あらすじ
宝暦の世、妻のお針子仕事の僅かな収入で暮らす浪人椎名貫太郎は、日庸取りの仕事もままならず、肩身の狭い思いを抱いていた。何故か犬猫などの生き物になつかれる貫太郎は、ひょんなことから生き物を探す便利屋のような仕事をはじめるはめに。持ち込まれる妙な依頼から端を発し、主人公貫太郎と隠密同心直会春平、若き日の田沼意次が絡む珍騒動、書き下ろし新シリーズ。
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Posted by ブクログ
迷い猫、迷い犬探偵 江戸時代篇で面白かった
今後、みゃぁみゃぁ言うおかみさんの尾張弁が伏線となる日が来るのか
なーおみゃーさんよー、しっとりゃーすか
Posted by ブクログ
『だいじの生類、いかようにもお探し申します』と看板を掲げて迷い犬や迷い猫を探す。
尾張弁がなおらない魁傑な女房千帆と息子千吉。
3人で暮らす長屋では主人公椎名貫太郎は武士の矜持など持たないおさんどんの日々。
何より他に仕事はなかった。
千帆には三行半を突きつけられる始末。
だったが、子犬の行方を探し事件を解決するに従い、
密偵などの知り合いも増えて、どうにか珍商売の運びとなる。
こうして、新商売が軌道にのると夫婦仲もしっくりくるようにもなり、自身も取り戻す。
が、相変わらず家庭第一のところは変わりがないようだ。
微笑ましい家族の風景と、マイホームパパの様相の主人公がナイスな設定で、楽しい新シリーズ。