小杉英了のレビュー一覧

  • シュタイナー入門

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    極一般的な日本人がシュタイナーに触れる時、まず当時のヨーロッパ情勢やキリスト教観念、さらに日本人の宗教観念を学ぶところから始めなければならない。シュタイナーの著書を読む前のワンクッションに

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    2011年04月14日
  • 先導者

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    ホラー大賞受賞作ってことで。暑苦しい季節になってきたってのもあるし。死後の水先案内人という、既視感たっぷりのテーマではあるけど、設定が破綻していなくて、安心して読み進められる。

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    2020年07月08日
  • 赤い呪縛

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    校正の仕事をしている秋川美苗.大学教員の葉山郁夫を紹介され気持ちがときめく.食事を重ねるうちに恋が芽生え,将来を話し合う仲になる.郁夫の寝言で西岡麻里の存在が明らかになり,郁夫のやったことを洗い出すが,崖から突き落としたことを突き止めた.証拠を隠滅するために現場に行くが,今度は美苗が同じ目に合い,郁夫は失踪する.麻里の消息を尋ねる中で同居していた宮下昌代に出会い,麻里の状況を把握する.郁夫がトロントでプレゼンをすることがわかり,資料の中に衝撃的な絵を潜り込まで,郁夫のプレゼンを台無しにすることで復讐を成し遂げる.脇役として義妹の絵津子の存在が良い.

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    2016年01月14日
  • シュタイナー入門

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    シュタイナーの生きた時代背景を丁寧に説明してあり、いきなりシュタイナーを読むと誤解したり混乱したりするのを回避させてくれるであろう入門書。
    わかりやすく、いわゆる「シュタイナーかぶれ」にならないような解説をしてあります。

    読んで思ったのは、日本人には元々の意味での「オカルト」を受け入れている精神的土壌があったはずで、そういう世界をわかろうとしている人や自然に神様や精霊のことを考えられる人なら、「かぶれ」はしないだろうに、ということ。
    キリスト教の神話の脆弱さみたいなものも感じた。

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    2009年12月25日
  • シュタイナー入門

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    西平さんのシュタイナー入門もよいですが、こちらも素敵です☆シュタイナー思想をコンパクトに。オカルトチックな思想ではあるけど…結構ワクワクするんですよ☆

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    2009年10月04日
  • シュタイナー入門

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    シュタイナーの生涯と思想について簡潔に解説している評伝です。

    神秘主義的な傾向の強いシュタイナーの思想は、アカデミズムにおいては不遇なあつかいを受けていますが、彼の思想が20世紀初頭において多くの作家や芸術家たちに影響をあたえてきたことは事実であり、ヨーロッパ精神史においてはけっして無視することのできない思想家だといってよいでしょう。本書は、そうした観点からの検討を盛り込んだシュタイナーの入門書です。

    もっとも、本書の全体がシュタイナーをヨーロッパ精神史のうちに位置づけるような議論にあてられているわけではありません。こうしたテーマが正面からあつかわれているのは「思想史の中のシュタイナー」と

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    2020年03月20日
  • 先導者

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     ホラー小説で短くてオススメ、みたいな感じでまとめサイト辺りで紹介されていたので買った、はずw
     表紙の女の子が可愛い。
     先導者とは何か。所謂、イタコさんみたいな人のことを指すらしい。
     その先導者であるためには、ココロと言われるようなものがあってはならないらしく、主人公である女の子は、あまり自分の意思を表に出さない。
     そんな、日々一心に先導者であるために生きていく彼女に、自我と呼ばれるようなものが芽生えていって、そうして……というお話。
     短く、さらさらと読めた。
     人と人の気持ちのすれ違いだとか、思い込みだとか、自分も生きていきたいだとか、ああ、人ってそうだなあ、色々考えて生きていくの

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    2016年08月19日
  • 先導者

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    ネタバレ

    15歳になり「先導者」として認可された"わたし"。死者の魂を来世でも恵まれた存在とするように導く「御役」のために生き、そして死んでいく少女の物語。



    この作品がホラーかどうかはいまいちわからないけれど、死後の世界を綿密に作り上げる創造力と、幼い頃から訓練ばかりだった少女が任務を通して自我を芽生えさせていく成長譚を楽しめた。

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    2015年11月22日
  • 赤い呪縛

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    美苗は地方都市で校正を仕事にしている。
    つまらない印刷物だと思っても、自分の仕事に誇りを持ち、一生懸命やってきた。
    しかし、独身貴族とまではいかない。
    毎日がやりがいと虚しさで包まれている。
    そんな中、彼女は理想的な男性、葉山と出会う。

    完璧な男、シックで、知的で......。
    しかも彼は結婚を前提にして美苗と付き合うというのだ!
    しかし、そんなめでたしめでたし、のわけがない。
    彼が呼ぶマリという女。
    彼女は人格破綻者だった。
    愛した男を苦しめる恨みがましい女。
    美苗はこの女を抹殺することにする。

    ホラーと呼ぶべきだろうか。
    せまりくるマリの恐ろしさ、そして、人々の豹変。
    人間とは恐ろしい

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    2015年10月14日