小早川涼のレビュー一覧

  • 包丁人侍事件帖 月夜の料理番

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    救いが欲しいなあと最後まで読みましたが、考えつくうちではかなり後味が悪い方の幕切れでした。うーん。
    反面、小一郎の成長に片桐家のめでたい話(一悶着あるんだけれど…)、雪之丞さんの飄々さとかにかなり癒されました。

    0
    2012年01月09日
  • 包丁人侍事件帖 料理番子守り唄

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ第三弾。冴えない惣介と幼なじみ隼人の組み合わせが好きで、追いかけています。タイトルの子守り唄はラストシーンに掛かっているわけなんだけど、すがすがしいやら切ないやら。

    0
    2012年01月09日
  • 包丁人侍事件帖 将軍の料理番

    Posted by ブクログ

    文化3年(1820)十一代将軍家斉の世。
    江戸城の料理人・鮎川惣介は、丸顔で人がよい。
    夫婦になって十五年、二人の子供がいる妻とは他愛もない夫婦げんかをしている。

    惣介は天性の鋭い嗅覚を持つ。
    四十人いる料理番の一人だったのだが、将軍・家斉に気に入られ、直で会うことが出来る稀な立場になる。
    「台所人に身をやつしたお庭番」などと囁かれるが…
    あたたかいお汁や、煎り立ての黒豆、その場で淹れる宇治の青茶など、お毒味の後の冷め切った料理ばかりではさぞつまらないでしょうから、こっそり、こんな差し入れが貰えたとしたら楽しかったでしょうね。
    当時、将軍はあまり評判の良くなかったような。
    しかも、家斉は、跡

    0
    2011年12月17日
  • 包丁人侍事件帖 大奥と料理番

    Posted by ブクログ

    武家ながら料理番をつとめる主人公の、異能とも言うべき「嗅覚」が事件を解く鍵になる「包丁人侍」のシリーズ。読んでいるとかならずといっていいほどおなかが減ります。
    あんずちゃんが不憫でならない……。
    本筋とは全く関係ないですが、「はぶらし」が気になって気になって。

    0
    2011年09月19日
  • 包丁人侍事件帖 将軍の料理番

    Posted by ブクログ

    剣客商売もそうだったけど、出てくる料理が旨そうなので、お腹が減ってるときに読んではならない。ますます腹が減ります。「芋がほっくり」と書かれてるだけなのに旨そう(笑)
    食べ物もそうだけど主人公の嗅覚の表現が好き(料理人ゆえの鼻の鋭さを武器に、事件の手がかりを集めていくのです)。

    0
    2011年07月02日
  • 包丁人侍事件帖 大奥と料理番

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1巻目より面白くなってきた。主人公の風采が上がらない分。周辺キャラクターに美男美女を取り揃えて華やかにしようとしているのか、とにかく美形がぞろぞろ出てくるのが笑える。
    そんな美形群の中でも、惣介と隼人がひょんなことで知り合った「あんず」こと「あらし」が非常に魅力的だった。
    その風貌といい元気いっぱいちゃっかり者なキャラクターといい、実写化されることばあるならぜひAKBの秋元才加さんに演じてほしい(笑)

    0
    2011年01月03日
  • 飛んで火に入る料理番 新・包丁人侍事件帖(3)

    Posted by ブクログ

    人並み外れた嗅覚を持つ江戸城台所人・鮎川惣介と、剣の達人で大奥添番・片桐隼人の幼馴染みコンビが様々な事件に挑む〈新包丁人侍事件帖〉シリーズ第三作。旧シリーズから数えれば第十作になる。

    前作は江戸が大雨に襲われた話だったが、今回は一転火事、それも付け火の話。
    度々付け火による火事に江戸が襲われる中、火消し同士の大喧嘩まで起きて職人の男が死んだ。喧嘩とは無縁の男の死を不審に思う幼馴染みの町火消から頼まれて、事件の真相を探ることになった惣介と隼人。
    だが事は火付けだけでなく贋金作りにも絡んでいて…。

    第一話と第二話は一連の話。
    付け火の犯人を追う中で、様々な怪しい人物に出会う。人目を避ける者とい

    0
    2021年10月10日
  • 料理番 忘れ草 新・包丁人侍事件帖(2)

    Posted by ブクログ

    人並み外れた嗅覚を持つ江戸城台所人・鮎川惣介と剣の達人の大奥添番・片桐隼人の幼馴染みコンビが様々な事件に挑む〈新包丁人侍事件帖〉シリーズ第二作。
    〈包丁人侍事件帖〉シリーズから数えれば第九作になる。

    「半夏水(はんげすい)」
    豪雨の中、姿を消したイギリス人・末沢主水。かつて彼が在籍していた天文屋敷に向かったかと思われたが来ていないと言われる。調べると金貸しをしていた隠居老女の拐かしに巻き込まれたようで…。

    豪雨が収まるように願掛けした隼人が封印したのが親バカというのがコミカル。主水の人の好さが光る。しかし一番印象的なのは老女。こんな目に遭っても口が減らないのだから世話ない。

    「大奥、願掛

    0
    2021年10月09日
  • 料理番 春の絆 包丁人侍事件帖(5)

    Posted by ブクログ

    江戸城の台所人・鮎川惣介と大奥添番・片桐隼人の幼なじみコンビが様々な事件に挑むシリーズ第五作。
    学研M文庫版で読んだはずだが既読感がないので新鮮な気持ちで読めた。

    前作のゴタゴタで仕事を早引けした代わりに大晦日と元日の当番を言い渡された惣介。
    今回はその大晦日の帰宅途中、惣介と隼人が殺人事件に遭遇することから始まる。
    またもや陰鬱になるような真実に行き当たるのか…とハラハラしたが、被害者は誰もが口を揃えて指摘する嫌な人物だった。
    もちろん嫌な人物だからと言って殺して良いというわけではないが、被害者の嫌がらせで自殺に追いやられた者もいるほどで、喪主自ら殺されて良かったと言われてしまう人物もなか

    0
    2021年07月24日
  • 月夜の料理番 包丁人侍事件帖(4)

    Posted by ブクログ

    江戸城の台所人・鮎川惣介と大奥添番・片桐隼人の幼なじみコンビが様々な事件に挑むシリーズ第四作。

    台所人の一番の腕の見せ所「八朔祝」の日に非番を言い渡されショックを受けた上に当日は家でも外でも散々な一日となった惣介。
    それでも麦作という男と出会い、訳ありげながらも下男として雇ってみれば働き者で妻はご機嫌、息子・小一郎は懐き、ホッとしていたのだが…。

    麦作が「倅によく似てる」と気に掛けている若者は…ねずみ小僧?
    「池袋村生まれの女は奉公に来ると祟りを引き起こす」という都市伝説のような話で奉公先を追い出された少女なみは本当に祟りを引き起こしたのか?
    大奥の井戸から血が混ざった水が出てくるようにな

    0
    2021年07月15日
  • 料理番子守り唄 包丁人侍事件帖(3)

    Posted by ブクログ

    江戸城の台所人で人並み外れた嗅覚を持つ鮎川惣介と、幼馴染で大奥添番で剣の達人・片桐隼人が大奥を舞台にした様々な事件に挑むシリーズ第三作。

    第一話「稲荷寿司異聞」
    万病に効くと噂の稲荷寿司を調べると阿芙蓉(阿片)が混ぜられていた。
    一方大奥では将軍・家斉の側室・お美代の方の部屋方・千登勢が殺されたという。

    第二話「四谷の物の怪」
    惣介の娘・鈴菜の友人・香乃の家<美濃屋>が新築した家で夜な夜な幽霊が出るという。
    一方、殺されたはずの千登勢がお茶屋で働いているのを惣介が見つけ…。

    第三話「下総中山子守り唄」
    将軍・家斉の召し出しの場で思いもかけず側室・お美代の方に頼まれごとをされてしまった惣介

    0
    2021年07月06日
  • 包丁人侍事件帖 将軍の料理番

    Posted by ブクログ

    江戸城の台所人・鮎川惣介が天性の鋭い嗅覚で様々な事件の謎解きに挑むシリーズ第一作。
    久しぶりの再読だが、改めて読むと様々な発見があって面白い。

    まず惣介も相棒の御広敷添番・片桐隼人も家庭内はギスギスしている。惣介の方は言いたいことを言い合っての喧嘩だけに救いがあるが、隼人の方はかなり重い。この時代、結婚して十年経っても子どもが生まれないというのは奥様にとってかなりの重圧だろうが、それだけではない疑心暗鬼を妻に対して抱えているようだ。
    確か後の作品では好転していたように覚えているので、それを楽しみに見守る。
    また上方から来た料理人・桜井雪之丞がこんな怪しい登場だったというのも忘れている部分だっ

    0
    2021年06月16日
  • 大江戸いきもの草紙 : 1 迷い犬 迷い人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    迷い猫、迷い犬探偵 江戸時代篇で面白かった
    今後、みゃぁみゃぁ言うおかみさんの尾張弁が伏線となる日が来るのか
    なーおみゃーさんよー、しっとりゃーすか

    0
    2021年04月10日
  • 料理番 忘れ草 新・包丁人侍事件帖(2)

    Posted by ブクログ

    徳川家斉の料理番を務める鮎川惣介が、同僚や友人たちの周辺で起こる事件を、料理の蘊蓄を散らばめながら、解決していく。家族や友人・同僚たちにあれこれ思う心のつぶやきがいちいち書かれていて、江戸時代の人の思うこともも現代人と同じようなものだったのかなとふと考えさせられる。徳川家斉が、意外と人心が分かっていたり、ちらっと出てくる滝沢馬琴がめんどくさいやつだったりして面白い。

    0
    2019年07月06日
  • 大江戸いきもの草紙 : 2 猫の恩返し

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    旗本家を廃嫡され生き物探しの商売を始めた椎名貫太郎。
    今回はカラスの探し物。そこに殺しの事件が重なり、複雑な様相。

    今回は家族が流行り病に倒れ、その看病も。
    江戸時代の病と治療の様子も知れ、庶民の生活ぶりもわかる。シリーズ2弾のこの本は登場人物も増えて来て、ますますたのしくスラスラ読めてしまういい本に仕上がっている。
    次の第3弾が楽しみです!

    0
    2018年08月23日
  • 大江戸いきもの草紙 : 1 迷い犬 迷い人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『だいじの生類、いかようにもお探し申します』と看板を掲げて迷い犬や迷い猫を探す。

    尾張弁がなおらない魁傑な女房千帆と息子千吉。
    3人で暮らす長屋では主人公椎名貫太郎は武士の矜持など持たないおさんどんの日々。
    何より他に仕事はなかった。
    千帆には三行半を突きつけられる始末。
    だったが、子犬の行方を探し事件を解決するに従い、
    密偵などの知り合いも増えて、どうにか珍商売の運びとなる。

    こうして、新商売が軌道にのると夫婦仲もしっくりくるようにもなり、自身も取り戻す。
    が、相変わらず家庭第一のところは変わりがないようだ。

    微笑ましい家族の風景と、マイホームパパの様相の主人公がナイスな設定で、楽しい

    0
    2018年08月23日
  • 料理番に夏疾風 新・包丁人侍事件帖

    Posted by ブクログ

    出版社が変わっての第一弾、全くの続き
    同僚の陰湿ないじめに切れた後輩?。真相隠しを図る者ども
    更にはそれに焚きつけたワル
    無事解決、そして娘鈴菜の恋の相手は思いもよらない!

    0
    2016年02月06日
  • 月夜の料理番 包丁人侍事件帖(4)

    Posted by ブクログ

    第四弾
    例によって続きの三話構成、
    不幸な境遇の女の子とか隠密とか義賊、
    結構関連付けて上手く話が進む

    0
    2016年01月01日
  • 包丁人侍事件帖 くらやみ坂の料理番

    Posted by ブクログ

    第六弾
    今回は次期将軍家慶の西の丸での話、後ろには親子の関係が?隼人にやっと生まれた双子から雪之丞と西の丸でのいじめ、そして鈴菜の縁談と進み、背後の蠢きが未解決」のまま

    0
    2014年10月28日
  • 包丁人侍事件帖 月夜の料理番

    Posted by ブクログ

    第四弾
    大奥での一連の騒動の後、今度は没落した田沼の四男、そして?、鼠小僧と二人の女の悲しい経歴と結末。
    相変わらず闇が多い物語

    0
    2014年10月28日