竹田いさみのレビュー一覧

  • 物語 オーストラリアの歴史 新版 イギリス植民地から多民族国家への200 年
    2000年に出版された本に加筆したものである。データは2022年のものになっているが、ほとんどが旧版と同じである。最後の第7章が新しい。これには文化面のことはほとんど記載されず、政治、主に対中国のことが多い。もっと最近の文化的な面なども書いてくれたら新版を読む意欲がわくであろう。ただし、初めて読む人...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    大航海時代のスペイン・ポルトガルから、オランダ・イギリス~イギリス~アメリカと移り変わる覇権争いを分かりやすく説明してくれる一冊。
    途中の章で捕鯨が出てきて捕鯨?と思ったが、石炭から石油にエネルギーの主役が交替する間に鯨油の時代があったのだな。
    扱っているテーマの幅が広く、公海や領海の定義の移り変わ...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    ・思った以上に扱うテーマが幅広い。イギリス→アメリカ→中国→日本。
    ・それでいて、歴史の流れに沿って話が展開されていくから文脈が掴みやすくて読みやすい。
    ・領海や排他的経済水域の広さを国際的に定めるくだり、利害関係の調整っぷりがおもしろかった。意外と最近できたルールなのね。
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    大航海時代の状況から海洋における地政学をベースに歴史を学ぶことができる。
    各要衝における各国の覇権争い、イギリス、アメリカと海洋覇権国家の変遷などが分かる。
    また、国際ルール制定までの経緯、背景を学べる。
    近年の中国の動向も一通り学ぶことができる。
    新書故内容が圧縮されており、膨大な資料分析がなされ...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    大英帝国の歴史をなぞりながら、その発展に大きく寄与した海賊達の歴史を紐解く。女王のお墨付きを受け、国家的投資事業としての海賊の姿は興味深い。
  • 物語 オーストラリアの歴史 多文化ミドルパワーの実験
     いつも行っている本屋で一番目立つところに「物語」シリーズ特集が並べられていました。
    「物語」シリーズ、こんな面白そうなシリーズを今まで知らなかったなんて、これから読み進めたいと思います。まずは今の自身の業務で最も関わりのある国、オーストラリアから読むこととしました。
     オーストラリアと言えば、かつ...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    初めて世界周航を個人としてやり遂げたのが、マゼランではなく、ドレークだったというのは、意外と知られていない。しかし、「成り行き」で周回してしまっていたとは。クイーンズ・パイレーツ、恐るべし。
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    タイトルどおり、海上覇権を英・米が握ってきた歴史を時系列でおさらい。米が捕鯨から世界に乗り出すようになった事情、英から米へ覇権が移っていく過程などが、時系列でよく整理され、一般読者向きで、とてもわかりやすかった。
    後半は、海洋ルール形成の顛末、国際ルールに挑戦する中国がやっていること、日本の海保の事...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    国際政治の専門家による、海洋における覇権争いの話。スペイン・ポルトガルの大航海時代から、大英帝国、米国へと海洋覇権が移っていくことを詳細に説明している。一部、電信など情報優位のことや石油利権など、海洋とは関係ないことも細かく書かれているが、海の覇権争いについては、わかりやすく納得できる内容であった。...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    海賊という犯罪行為によって英国は一流国家へと成長したという事実に衝撃を受けた。エリザベス女王の関与が発覚したとき他国はどんな反応をしたのか、現在の英国ではどういう歴史認識とされているのか知りたくなった。
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    海には公海と領海という区別があったり、領海や接続水域、排他的経済水域など様々な概念で区分されています。
    本書はそのような海の秩序がどのような経緯で形成されてきたのかを分かりやすく解説しています。本書によれば海の秩序はその時代で最も大きな発言力を持った国の意向に沿って築かれてきたと言ってよく、その担い...続きを読む
  • 海の地政学 覇権をめぐる400年史
    地政学を学ぶ上で海を避けては通れない。この本では大航海時代から現在に至るまでのシーパワーを説明している。シーパワーとは元々、自国の船が安全に貿易できるために必要な軍事力・海運力・外交力を指す。近代までは主に貿易メインについてであったが、エネルギー革命が起き、さらに海底資源の発掘とそれを掘削する技術が...続きを読む
  • 物語 オーストラリアの歴史 多文化ミドルパワーの実験
    1880年(アメリカが独立してオーストラリア入植が始まってから)くらいからの歴史。イギリスとの微妙な関係、オセアニアの諸島国との地位。第一次、第二次世界大戦への参加でのアイデンティティの確立と模索。白色社会から多文化社会への舵切りと根強く残る意識。

    イギリスの植民地として生まれ、アメリカに頼ろうと...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    友達の編集者に薦められ、読んでみました。ほぉ〜という発見の多い一冊でした。東インド会社って、海賊が経営してたって知ってました?
  • 世界史をつくった海賊
    イギリスの急成長の裏には海賊が大活躍していた。エリザベス女王お抱えの海賊たちは略奪を繰り返し、それを国家の財産として持ち帰っていてのちの東インド会社も海賊から構成されているという事実には驚いた。ドレークがいかにして無敵艦隊を撃ったか、国力が明らかに劣っていても地道な作業が今のイギリスを作り上げたこと...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    後進国だったイギリスは、エリザベス女王の公認の下で海賊を利用した略奪行為を進めて富を蓄えた。後に貿易立国に転換するものの、大英帝国を築くに至った礎は海賊行為だったことがよくわかる。

    ・1655年、イギリスがジャマイカを軍事領有してスペインのカリブ海支配が幕を閉じた。1670年のマドリード条約におい...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    16世紀ごろ欧州列強の中にあって、弱小国であった英国がどのように国力増強を財を形成していったかが、海賊行為を通じて理解ができる良書。
    弱小国であったがゆえに大国であったポルトガルやスペインに正面から対抗するのではなく、エリザベス女王らの英国王達はゲリラ戦である海賊行為を通じて国力を増強。海賊行為にあ...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    ヨーロッパ、殊イギリスの発展のウラ事情が書かれている本。歴史を紐解いてみると、いまの世界の形とその起源のギャップに驚かされる。
    ・海賊が王家と密接に繋がっていたこと
    ・略奪と貿易という2つの機能を海賊が果たしていたこと
    ・スパイス、コーヒー、お茶、砂糖と黒人奴隷、という貿易の大きな流れがあったのがメ...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    大航海時代、世界最強の海賊とうたわれたフランシス・ドレーク。探検家であり女王陛下エリザベスの祝福を受けたかれがどうやってスペインの無敵艦隊を滅ぼしたか。その他、東インド会社の貿易振興も海賊がやってのけた功績。世界史に大きく影響を馳せた海賊たちの歴史に迫る。

    海賊の視点から世界史をつく、ユニークな本...続きを読む
  • 世界史をつくった海賊
    大航海時代あたりに活躍?暗躍?した海賊達についての本。比較的読みやすく書かれていて、面白い。イギリス繁栄の裏話的な感じ。ちょうど学校の授業内容とかぶったこともあり、世界観にのめり込めた。