古谷博和のレビュー一覧

  • 幽霊の脳科学

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    怖い話が好きなのでわりとたくさん読んできて、遠野物語はもちろん大好きだし本書に出てくる遠藤周作の旅館でのエピソードなどもとても怖くて印象に残っていた。科学的に説明がつかないと思っていたこれらの怪談話が脳科学で説明されてしまうことが衝撃的だった!
    そう言えば先日読んだ「エクソシストは語る」の著者も、現代の科学では説明できない悪魔憑きもいずれ科学的に説明できる日が来るかも知れない、と書いていた。
    解明されてほしいような、ほしくないような。

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    2025年12月12日
  • 幽霊の脳科学

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    怪談や恐怖体験を「非科学的だ!」と突っぱねずに、一つの研究対象としている著者の姿勢が素晴らしい。
    内容も「幽霊は存在して欲しい派」の人間としてはかなり興味深いもので、こういう科学的に解明されていって、され尽くした先の数%に少しの期待を抱いているので、脳科学に限らず、多方面から幽霊や怪異を科学的に分解していって欲しいと思う。

    余談だが、こういう新書とかに書かれている著者の「ちなみに〜」は高確率でオモシロうんちく率が高い気がする。

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    2025年12月09日
  • 幽霊の脳科学

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     幽霊を見たというエピソードが取り上げられているのだが、それが「症例1」「症例2」とかになってて面白い。幽霊エピソードの7、8割は脳科学で説明がつくらしい。
     私は幽霊は信じていない。以前、この世の全てのものは分子、原子、最終的には素粒子でできているわけだけど、では幽霊がいるとしたら何でできているのか、というのを聞いて、うん確かに幽霊はいない!と思った(ダークマターとかダークエネルギーでもない、はず)。
     でも夜中に怖いことはあるね。

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    2025年11月19日
  • 幽霊の脳科学

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    怪談話や霊現象の逸話などを広く渉猟していて、サブカルチャー的な興趣を満たしつつも、脳科学の専門家の知見も適宜挿入されている。
    ハラリのサピエンス全史で述べられた認知革命のくだりが、高次機能障害の道具使用の事例を通して如実に実感できたり。

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    2025年11月08日
  • 幽霊の脳科学

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    ほぼ初めて新書というジャンル(?)を読んだ。
    専門的なブログみたいで面白い!
    論文ほど堅苦しくなく、知識ゼロでも補足しながら読めるように表や写真も載せてくれていて、わからなくてつまらないということはなかった。

    なぜ幽霊は夏に出るか、恐怖を感じる幽霊と温かみを感じる怪奇現象は何が違うのか、タクシーに乗ると消えてしまうオバケの正体は、など、日本人なら誰もが一度は触れたことのある怪談話を脳科学の視点から解明していく。
    民俗学や考古学の話もちらっと出てきたりして、知的好奇心が満たされる一冊!

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    2025年09月30日
  • 幽霊の脳科学

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    「幽霊はいるのか?いないのか?」
    幽霊を見たという患者さんを診察した脳神経内科医が著者。

    幽霊譚や、怪談集など、たくさんの症例を読むだけでも興味深かった。

    ナルコレプシー、パーキンソン病、認知症、統合失調症などは、幻覚を見やすいと知った。
    一般の人も、疲労や寝不足などが原因で幻覚を見て、幽霊と思ったり、金縛りになったりすることがある。

    「怪談の3分の2は神経学的に説明できる」は、
    この本を読んで、多いに納得した。
    でも、残りの3分の1は、やはり、本当に幽霊がいるのだろう。
    世の中には科学では解明されない謎がたくさんあると思う。

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    2025年09月30日
  • 幽霊の脳科学

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    ネタバレ

    幽霊という非科学的な現象を科学的に分析し、人類最後のフロンティアとも言える脳の不思議を探る野心的な内容。
    個人的には、古くから伝わる神隠し現象の正体が、一過性全健忘症、あるいは一過性てんかん性健忘症ではないかとの考察は舌を巻きました。脳って不思議。。。

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    2025年08月30日
  • 幽霊の脳科学

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    幽霊譚を人間の意識や睡眠に関する障害による体験として説明する。
    幽霊は人間の高度な認知能力の副産物のようなもので、すべては人間の脳が生み出したいわば自分の一部なのかもしれない。思えば、人間は怖い怖いと言いながら、いつの時代も幽霊譚を執着や愛着を持って語ってきた。ずいぶんと古い友である。

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    2025年12月13日
  • 幽霊の脳科学

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    非科学否定本でもなく、エセ科学本でもなく、科学と文化の融合的に幽霊を捉えていこうという結末に「そうだな」と穏やかな気持ちにさせられた。誰かを否定したり不快にさせたりするのではないところに学問や研究は使われるべきで、「お前は(その考え方は)非科学的だ」「お前は病気だ」ということをしたいのではない。そこにきちんと共感できるようにありたいし、多くの人にあって欲しい。

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    2025年11月30日
  • 幽霊の脳科学

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    脳神経内科医らしく、幽霊の経験談をパターンに分けて、どういう病が関係しているかを解いてくれる。
    幽霊の正体見たり枯れ尾花という通り、勘違いも多いはずだし、この本のような病が確かに影響しているのだろう。ただ、写真にはっきり写ったり、多数が目撃したものはどうなんだろう。

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    2025年11月16日
  • 幽霊の脳科学

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    幽霊を見たという体験は、神経学的に説明できる場合もあることがわかります。著者は全てが神経学で説明できるとは言ってはおらず、人間の脳を調べれば調べるほど謎は生まれてくるものなので、ゴーストバスターズにはなれないし、なるつもりもないようです。
    人類の進化の過程で、いつから幻覚を見るようになったのかという考察もあり、興味深く拝見しました。幽霊を見やすい年齢とか、見やすい環境(寝入り端、レム睡眠)とか、なるほどなと思える解説があります。
    脳神経科の先生が著者の書籍です。

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    2025年11月16日
  • 幽霊の脳科学

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    ネタバレ

    幽霊を見る、金縛りなどの心霊体験を脳科学の分野で解釈できないかと試みた一冊。
    要はそれは夢だ幻視だと解釈してしまう話ではあるのだが、それがどういう脳疾患によって起こるのかというのを、医学に明るくなくても読めるように分かりやすく噛み砕いてくれている。
    それでいて、その解釈を押し付けてくる書き方をしてはいないので、そういう意味でも読みやすい。
    「脳科学で説明するならこうなるだろう」という提案なので。
    また、例え脳に疾患がなくても極度のストレスや深酒、睡眠不足でも起こりうるのだとなると、霊感がないと思っている自分でも体験しうるのだと説得力もあった。

    それでも科学的に解釈可能なのは、遠野物語の話を例

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    2025年11月02日
  • 幽霊の脳科学

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    幽霊を見たという現象を脳科学的に分析し、それを解説している本
    決して幽霊なんていねーよ、などというスタンスではなくこういった脳の事象や病気などからこういったものを見たり、体感したりしますよというもの
    私自身も体験したことが書かれており、怖がりなので非常に安心したのであった…
    どうやら人ならざるものが見える人がいるというのは一体なぜ?というのをまじめに解説してくれる知的好奇心を満たす1冊

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    2025年10月27日
  • 幽霊の脳科学

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    夏の夜に現れる幽霊、タクシー幽霊、ろくろ首…古来から現代まで語り継がれる怪談・幽霊の発生要因を脳科学視点で解説する。多くは睡眠との関連がある事が分かる。マジックの種明かしを見るような感覚だ。同じアプローチの中村希明『怪談の科学』や駒ヶ嶺朋子『怪談に学ぶ脳神経内科』も併読するとより深く楽しめる。

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    2025年10月11日
  • 幽霊の脳科学

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    怪談とかホラーってエンタメとして好き
    でも脳化学で説明できるらしい
    そういえば私もおばけを見たり感じたりしたときって寝てる時とか夜勤のときが多かった
    寝ぼけてたのかな

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    2025年09月29日
  • 幽霊の脳科学

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    面白かった。

    怪談、幽霊を見たという話の6〜7割は脳科学で証明できるという。残りの2.3割はなんなんだと気になるけど!笑

    怖い話に対して神経、心理学の角度からメスを入れるという。

    たしかに自分も疲労が溜まっていた時のバイト先で経験した金縛りもそうだった。

    精神的ストレスがあることで、「観てしまったもの」がより一層に恐怖として解釈されるのだろう。また、ホモサピエンスとしての脳の変化、進化の言及も面白い

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    2025年09月12日
  • 幽霊の脳科学

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    脳の障害について色々知れてよかった。
    寝てる間にこんなに動き回ったりしちゃうのかとか、記憶がごそっと抜けることってあるんだなとか。
    結局十分な睡眠をとって、ストレスを溜め込まないことが一番幽霊を遠ざけられる方法なのかもしれない。
    頻繁に幽霊をみる人や不思議な体験をする人は病気が隠れている可能性もあるわけだから、一度ちゃんと検査したほうがいいんだろうなぁ。

    幻覚をみさせて信者にさせるような宗教も世の中にはあるわけで、やはりこういった分野の研究が進むことは大事だと思った。

    それでも全ての幽霊が脳科学で説明できるとは書いていなかったところや、脳科学者はゴーストバスターではなく幽霊と脳機能をつなぐ

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    2025年08月26日
  • 幽霊の脳科学

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    怖い体験談を、脳科学的な仮説で説明していく。おもしろい。こういう知識を持ちつつ、怖い話を楽しむ余裕を持ちたい。
    自分のコントロールの範囲を超えた怪奇や不思議な世界の話は、なんだか遥々として、また敬虔な気持ちになるのだ。

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    2025年08月17日
  • 幽霊の脳科学

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    脳神経内科医の著者が、様々な怪談を引用しつつ、幽霊を見る・心霊体験をすることのメカニズムを解説する。

    おもしろかったー!
    しかし、メカニズムや疾患が理解できていても、それを見たり体験した時の怖さが薄らぐということはないよね。
    「今私はこういう環境にいて、こういう状況にあるから、この幽霊体験をしているメカニズムはコレ!ということは、こうすれば解除!よし、おっけー!おやすみっ」とは出来ない気がする。

    それから、「こういう感じのこの体験っていうことは、私はもしかするとこの疾患を有しているのか?」ともならないだろうな。
    ただもお怖くて怖くてってなりそう。

    そして、こうしてどんどん突き詰めて行って

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    2025年08月16日
  • 幽霊の脳科学

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    私は自分で幽霊が見える人だと思っていた。
    でも、それは脳の何らかの障害だと言うのならば、病院に行った方がいいかもしれない。
    でもやはり、何物でも証明できないって事もある気がするなー。
    科学的に証明されてしまうと面白くない!
    私は哲学の方が好きだ!
    なんて言ったら、元も子もないのだけど!笑

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    2025年11月16日