古谷博和のレビュー一覧
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ネタバレ怪談や幽霊譚に神経学的、神経生理学的なアプローチをするという試みが新鮮だった。幽霊の実態が脳機能障害あるいは睡眠障害によるものという視点が面白いが、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という具合に、それで全てが解明されるというわけでもない。
著者が言うように、「怪談は「睡眠」「記憶」「人間の高次脳機能」などと深い関係があり、もしかするとそれらの機序をさらに解析していく上での手掛かりを私たちに与えてくれる可能性が」あるということであり、まだ探求すべきものが残されているのである。
今後幽霊の正体が科学的に解明されるのか、ちょっとわくわくする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ気になってた本作、さーと読めて面白かった!
科学的な説明がつく「幽霊体験」もあるだろうし、それでもつかないものもあるだなと思うとドキドキ。。
また、特に面白いな・そうだよなあと思ったのは、ネアンデルタール人との比較で書かれていたここ↓
…「観念運動失行」は私たちホモ・サピエンスにとっては「病気」ですが、もしかしたらネアンデルタール人にとっては「病気」ではなく、ごく当たり前の状態だったのかもしれません。(p.179)
今私たちが当たり前のようにできること・見えている世界が、進化によって、脳の状態が変化することで変わるということは、あらためてこの世に絶対的な真実があるというわけではなく、それをど -
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幽霊が見えるメカニズムについて、脳神経内科の医師の視点で分析された本
幽霊は存在するかどうかは不明だけれども、「幽霊を見た」という人は存在する
幽霊が見える仕組みを脳科学の観点から分類、解説されてある
民俗学の文献や拾遺集(遠野物語など)、電文ではない体験談、著名人のエッセイ、落語、西洋絵画などの心霊体験の描写から
幽霊や妖怪、都市伝説、民話の出来事の正体に、科学という光が当てられる
著者のきっかけとしては
病院の診察で、精神科の先生から「幽霊を見た」という患者の相談をされる
脳神経内科ではなく、精神科なのでは?という疑問を抱いたが
実際は脳の疾患によるものであったという
そこから、 -
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ネタバレ幽霊を見る、金縛りなどの心霊体験を脳科学の分野で解釈できないかと試みた一冊。
要はそれは夢だ幻視だと解釈してしまう話ではあるのだが、それがどういう脳疾患によって起こるのかというのを、医学に明るくなくても読めるように分かりやすく噛み砕いてくれている。
それでいて、その解釈を押し付けてくる書き方をしてはいないので、そういう意味でも読みやすい。
「脳科学で説明するならこうなるだろう」という提案なので。
また、例え脳に疾患がなくても極度のストレスや深酒、睡眠不足でも起こりうるのだとなると、霊感がないと思っている自分でも体験しうるのだと説得力もあった。
それでも科学的に解釈可能なのは、遠野物語の話を例 -
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脳の障害について色々知れてよかった。
寝てる間にこんなに動き回ったりしちゃうのかとか、記憶がごそっと抜けることってあるんだなとか。
結局十分な睡眠をとって、ストレスを溜め込まないことが一番幽霊を遠ざけられる方法なのかもしれない。
頻繁に幽霊をみる人や不思議な体験をする人は病気が隠れている可能性もあるわけだから、一度ちゃんと検査したほうがいいんだろうなぁ。
幻覚をみさせて信者にさせるような宗教も世の中にはあるわけで、やはりこういった分野の研究が進むことは大事だと思った。
それでも全ての幽霊が脳科学で説明できるとは書いていなかったところや、脳科学者はゴーストバスターではなく幽霊と脳機能をつなぐ