赤瀬川原平のレビュー一覧

  • 自分の謎
    子ども向けに書かれた哲学書はいつも気になる

    小説はたまにボーっとしながら読み進めて
    途中なんだかよく分からないところがあったとしても
    まあなんとなく話は分かるけど
    こういう本では1行たりとも気が抜けない

    進んで戻って
    薄くて字も少ない本なのに
    読み応えあり

    ああこういうこと考えたことあるなと思...続きを読む
  • 四角形の歴史
    2022.08.30~08.31

    小学生の時、担任の先生が算数の時間に、「点がいくつも集まって線ができる。そして、その線がいくつも集まって、くっついて四角形ができる」と話していた。
    確かに、そうだな、と思っていたが、その歴史については考えたこともなかった。
    考えさせられることがさらっと表現されてい...続きを読む
  • 自分の謎
    書店で見かけて気になったので手に取りました。「こどもの哲学 大人の絵本」第一弾。どうして自分はここにいるのか。誰とも違う、誰にでもある。自分が自分であることの不思議さ。平易な文章と素朴なイラストで著された自分という謎。当たり前すぎて見落としていたことを、本書を読んで気が付きました。特に印象に残った...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    赤瀬川さん、今回も救ってくれてありがとうございます。心の軽くなる一冊でした。

    老人力とはいわゆるボケのことだが、彼曰くこのボケで物忘れをすることでなにか新しい情報が入りやすくなったり、変に嫌なことを覚えてなくてよかったり、また身体がちゃんと動かないことでの力が少し抜けるとか、自分のミスで予定したこ...続きを読む
  • 新解さんの謎
    本が好きな人はきっと好きな本。
    お腹抱えて笑いながら読んだ。
    始めの恋愛の話の所は「下ネタか…」と思っちゃうけど、
    その次の「馬鹿」でめちゃくちゃ引き込まれるから、そこまでは絶対に読んで欲しい。
  • 新解さんの謎
    後半の紙がみも良かったけど、何といっても圧巻はタイトルにもなる前半部分。初赤瀬川作品だったけど、入門作として抜群の掴みでした。新解さん、こんなに面白いとは思っても見なかったです。というか、そもそも最近、国語辞典を引く機会が基本無いので、気付きようがないってこともあるんですが。とはいえ、たとえ受験生時...続きを読む
  • 新解さんの謎
    面白すぎる、、表現、想像力、感受性の豊かさ、、!
    こんなに辞書に対して、愛おしさとか、感情移入とかしたことってあるだろうか。
    SM嬢(解説してくれる女性)のコメント。赤瀬川さんの優しさに、もう胸が熱くなる。笑
    そこまで新解さんに歩み寄ってあげるの?優しいでしょう!
    いろんな楽しみ方ができるし、
    元気...続きを読む
  • 新解さんの謎
    路上観察学でもそうだけれど、日常のほんのちょっとした何かを面白がれるってとてつもなく魅力的。楽しいことは勿論だけど、楽しめる可能性があることに対して貪欲に楽しめるような余裕をもっていたいですなぁ。
  • 新解さんの謎
    赤瀬川原平という人は,身近にあるものを楽しんでしまう天才だと思う.トマソンをげいじゅつにしたし,中古カメラの趣味に関してはウイルスに感染したことでライカを治療薬としてあてがうなど行動をもおもしろがっていたし.そんな視点で,身近な辞書を読んだらどうなるか.
    新明解国語辞典にあふれる,ちょっと変な解説に...続きを読む
  • 新解さんの謎
    読んだのは中学かそんくらいの頃やけど、かなりはまった。第四版がすごいんだってね。

    高3の頃にこれの二番煎じのつもりで、当時購入必須だった英和辞典全部読んで、似たようなの書いた。あのデータどこいったんやろ。ちなみにスーパーアンカー第二版。

    ずっと後になってきいた話やけど、辞書編纂て「気付いてくれる...続きを読む
  • 少年とオブジェ
    尾辻克彦の名で芥川賞を受賞した著者が、身の回りのものを題材に、奇想を展開しています。

    雑誌『現代詩手帖』に連載されたとのことですが、とくに「電球」の項などは詩的に感じました。たとえば次のような文章があります。「おかしいですよね、電球というのは。あの電線のビリビリが溜まり溜まって垂れ下がった、雫のよ...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    物忘れを積極的に取り上げる老人力。

    「ちくま」に連載したものに、
    グラフィケーション、広告批評の記事を追加したもの。

    「あ」を頭につけるとよいらしい。
  • 優柔不断術
    「優柔不断」ですよ、もう。
    「とりあえずビール二本、ぐらい」とか頼んじゃうような日本のワタシ。

    冗談ぽく書いてるけど、じっさい、なんか鋭いこと書いてる、ような気がするのは俺だけ?
    はぐらかしてるようで、ちゃんと突いてる。伝わってくる。
    赤瀬川原平、侮りがたし。

    でも、そーいう余白、や余剰、が必要...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    「ボケる」ってマイナスな言葉を「老人力」ってプラスな感じの言葉で、プラスな感じに説明していくだけの本。

    一行で完璧な要約を書けるけど、それを一冊の本にできちゃうのがすごい。
    超だらだらとした文章で、脱線しまくりだけど、なんかいい。
    人間味があって、魅力的です。
  • 老人力 全一冊
    静かな場所で読み始めた瞬間に、ぬぅはは〜、うはうは〜と思わず笑い転げそうになり、周囲に迷惑をかけたかもしれません。最初のほうがとくに楽しい。申し訳なくひょっこり生まれてしまった言葉が、ここがどこだか分からずに、きょろきょろとあたりを見回しながら、それでも、なんだかんだ堂々とうろつき始めたような感じ。...続きを読む
  • 四角形の歴史
    著者である赤瀬川原平らによる『路上観察学入門』に書かれてあった「子供の科学」というものを体現したような本だった。
    赤瀬川氏の好奇心と着眼点にはいつも目からウロコで、日常の目線に奥行きが出る感じがする。

    四角形は自然界には存在せず、人が生活の中で見つけた合理的なカタチである。納得。
  • 四角形の歴史
    荒木博之さんのvoicy、マイブックカフェのコーナーで紹介されていた本。
    赤瀬川さんの著作は新解さんの謎以来で2作目。

    確か、子どもと一緒に読み継ぎたい本として紹介されていたのだが、鉛筆描きのような、ゆるく味わい深いタッチの絵に、そこまで長くないセンテンスが添えられていて、大人なら10分あれば読み...続きを読む
  • 四角形の歴史
    絵のルーツ、風景画のルーツ、四角形のルーツを探っていくうちに、キャンバスの余白→人生の余白へと。
    肩の力を抜いてくれるいい作品。
    ヨシタケシンスケが好きな人はきっと好き。
    赤瀬川さんといえば、亡くなったあと、ニラハウスはどうなったのだろう。
  • 四角形の歴史
    四角形の始まりなど考えたこともなかった。
    言われてみると、なるほどと思った。
    意外と簡単な事で全て繋がっているのかもしれない
    この本も「ではないだろうか」と言っているように、そうやって考えることが
    無意味な余白を眺めることなのかもしれない
  • 自分の謎
    哲学絵本(第1弾)。鏡に映る自分の視線など気にしたことがない。鏡の特性上、見つめられて当然だと思っているし、そうでないほうが怖い。でも猫を抱いて鏡に映るとき、猫は自分を見つめる向こう側の猫(=自分)をどう感じているのか。それは少し気になる。そして痛みの謎。爪を切る、髪を切る、腕を切る、痛みの有無はな...続きを読む