赤瀬川原平のレビュー一覧

  • 四角形の歴史
    四角形が如何にして生じてきたのか、純粋な疑問をどんどん深掘りしていく形で進んでいく絵本。疑問を追求していくということへの構えを示しながら、こうした推論や歴史の追い方を、絵と文章を駆使して平易に伝えられるのは稀有なことだと思う。
  • ふしぎなお金
    哲学絵本。類似性という点で、財布と拳銃を結びつけて考えたことがなかった。たしかに仕舞う場所は似ているし、身につけておかないと不安。盗まれて悪用されたら洒落にならない。それにしても「良貨は悪貨を駆逐する」で、金運が逃げて行きそうなほどボロボロに描かれた紙幣の絵に、ちょっと笑ってしまった。今持っているも...続きを読む
  • 新解さんの謎
    YouTubeで紹介されていたことで購入。
    前半は本当に面白くて、電車の中で笑いそうになった。ここまで自由に辞書を作っている著者に感謝。
    後半はダラダラと続くエッセイで、だれてしまった
  • 新解さんの謎
    新明解国語辞典のおかしなところを、しっかり味わえる。おもしろい。

    だけどそれ以上に、赤瀬川原平の文章がいい。好きになった。飄々とした大人のユーモアだ。いや、ヤベェじいさんのユーモアだ。
  • 新解さんの謎
    前半は新明解国語辞典についての謎で大変面白いのだが、後半は紙についての散文がひたすら続き全く辞典と無関係、、、

    2冊に分けるべきなのでは
  • 新解さんの謎
    新明解国語辞典は第5版を使用しているが、本書に紹介されているように語釈が非常にユニークだ.これらの説明を詳しく読んでいけば、語彙が豊富になると思うので若い人に推薦しよう.後半の"紙がみの消息"では1990年代の事柄がテーマになっているが、たった30年前のことがかなり昔のように感じた.
  • 新解さんの謎
    読み終わった。この著者はトマソンで出会って二度目の本である。トマソンに比べたら勢いは少しないような気がしたが、新解さん、という命名がやはり天才的である。

    著者のもとに寄せられた、「新明解国語辞典」の例文がちょっとおかしい、ということでさっそく見てみる、というユーモアエッセイ。

    「恋愛」の解説に情...続きを読む
  • 新解さんの謎
    大学の先生が言ってた、新明解国語辞典第3版第4版がすごいという話、ネットでも記事を読んで面白く感じてたんだけど、ここにまとまってるんだ!
  • 新解さんの謎
    たまたま普段使いの辞書が新明解国語辞典。
    思わず、マーカーを片手に「新解さん」を読書してしまいました♪
  • 新解さんの謎
    辞典の第五版を横に置き、比較しながら読んだ。
    第四版の面白い項目ばかりを取り出して紹介してくれているので、辞典で同じ項目を探して読むのが楽しかった。
    彼自身の見解にはだんだん飽きてくるが、この話を書くきっかけとなった、SM君の意見が面白かった。
  • 新解さんの謎
    面白い!
    この本の話はいろんな人から聞いていたし、大筋分かっていた(つもりだ)。
    でも、実際に読んでみると、電車の中なのに笑い出しそうになるほど可笑しい。
    要所要所に入る妙な写真も、これまた妙な味わいがある。

    実際の新明解。
    今は七版が出ているんだったかな?
    私が使っていたのは六版、七版くらい。
    ...続きを読む
  • 新解さんの謎
    辞書から飛び出した、というか辞書そのものの新解さん。一つ一つの答えがツボ。挿し絵もツボ。大真面目に語っているところが素晴らしい。
    後半の赤瀬川さんのエッセイ集も秀逸。20年前の空気がやって来たようで、なかなか。
  • 新解さんの謎
    通勤電車で読むのにぴったり
    笑っちゃうけど。

    1番吹き出したのは、凡人の解説。
    あ。でもこれは、赤瀬川さんのコメントへの影響への賛美ではなく、辞書書いた人への賛美だわね。

    解説前段で、
    え?そんな風に凡人のことを言っちゃうー??
    と、少しハスに構えて読んでいたけれど、後段がますます手厳しくって、...続きを読む
  • 新解さんの謎
    新明解国語辞典の謎に迫る。
    というか、おかしな説明や文例について突っ込み入れる本です。
    特に、文例がちょっと変。
  • 老人力 全一冊
    大分前に流行った書ですが、天の邪鬼なので未読でした。
    「老人力」と聞いて想像したのが「老獪」。少ない労力でごとりと物事を動かしてしまうような力かと思いきや、退行をそのまま「老人力」として受け入れて楽しんでいる様子がいい。
    「おっしゃることは判るのですが」と固有名詞が出てこないまま話を進めていくのって...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    何かを忘れるということはマイナスの作用でしかないのか。
    自分の嫌なことがあって、その嫌なことが頭から離れないのなら、それは忘れたほうがプラスになる。
    老人力は力を抜くエネルギーの事だという。
    自力だと一向に自分に力がいってしまう。しかし、他力をつかうと他の人にエネルギーが循環する。昨今では誰も信用で...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    20世紀末に発見され、日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力させた恐るべき力。。。なんて書かれているが、ものすごく注目される前から何となく惹かれていた本。自分が若い頃から何となく心のどこかで感じており、他人とは違うのかな〜と思ってきたことがいくつか肯定的に書かれており、嬉しくなった思い出...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    とにかくたまらんのでありますね、この発想。
    南さんが言ったという「おっしゃることはわかります」って、身に沁みるなあ・・・。
    当方32歳ですが(笑)
    従来「物忘れ、繰り言、ため息等、従来ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜む未知の力」を老人力と、定義しているのですね。
    肩の力を抜いて、無駄...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    老人力とは何か?物忘れ、繰り言、ため息等、従来ぼけ、ヨイヨイ、耄碌として忌避されてきた現象に潜むとされる未知の力。20世紀末に発見され、日本中に賞賛と感動と勘違いを巻きおこし、国民を脱力させた恐るべき力。あの笑えて深い名著が正続2冊あわせて文庫に。
  • 新解さんの謎
    赤瀬川原平のエッセイ『新解さんの謎』を読みました。
    赤瀬川原平の作品は昨年10月に読んだ『老人とカメラ―散歩の愉しみ』以来ですね。

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    辞書の中から立ち現われた謎の男。
    魚が好きで苦労人、女に厳しく、金はない―。
    「新解さん」とは、はたして何者か?
    三省堂「新明解国語辞典」の不思議な世界...続きを読む