄訳が掲載されている。前半だけでもかなり読み応えがあるのでじっくり読み進めてほしい。世界史の教科書に全く載らない王国が出てくる上、人物名が紛らわ

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    2024年12月03日
  • イブン=ハルドゥーン

    Posted by ブクログ

    著者森本公誠氏は東大寺別当・華厳宗管長を務められた方。1980年代の日本において、イブン・ハルドゥーン研究がこれだけの水準にあったとは改めて驚かざるを得ない。池内恵氏による巻末解説も素晴らしい。「この本は、学問がまだ全き姿を保っていたころのありかたをよく表すものだ。かつて学問は全人格的営為であった。一つの大きなテーマに、数十年の時をかけて取り組むことこそが学問であって、浮ついたスローガンや理論で手早く巧みに対象を切る取ることを競うものではなかった。」この池内氏の言葉は、ハルドゥーンの、そして森本氏の知的営みを的確に表現している。襟を正して読むべき一冊。

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    2011年07月17日
  • 興亡の世界史 人類はどこへ行くのか

    Posted by ブクログ

    世界史についての本。
    興亡の世界史というシリーズの中の最終巻。2007年に出されていたが、文庫化されるにあたって新しく手直しされたもの。
    従来の世界史というのは西洋史を中心としたものであったが、本書ではそれに対してもっと多文化的で中立的な世界史を提唱している。
    人口問題については、人口バランスとその国の繁栄について書かれており勉強になった。日本は戦後の復興期、高度成長期に人口ボーナス期を迎え、一気に経済繁栄した。これからは急速な高齢化と少子化で人口減少時代を迎える。経済的な縮小はやむを得ないだろうと思う。しかし、世界的には人口増加による環境問題に直面しており、日本の人口減少は今後に必要な世界的

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    2020年05月25日

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