梅崎春生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
梅崎さんの名前は見たことがあったけど、読んだのは初めて。
この『ボロ家の春秋』は短篇集で7つの短篇が収められている。
梅崎さんの小説には「戦争もの」と「隣人もの」があって、こちらは後者。
梅崎さんは、戦争ものにおいては、
【 苛烈な環境状況にあっても生活はある 】
というような書き方をし(読んでいないので解説に拠る)、隣人ものの方では、
【 平和な何の変哲もない日常にも苛烈な状況はある 】
という書き方をしている。
だから「戦争もの」も「隣人もの」も本質として梅崎さんの中では別ものではないのだと思う。
人間は生きているうちはどんな状況であれ生活をしなくてはいけない。
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Posted by ブクログ
先生に勧められて読んだ本。
表題の3篇の他に、梅崎のデビュー作「風宴」が入っている。
代表作の「桜島」もよかったけれど、私がとても好きだと思ったのは晩年に執筆されたという「幻化」だ。
東京の精神病院から脱走してきた男が、戦争中に軍務に服していた南九州へと向かう。奇妙な同行者といっしょになったり、一人になったり、土地の子どもと知り合ったりしながら、戦争中の記憶をたどっていくのだ。
自分が異常なのか正常なのかわからない。
何から逃げているのか、どこへいくのかわからない。
何もかもがはっきりしないまま、はっきりさせようともしないまま、かつての記憶に現在の人々を重ね合わせるように、人と出会い、別れなが -
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