赤瀬川原平のレビュー一覧

  • 老人力 全一冊

    Posted by ブクログ

    最初の1/4くらいは、すごく面白いんだけど、だんだん失速してきて、最後の方は老人力関係ない単なるエッセイになってしまった。
    老人力っていう発想自体面白くて、人生で初めて老人力付けたいって思ってしまった。

    老人力のエピソードとして、
    分裂病の人が診察を受けてて、最初はたいそう暴れたけど、話を聞いてたはずの先生が寝ちゃって、諦めて入院を決めた話が面白かった。老人力すごすぎ。

    0
    2019年07月08日
  • 新解さんの謎

    Posted by ブクログ

    前に読んだ夏石鈴子の『新解さんの読み方』よりも面白かったのは書きぶりの差か。
    用例を読むと確かに面白いが、この辞書が辞書として適当なのかは少し疑問。

    後半の『紙がみの消息』は現代との違いが面白い。
    今、まだ手書きでがんばっている作家なんているのか?

    0
    2018年09月28日
  • 新解さんの謎

    Posted by ブクログ

    3部で編成。その第1部が、本書タイトルの「新解さんの謎」。新明解国語辞典の中でも、第4版は秀逸。その具体的な事例が満載。新明解国語辞典第4版、手に入れましょう!

    0
    2017年09月08日
  • 優柔不断術

    Posted by ブクログ

    日本人の優柔不断さをじっくり見つめ、その効能をめぐっての考察を綴ったユーモア・エッセイです。

    著者自身の子どもの頃の夜尿症や「千円札事件」で逮捕されたときの体験についての一見とりとめのない考察をたどっていくうちに、しだいに自分が優柔不断であることに安心できるような気持ちになっていくような気がします。

    0
    2017年04月20日
  • 新解さんの謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    辞書の編集者に対する考察
    辞書が出来上がるまでの出版社の編集者の心情、その背景を推測している。
    だれもが深く考えていなかった、ある意味、何もないところから最大の想像力を働かせる「トマソン」的な発想。

    0
    2017年03月20日
  • 老人力 全一冊

    Posted by ブクログ

    物忘れがひどい、身体に力が入らないといった老いの問題を、「老人力」と呼んでみることで、明るく捉えなおそうとする、というと、まだちょっと本書の主張から逸れてしまうような気がします。老いを明るく捉えなおすというポジティヴさが、著者の考える「老人力」というコンセプトにちょっとそぐわないからです。むしろ、老いによる衰えを自覚し、それをユーモアにしてしまうという心の余裕が、「老人力」というコンセプトのポイントなのかなと思います。

    『老人力』と『老人力②』を一冊にまとめた文庫本ですが、『②』の方は著者にしては少し繰り言めいた文章もあるように思います。

    0
    2014年09月11日
  • ごちそう探検隊

    Posted by ブクログ

    食べ物をテーマにしたユーモア・エッセイ集です。

    やっぱり、土屋賢治のユーモア・エッセイにどこか似ていますが、論理をねじ曲げてこんがらがっているような土屋の本に対して、感性の赴くままにはるか遠くまで飛び出していってしまうような印象があります。

    0
    2014年09月11日
  • 新解さんの謎

    Posted by ブクログ

    辞書について考えられる本でした。
    軽く読めて主人公の新解さんにたいしてのつっこみが面白かったです。
    ぼくも辞書が読みたくなりました。

    0
    2016年07月28日
  • 老人力 全一冊

    Posted by ブクログ

    思わず忍び笑いしたり、その感じ分かると、激しく同意する点も多かったが、続編が落ちる。

    なかなか柳の下に二匹の泥鰌はいません。

    かなり流行った言葉(概念?)だけど、やっぱり無理があるのかな。今現在、通用する言葉にはなってない気がする。

    そろそろ自分も老人力がつき始める年になってきた。渋く老いていきたい。

    0
    2013年10月27日
  • 「墓活」論

    Posted by ブクログ

    実は出ていた新刊本。
    数年に一度ふらつく民俗系の書棚にあった。
    鎌倉の寺に墓地を得るまでの話は、
    それまでに読んでいたものとかぶってるところが多いな。
    でもこれから誰もが考えるであろう問題について、
    ひと足先に実体験をまとめたエッセイは
    必要な人にはちょうどいいかもしれない。
    あとがきを読んだら、やっぱり癌を患って治療していたようです。
    大事にならずにすんでいるようですが、
    まだまだゲンペさんには元気で新しい本を書いていてほしいなー。

    0
    2012年06月01日
  • 「墓活」論

    Posted by ブクログ

    雑誌連載をまとめたエッセイ集。筆者の見聞が多く盛り込んであり、文章も平易でいい。だが「論」というタイトルは、どう考えてもミスリードだろう。

    0
    2012年05月15日
  • 「墓活」論

    Posted by ブクログ

    年寄りが集まるとどうしても話題は病気と墓に行きつくのは良く経験しているところである。あの赤瀬川サンにしてもいよいよそこへ行きついたということのようだ。(そう言えば後書きで胃がんの摘出手術をしたとある。どうりで最近はめっきりと年老いた感があるはずだ)

    もともとは赤瀬川家も鹿児島の出身で父の世代に東京へ出てきて、父母が両方亡くなったのを機に東京郊外の霊園に墓を何となく決めて買ったらしいのだが、そこは電車を何度も乗り換え、おまけにバスで更に奥地へ行くような場所。先祖に申し訳ないと言いつつ、遠くて行く気がしないし近くに何も楽しみもないので、墓参りに行く気分になるような場所は無いかと探す活動、即ちそれ

    0
    2012年03月14日
  • 「墓活」論

    Posted by ブクログ

    赤瀬川原平さんによるご両親のお墓建立体験記、そして死生観を綴った本。
    今までのエッセイとは違って面白おかしい本ではなかった。しかし静かで優しい雰囲気の漂う著作であった。お墓についてこれまで考えた事がない人がきっかけとして最初に読むには良い本ではないかと思う。
    こういう主題の本は縁起が悪い等と言わず、是非あまり必要が無いと思われる時に読んでおいて欲しい。きっといざという時に役に立つ。

    0
    2012年04月06日
  • じろじろ日記

    Posted by ブクログ

    路上観察で培った(?)じろじろ観で社会のいろんなものをじろじろながめたエッセイ集。世の中をじろじろ観察してみよう。

    0
    2011年06月03日
  • 少年とオブジェ

    Posted by ブクログ

    赤瀬川原平さんの子ども時代の思い出が、物の思い出と共につづられているエッセイ。

    戦後くらいの話を1970年代の『今』にふりかえって懐かしんでいるのだが、読んでいる私がいるのは2010年。もはや『今』がすでに懐かしい。私が産まれた頃である。さらにその前となると、思い出話というよりも、おとぎ話を聞いているような感覚か。

    古本ならではの面白さ。

    0
    2010年11月03日
  • 老人力 全一冊

    Posted by ブクログ

    物忘れは忘却力、ボケ老人は老人力のついた人…。還暦を迎えた前衛芸術家は、時に自虐的とも取れる表現を用いながら、コミカルに日々の生活や社会に対しての思いを綴ります。負け惜しみに近いけれどちょっと違う、含蓄(?)のある言葉に時々ニヤッとしてしまうエッセイ集。ポジティブに老年代を考えることが出来る一冊。文中に出てくる「楽しいな、老人は」の一言に、ちょっとだけ羨ましさを覚えます。

    0
    2009年10月04日
  • 優柔不断術

    Posted by ブクログ

    個人的には芸術家としての(偽札事件とか、ハイレッドセンターのトマソンとか)赤瀬川を最初に知ったから、老人力とかどうしても読む気になれなくて、でもなかタイトルに惹かれて読んでしまいました。その当時付き合ってた男が同じような事を言ってる人で(極論的には)自分にないものを人は求めるのかもしれないと漠然と・・・なんてね。

    0
    2009年10月04日
  • 新解さんの謎

    Posted by 読むコレ

    購入済み

    確かに後半は新明解と関係ないw

    0
    2013年12月24日