赤瀬川原平のレビュー一覧
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尾辻克彦の名で芥川賞を受賞した著者が、身の回りのものを題材に、奇想を展開しています。
雑誌『現代詩手帖』に連載されたとのことですが、とくに「電球」の項などは詩的に感じました。たとえば次のような文章があります。「おかしいですよね、電球というのは。あの電線のビリビリが溜まり溜まって垂れ下がった、雫のような形のガラス球の中は、真空なのです」。「危ないですよね。あの中には地球の外があるのです。あの中は外だ。だから良く考えると、地球は反対にあの電球のガラスに包まれているのです。あんなに薄いガラスの皮で、地球は外から包まれているのです。」「そんな宇宙空間を、ぽつんとガラスの皮で閉じ込めた電球が、私たちの -
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ネタバレ読み終わった。この著者はトマソンで出会って二度目の本である。トマソンに比べたら勢いは少しないような気がしたが、新解さん、という命名がやはり天才的である。
著者のもとに寄せられた、「新明解国語辞典」の例文がちょっとおかしい、ということでさっそく見てみる、というユーモアエッセイ。
「恋愛」の解説に情熱的な気持ちが込められていたり、まるで小説のワンシーンのような描写がでてきたり、食べものの項目に「おいしい」という個人的な感想めいた説明があったり、「世の中」「読書」などには一家言ある意固地な性格が透けて見えたり、時には辞書ではなく偏見だ!と思わず目を疑うような解説や例文がある。
こんな辞書が存在 -
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面白い!
この本の話はいろんな人から聞いていたし、大筋分かっていた(つもりだ)。
でも、実際に読んでみると、電車の中なのに笑い出しそうになるほど可笑しい。
要所要所に入る妙な写真も、これまた妙な味わいがある。
実際の新明解。
今は七版が出ているんだったかな?
私が使っていたのは六版、七版くらい。
そう面白い語釈や例文がある印象はなかった。
二版、三版あたりが面白いのかな?
今調べたら、金田一京助編集ということだ。
そうか!
それにしても、先日読んだトウェイツの『ゼロからトースターを作ってみた結果』にしても、この本にしても、面白がることが上手な人ってうらやましい。
いや、私も結構な面白がりや