渡辺隆裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
競馬の本って初めて読んだけれど、競馬での勝ち方が書かれているのではなく、競馬がどんなものなのか、ビジネスについて、歴史的名馬について、中央競馬と地方競馬の違いなど、知らなかったことだらけで面白くてどんどん読み進めてしまう。今すぐ馬券を買ってみよってことにはならないけれど、いつか機会があったら試してみてもいいかもしれない。名馬列伝を見ると、メインキャラではないウマ娘たちも そうそうたるメンバーだということが分かる。マルゼンスキー、シンボリルドルフ、メジロラモーヌ、オグリキャップ、メジロマックイーン、トウカイテイオー、ナリタブライアン、タイキシャトル、エルコンドルパサー、テイエムオペラオー、ウォッカ、オルフェーブル、キタサンブラックなど。
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Posted by ブクログ
ゲーム理論をはじめるならまずこの1冊を。
他のゲーム理論入門書との違いは,以下だと思います。
平易な説明,演習問題の充実さ,応用例の豊富さ。
応用例は以下のゲーム論啓蒙書からも引用があります。
Dixit『戦略的思考とは何か』
McMillan『経営戦略のゲーム理論』
読者の多様な関心領域を広くカバーしています。
演習問題の多さは,類書より優れると存じます。
(船木先生の演習ゲーム理論という例外を除く)
これを解けば,ぐっとゲーム理論の理解が深まります。
4、5章の以下箇所で,経済学基礎知識が要求されます。
オークション、不完全競争市場
もしこの点に不安があれば,以下の併読をお勧めします。
飯田『経済学思考の技術』
上掲書には,「余剰」の非常に平易な解説があります。
理解の助けなるかと存じます。
本書より上級の書は,著者渡辺先生HPをご参照下さい。
(ギボンズ先生,岡田先生の著作をおすすめします) -
Posted by ブクログ
【目次】
はじめに 経済的な視点から競馬に迫る
日本競馬と日本経済の歴史
Part.1 競馬場の経済
ファンと馬主の支出で競馬は成立している
3兆円を超える収益を上げる巨大組織
ピーク時で1400万人以上が競馬場へ
中規模の都市の人口が競馬場に集結!?
大都市圏の競馬場の売上は数千億円
数百億円をかける競馬場の改修費
数千もの人が働く東西のトレセン
月の預託料は平均で70万円以上!
トレセンよりも割安な外厩の預託料
専門職の年収は1000万円超え
馬券購入に欠かせない子会社
競走馬を輸送する子会社
レースを影から支える子会社
収益の一部は社会支援活動に
同じクラスでも割高な特別競走がお得
大レースの出走にかかる登録料
冠競走なのに賞金は主催者が全負担!?
1レースの売上が800億円超え!?
トラブル発生で数百億円が水の泡!?
馬主に重くのしかかる遠征費
売上が数十億円の世界最高峰のレース
偉業達成で数億円のボーナスを獲得!
うなぎのぼりの国内最高の賞金額
1着の世界最高賞金額は10億円超え!?
歴代獲得賞金ランキング -国内編-
歴代獲得賞金ランキング -世界編-
GI競走を勝ち数億円を稼いだ○外(マル外)
獲得した賞金は関係者で配分
出走に対する関係者への手厚い手当て
管理馬の活躍で変わる調教師の年収
歴代の最多賞金獲得調教師ランキング
厩務員の平均年収
騎手の平均年収
競馬学校で学ぶための費用
歴代の最多賞金獲得騎手ランキング
短期免許で効率的に稼ぐ外国人騎手
エージェントの報酬は騎手の取り分から
獣医師の平均年収
装蹄師の平均年収
バブル崩壊後に立ち直った地方競馬
地方限定「個人協賛レース」のお値段
〈もっと知りたい〉「ゲーム理論」と競馬とマーケット
Part.2 牧場の経済
ピーク時は年間1万頭以上が誕生!
20年前とくらべて半減した生産牧場
競走馬の生産で利益を出すのは大変!?
資産でもある競走馬にかけられる保険
人手不足に悩まされる生産・育成牧場
セリの売上の半分はセレクトセール
億超えの落札も飛び交うセリ市
落札価格の100倍近く稼ぐ馬も!?
人気馬の種付け料は1000万円超え
数十億円が集まる競馬のシンジケート
世界的な名種牡馬の種付け料は億超え!?
同年代の産駒が100億円近く稼ぐ!?
数値でわかる種牡馬の経済性
牝馬の市場価格が牡馬より割安?
海外で買いつけた牝馬の仔が大活躍
引退馬を預かるには覚悟と資金が必要
引退した重賞勝ち馬への助成
広がっている引退馬の支援の輪
〈もっと知りたい〉さまざまなギャンブルと競馬の控除率
Part.3 ファン・馬主の経済
売上3兆円超えの85%がネット投票
3連複と3連単で売上の半分を占める
万馬券を狙うなら馬単か3連複!?
1番人気の馬を買い続ければ収支は黒字?
的中率より回収率UPで収支はプラス
3種類の馬券の最高払戻しは同じレース
億単位の払戻しが期待できるWIN5
たとえ1億円でも現金で手渡し
利益50万円以上で確定申告が必要!
馬券ごとの控除率は主催者の取り分
中央と異なる地方競馬の独自の控除率
馬券購入時に控除されたお金の使途
資産7500万円以上が馬主の条件
大切な馬主には賞金以外に手当なども
有名馬主の活躍馬による獲得賞金
馬主の気分が味わえるクラブ法人
一口馬主でプラス収支は10%余り!?
10万人が参加する大会もあるPOG
馬に関するレコードが45万枚の売上!?
オグリ効果で売上1兆円アップ!?
窮地を救った“ハルウララ旋風”
主催者が番組の制作費を出している!?
生き残りをかけるさまざまな紙媒体
少年漫画誌がこぞって競馬漫画を連載
累計販売本数は900万本超え!
〈もっと知りたい〉オッズと市場効率性
【感想】
経済学というほどの説明はそれほどないけど、競馬の売上、各職種の平均所得、競走馬の所有や育成にかかる費用など、いろんな金銭データが紹介されている。競馬の雰囲気を数字からサクッと知れてよかった。
3連単、3連複などの払戻率が低く(控除率が高く)設定されているのも、高額配当に惹かれてそれらの馬券を買っちゃう人たちの心理を利用しているから、というリスク選好理論の説明は腑に落ちすぎる。
引退馬を養う費用は年間100万円ほど×20年以上で、やはりファン含め業界全体で知恵をしぼって解決しなきゃいけない大きな課題だと思った。
【まとめ】
★ 一般に、配当や払戻金が大きくなるほど払戻率は小さくなる(控除率は大きくなる)傾向があり、これはリスク選好理論で説明できる
- 最も堅実な払い戻しを期待できるのは単勝(払戻率80%)で、最も期待値が低いのはWIN5(払戻率70%)
- 2桁人気の馬が馬券にからむと如実に回収率が下がる
- セレクトセールなどのセリ市では牡馬よりも牝馬のほうが安い値段がつきやすい -
Posted by ブクログ
ここ何十年かの経済学は、ゲーム理論と情報の経済学が牽引して発展してきたと言っても過言ではなく、均衡理論にとってかわったような状況ですね。経済学の一分野どころか、経済学の共通言語になったといってもいいかもしれない。ところが、学部レベルや資格試験でのミクロ経済学のテキストでは、ゲーム理論はテキストの後半に1、2章ちょろっと触れられているだけのものが多くて、ゲーム理論の基礎を理解するにはなかなか難しい。でも、最新の経済学の成果をキャッチアップするにはしっかりとゲーム理論を押さえておかないと、そう思って復習してみました。
いままでに読んだゲーム理論のテキストの中で最もわかりやすい。
例示が豊富でイメージがわきやすく、さらに取るに足らないけれど初学者からしたら疑問に思いそうな事項を省略することなくきっちり説明しています。そうした説明が多い分、500ページを超える分量になっていますが、これだけしっかりとした説明があるおかげで、初学者でも十分読み進められると思います。
もちろん、れっきとした大学初級レベルのテキストですから通勤・通学の電車の中で読み通せるというほどに平易なわけではありません。数式も後半になるにつれて増えてきます。それでも、じっくりとゲーム理論を学ぶために必要充分な知識を、最大限の平易さで記述しているところはすばらしい。ゲーム理論的な思考方法の紹介本やゲーム理論の啓蒙書ではなく、れっきとしたゲーム理論のテキストがここまでわかりやすいというのはなかなかありません。