四角形の歴史

四角形の歴史

660円 (税込)

3pt

3.8

犬は風景を見るのだろうか? 四角い画面。四角いファインダー。その四角形はどこからやってきたのだろう……。前衛美術家・漫画家・芥川賞作家である赤瀬川原平が、晩年に遺した「こどもの哲学 大人の絵本」第2弾。文明論的な考察にまで思索をめぐらせ、読者を「眼の冒険」にご招待します!

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四角形の歴史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月31日

    2022.08.30~08.31

    小学生の時、担任の先生が算数の時間に、「点がいくつも集まって線ができる。そして、その線がいくつも集まって、くっついて四角形ができる」と話していた。
    確かに、そうだな、と思っていたが、その歴史については考えたこともなかった。
    考えさせられることがさらっと表現されてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月18日

    著者である赤瀬川原平らによる『路上観察学入門』に書かれてあった「子供の科学」というものを体現したような本だった。
    赤瀬川氏の好奇心と着眼点にはいつも目からウロコで、日常の目線に奥行きが出る感じがする。

    四角形は自然界には存在せず、人が生活の中で見つけた合理的なカタチである。納得。

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    Posted by ブクログ 2023年08月27日

    荒木博之さんのvoicy、マイブックカフェのコーナーで紹介されていた本。
    赤瀬川さんの著作は新解さんの謎以来で2作目。

    確か、子どもと一緒に読み継ぎたい本として紹介されていたのだが、鉛筆描きのような、ゆるく味わい深いタッチの絵に、そこまで長くないセンテンスが添えられていて、大人なら10分あれば読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月25日

    絵のルーツ、風景画のルーツ、四角形のルーツを探っていくうちに、キャンバスの余白→人生の余白へと。
    肩の力を抜いてくれるいい作品。
    ヨシタケシンスケが好きな人はきっと好き。
    赤瀬川さんといえば、亡くなったあと、ニラハウスはどうなったのだろう。

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    Posted by ブクログ 2022年10月05日

    四角形の始まりなど考えたこともなかった。
    言われてみると、なるほどと思った。
    意外と簡単な事で全て繋がっているのかもしれない
    この本も「ではないだろうか」と言っているように、そうやって考えることが
    無意味な余白を眺めることなのかもしれない

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    Posted by ブクログ 2022年07月31日

    四角形が如何にして生じてきたのか、純粋な疑問をどんどん深掘りしていく形で進んでいく絵本。疑問を追求していくということへの構えを示しながら、こうした推論や歴史の追い方を、絵と文章を駆使して平易に伝えられるのは稀有なことだと思う。

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    Posted by ブクログ 2023年04月07日

     表紙にもなっている、コーヒーカップと雨の日の窓(兼風景画)の絵のページが好きだな。絵自体もいいし、章の切れ目になっていて、雨の音が聞こえてくるような余韻がいい。ヨシタケさんの解説によれば、こういう間の取り方が絵本としてとても上手いらしい。
     四角形はどこから生まれたのだろう。この本は、その問いに対...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月04日

    お札もノートもスマホも、気づけばどれも四角形。身の回りに存在するこれら「人間が使うのに合理的な形」のものは、けれど赤瀬川さんがおっしゃるように、自然界には存在しない形だ。

    人間はどのようにして四角形を生み出したのか、四角形というフレームがあることで、世界はどんなふうに見えるのか。素朴なイラストとシ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年07月08日

    まとめ
     自然界には四角形がほぼ無い。四角形に近い形であっても曲がっているものが多い。四角形は生活の整理整頓から直線が生まれ,その重なりが四角形として生まれた。
    現在自分達の身の回りにある物,大きいものから小さいものまでが四角形である。家やビル,携帯や教科書。 つまり生活の基盤となる物の形が四角形な...続きを読む

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