赤瀬川原平のレビュー一覧

  • 老人力 全一冊
    赤瀬川さん、今回も救ってくれてありがとうございます。心の軽くなる一冊でした。

    老人力とはいわゆるボケのことだが、彼曰くこのボケで物忘れをすることでなにか新しい情報が入りやすくなったり、変に嫌なことを覚えてなくてよかったり、また身体がちゃんと動かないことでの力が少し抜けるとか、自分のミスで予定したこ...続きを読む
  • 新解さんの謎
    本が好きな人はきっと好きな本。
    お腹抱えて笑いながら読んだ。
    始めの恋愛の話の所は「下ネタか…」と思っちゃうけど、
    その次の「馬鹿」でめちゃくちゃ引き込まれるから、そこまでは絶対に読んで欲しい。
  • 新解さんの謎
    後半の紙がみも良かったけど、何といっても圧巻はタイトルにもなる前半部分。初赤瀬川作品だったけど、入門作として抜群の掴みでした。新解さん、こんなに面白いとは思っても見なかったです。というか、そもそも最近、国語辞典を引く機会が基本無いので、気付きようがないってこともあるんですが。とはいえ、たとえ受験生時...続きを読む
  • 新解さんの謎
    面白すぎる、、表現、想像力、感受性の豊かさ、、!
    こんなに辞書に対して、愛おしさとか、感情移入とかしたことってあるだろうか。
    SM嬢(解説してくれる女性)のコメント。赤瀬川さんの優しさに、もう胸が熱くなる。笑
    そこまで新解さんに歩み寄ってあげるの?優しいでしょう!
    いろんな楽しみ方ができるし、
    元気...続きを読む
  • 新解さんの謎
    路上観察学でもそうだけれど、日常のほんのちょっとした何かを面白がれるってとてつもなく魅力的。楽しいことは勿論だけど、楽しめる可能性があることに対して貪欲に楽しめるような余裕をもっていたいですなぁ。
  • 新解さんの謎
    赤瀬川原平という人は,身近にあるものを楽しんでしまう天才だと思う.トマソンをげいじゅつにしたし,中古カメラの趣味に関してはウイルスに感染したことでライカを治療薬としてあてがうなど行動をもおもしろがっていたし.そんな視点で,身近な辞書を読んだらどうなるか.
    新明解国語辞典にあふれる,ちょっと変な解説に...続きを読む
  • 新解さんの謎
    読んだのは中学かそんくらいの頃やけど、かなりはまった。第四版がすごいんだってね。

    高3の頃にこれの二番煎じのつもりで、当時購入必須だった英和辞典全部読んで、似たようなの書いた。あのデータどこいったんやろ。ちなみにスーパーアンカー第二版。

    ずっと後になってきいた話やけど、辞書編纂て「気付いてくれる...続きを読む
  • 少年とオブジェ
    尾辻克彦の名で芥川賞を受賞した著者が、身の回りのものを題材に、奇想を展開しています。

    雑誌『現代詩手帖』に連載されたとのことですが、とくに「電球」の項などは詩的に感じました。たとえば次のような文章があります。「おかしいですよね、電球というのは。あの電線のビリビリが溜まり溜まって垂れ下がった、雫のよ...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    物忘れを積極的に取り上げる老人力。

    「ちくま」に連載したものに、
    グラフィケーション、広告批評の記事を追加したもの。

    「あ」を頭につけるとよいらしい。
  • 優柔不断術
    「優柔不断」ですよ、もう。
    「とりあえずビール二本、ぐらい」とか頼んじゃうような日本のワタシ。

    冗談ぽく書いてるけど、じっさい、なんか鋭いこと書いてる、ような気がするのは俺だけ?
    はぐらかしてるようで、ちゃんと突いてる。伝わってくる。
    赤瀬川原平、侮りがたし。

    でも、そーいう余白、や余剰、が必要...続きを読む
  • 老人力 全一冊
    「ボケる」ってマイナスな言葉を「老人力」ってプラスな感じの言葉で、プラスな感じに説明していくだけの本。

    一行で完璧な要約を書けるけど、それを一冊の本にできちゃうのがすごい。
    超だらだらとした文章で、脱線しまくりだけど、なんかいい。
    人間味があって、魅力的です。
  • 老人力 全一冊
    静かな場所で読み始めた瞬間に、ぬぅはは〜、うはうは〜と思わず笑い転げそうになり、周囲に迷惑をかけたかもしれません。最初のほうがとくに楽しい。申し訳なくひょっこり生まれてしまった言葉が、ここがどこだか分からずに、きょろきょろとあたりを見回しながら、それでも、なんだかんだ堂々とうろつき始めたような感じ。...続きを読む
  • 新解さんの謎
    YouTubeで紹介されていたことで購入。
    前半は本当に面白くて、電車の中で笑いそうになった。ここまで自由に辞書を作っている著者に感謝。
    後半はダラダラと続くエッセイで、だれてしまった
  • 新解さんの謎
    新明解国語辞典のおかしなところを、しっかり味わえる。おもしろい。

    だけどそれ以上に、赤瀬川原平の文章がいい。好きになった。飄々とした大人のユーモアだ。いや、ヤベェじいさんのユーモアだ。
  • 新解さんの謎
    前半は新明解国語辞典についての謎で大変面白いのだが、後半は紙についての散文がひたすら続き全く辞典と無関係、、、

    2冊に分けるべきなのでは
  • 新解さんの謎
    新明解国語辞典は第5版を使用しているが、本書に紹介されているように語釈が非常にユニークだ.これらの説明を詳しく読んでいけば、語彙が豊富になると思うので若い人に推薦しよう.後半の"紙がみの消息"では1990年代の事柄がテーマになっているが、たった30年前のことがかなり昔のように感じた.
  • 新解さんの謎
    読み終わった。この著者はトマソンで出会って二度目の本である。トマソンに比べたら勢いは少しないような気がしたが、新解さん、という命名がやはり天才的である。

    著者のもとに寄せられた、「新明解国語辞典」の例文がちょっとおかしい、ということでさっそく見てみる、というユーモアエッセイ。

    「恋愛」の解説に情...続きを読む
  • 新解さんの謎
    大学の先生が言ってた、新明解国語辞典第3版第4版がすごいという話、ネットでも記事を読んで面白く感じてたんだけど、ここにまとまってるんだ!
  • 新解さんの謎
    たまたま普段使いの辞書が新明解国語辞典。
    思わず、マーカーを片手に「新解さん」を読書してしまいました♪
  • 新解さんの謎
    辞典の第五版を横に置き、比較しながら読んだ。
    第四版の面白い項目ばかりを取り出して紹介してくれているので、辞典で同じ項目を探して読むのが楽しかった。
    彼自身の見解にはだんだん飽きてくるが、この話を書くきっかけとなった、SM君の意見が面白かった。