伊東乾のレビュー一覧

  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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     大学では物理学を修めた作曲家・指揮者である著者が、「こんなきれいな音楽があるなら…」、「音楽は心を入れる」、「震災後に勇気を沸かせた」とクラシック音楽へいざなう。
     難解な数式ではなく、自身にある日突然響いた「弦チェレ」の体験、最初はネット動画のつまみ食いでも良いと敷居が低い。
      一方、時代とともに移ろう、建築様式や宗教との関係、楽器の起源や録音技術など、理詰めで納得の行く解説の密度・レベルは高い。
     巻末に是非ライブで聞いてほしい12作品とともに、著者の私的な音楽遍歴ともいえる127の推薦作品ガイドが載り、音楽への愛が満載の本。

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    2018年01月25日
  • 「聴能力!」 ──場を読む力を、身につける。

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    ネタバレ

    超能力をもじったタイトルではあるが、オカルトはむしろ否定しつつ、それでも不思議なところも含めて聴覚の能力を分かりやすく語ってくれる。
    直達/透過、反射、吸収される音を聞くことによる空間認識、大きさから危険性や保護の察知、心地よさや耳障り。
    実際の場での音とモノラルのマイクとスピーカーによる音での芸の違いなども興味深かった。
    原初の心地よさのための思いやり、やさしさを大切にしたい。
    15-256

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    2015年12月19日
  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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    素晴らしい!

    東大卒の博識の指揮者でもある著者のクラシック入門書。
    非常に分かりやすく、音楽に関する幅広い知見の中から面白いエピソードを散りばめています。

    著者は東大理学部物理学科を卒業し、東大の大学院で理学系研究、および文化研究博士課程修了。

    現在は脳認知生理学に基づく音楽表現の国際基礎研究プロジェクトを推進されておられます。

    音楽はその作曲者の意図を理解するならホールで聴くべきだとありました。
    正にその通りで、演奏される場所が土壁の教会なのか広い教会なのかによってバッハは曲作りを意図してたという説には非常に感銘を受けました。
    ひいては現在の音楽についても言えます。
    作曲者の本来の意

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    2014年01月25日
  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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    なるほどーと、勉強になった。
    知ってる曲、好きな曲ばかりではなく、いろんな曲を聞いてみようと思った。

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    2016年12月28日
  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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    クラシックという音楽分野について、違った視点を与えてくれる本です。著者のことは、不勉強で十分理解していなかったのですが(すみません)、感銘を受けました。

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    2014年07月07日
  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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    入門とあるが、結構奥深い。教会の建築様式がロマネスクからゴシックに変わったことや、宗教革命によって教会に大勢の人々が入り音が吸収されるようになったためにモノフォニーからポリフォニー(ドイツバロック)へ移行したとか、フランス革命によって芸術がキリスト教から解放され、魔女や妖精を取り入れた物語のある音楽(ロマン派)への移行した、といった歴史的背景は興味深かった。
    また、擦弦楽器の中に入っている魂柱やチェロやコンバスのエンドピンが音を響かせる重要な役割を果たしていることや、舞台から効果的に音を聞かせるために様々な工夫がなされていることも知ることができた。

    <関心を持った曲>
    フランク:交響曲ニ短調

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    2018年10月31日
  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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    11.08.08-11.08.13
    日経ビジネスの連載や twitter での書込がなかなか面白いので買つた本。著者は、東大の物理学科を出た音楽家といふ、型に嵌らない経歴の持主。
    ネット上では本の評価は余り高くないやうだ。話が散漫である、事実関係が不正確である、といふのが主な理由だ。最近のツイートの説教口調が気に入らない、といふ人達もゐるのかも知れない。
    特異な経歴の音楽家が自らの音楽観を語つた本で、音楽史学者の著作とは性格が異なる。知識には不正確な部分があるかも知れないが、自らの経験を基礎とした意見には一貫したものがあり、好感が持てる。近代の音楽についての情報が多いのも、バッハ、モーツァルト

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    2011年12月21日
  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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    ネタバレ

    昔ピアノでクラシックを弾いてましたという程度の知識で読みました。
    クラシックの名前の由来など前半部分は面白く読めたが、だんだん退屈になっていった。
    (音楽史には興味が無いのだ)
    出てくる人名、曲名ともに聞いたこともないのが多くて読めなくなっていったのだと思う。
    有名な曲や作曲家などに興味を持ち、そこから周辺知識を広げていきたいと思った。
    文体としては、読みやすいはず。

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    2012年10月10日
  • 人生が深まるクラシック音楽入門

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    ■クラシック音楽をこれから聴いてみようかと思って、手に取った本。語り口は、ですます調+「~ですよね。」等で、親しみやすい印象。
    ■古典派以前、古典派、バロック派などの区分と、作曲家のカテゴリーを一覧表にしたら、頭が整理できてもっとよくなると思う。
    ■楽器に関する章では、楽器の成り立ちなどが出てくる。非常に興味深い内容で面白いのだが、写真があればもっと楽器がどのように変化したかわかってよかったと思う。
    ■最後のページにある「50年楽しめるリスニングガイド」は保存版。

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    2012年05月09日