竹田いさみのレビュー一覧

  • 物語 オーストラリアの歴史 新版 イギリス植民地から多民族国家への200 年
    シドニー旅行中に読む。
    イギリスの植民地であったオーストラリアが、アメリカのように戦争で独立せずに、いかに自立・成熟の道を歩んだか。
    個人的には、ベトナムからの難民・ポートピープルの受け入れが、白豪主義の終わりをはやめたというエピソードが印象的。
  • 物語 オーストラリアの歴史 新版 イギリス植民地から多民族国家への200 年
    オーストラリアの歴史がとても丁寧に読みやすく書かれており良かったです。
    〇〇なのは、3つ理由がある。1に△△、2に□□、3に~といったように最初に要旨を簡潔にまとめて伝えてくれて、その後ひとつひとつ深堀りされていく構成が読みやすかったです。

    コアラくらいしかオーストラリアの知識がない人間でしたので...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    著者は本書の狙いを「大国がデザインした海洋秩序や海洋政策を時系列で整理し把握すること」としており、海洋覇権国家の変遷がよくわかる秀逸な新書だと思う。特に第2章、第3章の米国が海洋覇権を掌握していく過程が興味深かった。また英国が海洋覇権制覇のために築き上げたものが英連邦の原点であることもわかった。そし...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    英国が世界制覇していった過程を、16世紀エリザベス一世の時代から、海賊を利用したり、スパイを使ったりした事で具体的に説明してくれる。

    うーむ。大変面白かった。英国大好き偏見人間のバイアスを、キレイさっぱり取り払ってくれた。

    ある意味英国は賢かったけど、ズル過ぎた、とも言える訳、と言う事が分かりま...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    スエズ運河で船が座礁した時にラジオに著者がゲスト主演して、その話が面白かったので読んでみた。

    大英帝国がどうやって世界の海を支配していったか、クジラを求めて黒船は日本に開国を迫ったかとか、セオドア・ルーズベルト大統領の戦略、領海や公海というアイデア等海を中心とした覇権の歴史。

    とても面白かった。...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    シーパワーバランスが崩れようとしている。中国の台頭だ。
    イギリスやアメリカが都合のいいようにきまりを作り、海を制してきた。今度はそれを中国がやろうとしている。
    アメリカが名指しで中国を敵視した。これからどうなっていくのか。
    アメリカ単独では中国には勝てまい。同盟国らを巻き込む必要がある。
  • 世界史をつくった海賊
    イギリスが海賊を利用して経済的基盤を築いていったことがわかる本です。なぜスペインの無敵艦隊に勝利できたのか、なぜ後に貿易立国になったのか。全ては海賊と黒幕エリザベス女王が関わっていた!という非常に面白い話でした。

    ドレークやホーキンズといった有名な海賊の他、パイレーツ・オブ・カリビアンに登場する東...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    【世界的な規模で長期の複雑な交渉や利害調整、そして最終的には各国の妥協の末に、現在の海洋秩序が誕生してきたと考えてよい】(文中より引用)

    主にイギリスやアメリカといった大国に主導されながら、いかにして近現代の海洋秩序が成立してきたかを概観した作品。著者は、『世界を動かす海賊』などの著作で知られる竹...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    500年に及ぶ海洋の政治史をよくまとめていて、どのように海洋に関する国際法が発展してきたのか、接続水域などの概念がなぜ生み出されたのかなど、なんとなく分からずもやもやしていたことが結構すっきりした。
    トルデシリャス条約、スペインとポルトガルによる海洋支配を否定したグロティウス、イギリスの航海法、海底...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    16世紀から18世紀にかけてのイギリスの歴史について書かれたもの。エリザベス女王がいかに海賊をうまく利用して大国を造っていったかがよくわかる。イギリスでは海賊にも英雄が数多く存在し、貴族にまで叙せられているのは驚きだ。印象的な記述を記す。
    「フランシス・ドレーク:海賊の英雄」p8
    「ジョン・ホーキ...続きを読む
  • 物語 オーストラリアの歴史 多文化ミドルパワーの実験
    オーストラリアの建国から2000年までの歴史が詳しく書かれている。今ある多文化社会のオーストラリアは以前からあったものではなく、時の流れとともにアイデンティティを変化させてきた。英帝国、アメリカ、アジア、どこと戦略的に組んでいくのか。オーストラリアはアジア太平洋のリーダーという認識だったが、その時々...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    イギリスの急成長には海賊の役割が重要だったんですね。
    映画「パイレーツオブカリビアン」や「エリザベス」など、16世紀のイギリスの事を知っていると、もっと楽しめる!海を制するものは世界を制する。
    同著書「世界を動かす海賊」も読んでみます。
  • 世界史をつくった海賊
    英国繁栄の一端を海賊が担っていた、という興味深い話。

    世界史の授業で、イギリスが海賊を使って無敵艦隊を破ったと習ったけれど、何故海賊なのか?と素朴に疑問に思っていた。金儲け、仮想敵国の弱体化を狙って国策的に海賊行為をしていたということならば、海戦に参加していてもおかしくない。

    スパイスや茶、奴隷...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    16世紀のヨーロッパを支配していたのはスペインとポルトガルというカトリックの2大国であり、当時のイギリスは貧しい二流国だった。しかもプロテスタント国家であるイギリスは周囲のカトリック国家からの武力侵攻に怯えなければならない状況で、このまま戦争になればイギリスに勝ち目がないのは明らかだ。どうすれば手っ...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    先日読み終えたのは「世界史に消えた海賊」でした。
    今回は「世界史をつくった海賊」。

    結論から言えば、世界史、特にエリザベス女王治世下のイギリスにおいて海賊がとっても重要な役割を果たし、それがのちの大英帝国、産業革命、を作り上げたのだということを言っているのは同じ。

    「消えた」方は海賊として名をは...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    日本が乱世の戦国時代、いっても島国の中で「われこそは」と名乗り合っていたころのお話し。ヨーロッパでは地中海にインド洋、大西洋に渡る地球規模での、植民地と貿易利権をめぐる壮大な海洋戦が繰り広げていたのだ。学校で歴史を習う前にこの本と出会っていたならなぁ。
  • 世界を動かす海賊
    おれの期の遠航に便乗した竹田さんの本。日本にとっての海運の重要性、その脅威となる海賊がどこでどの程度起きているのか、ロイズの世界リスク一覧を紹介したり、東南アジアや西アフリカ、インド洋で違う海賊の出自や手口を紹介。インドネシアの海上警察がしょぼいけどマレーシアやベトナムが力入れてる話とか、ソマリア海...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    イギリスが大英帝国として繁栄するひとつのきっかけが大航海時代のスペイン船を襲った私掠船(海賊)である。その海賊に焦点を絞った一冊。いかに大航海時代のイギリスにとって海賊が重要な存在であったかが読めばわかる。
  • 世界史をつくった海賊
    海賊ブームもあり、海賊の資料本はたくさん世に出回っていますが、そのほとんどがチャールズ・ジョンソンの「イギリス海賊史」と、フィリップ・ゴスの「海賊の世界史」を下敷きにしたもので、あまり目新しいものはありません。
    そんな中、この「世界史をつくった海賊」は海賊と世界経済の関係から切り込んでいます。
    ジリ...続きを読む
  • 物語 オーストラリアの歴史 新版 イギリス植民地から多民族国家への200 年
    旅行に行って安全で差別もなく多様な国だと感じた。
    いかに多様な文化を育んだか気になり読んだ。いろんな苦闘の歴史の上に今があることがよくわかった