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Posted by ブクログ
5月の天気のいい土曜日、友人に誘われて京浜運河で初めてのカヤック遊びを楽しみました。すいすい進む感覚も面白かったのですが、普段見ることの出来ない視点から東京(の一部)を見れたことにテンション上がりました。陸に上がって昨年からの積読だった「水都 東京」を開いた訳です。著者については大昔テレビの番組でヴェネツィアやアマルフィーを紹介している人として認識していましたが、東京も同じように〈水の都市〉として研究してきたのですね。本書は35年前の「東京の空間人類学」を基本に置いた更新ということです。未読ですが前著の水の下町、陸の山の手という二元論でなく、もっと広い東京エリア全体を〈水の都市〉という観点で語るという本になっています。例えば日野を〈水の郷〉としていることも意表を突かれました。中沢新一の「アースダイバー」の2019年の増補改訂版が「海民」という〈水の人〉視点でのアップデートだったのとシンクロを感じました。1964年のレガシーである首都高が用地買収の効率性から東京の河川を覆い隠すように建設された成長の20世紀だとしたら、日本橋のプロジェクトのように水辺を取り戻そうとする動きが21世紀の持続性の世紀の特徴かもしれませんね。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 隅田川~水都の象徴
第2章 日本橋川~文明開化・モダン東京の檜舞台
第3章 江東~「川向う」の水都論
第4章 ベイエリア~開発を基層から考える
第5章 皇居と濠~ダイナミックな都心空間
第6章 山の手~凸凹地形を読む
第7章 杉並・成宗~原風景を探る
第8章 武蔵野~井の頭池・神田川・玉川上水
第9章 多摩~日野・国分寺・国立
<内容>
東京を多摩地区まで広げて、「水」をキーワードに展開する都市論。イタリアの分析技法を東京にも生かしている。昨今の地形ブーム(「ブラタモリ」など)と歴史をうまく取り込みながら、人々が何を考えてきたかを分析する。陣内先生も結構なお年だったんですね…。
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