竹田いさみのレビュー一覧
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16世紀、エリザベス女王時代のイギリス海賊=「女王陛下の海賊」の話。現代の海賊のイメージはいかにして作り上げられたのか。
章によって時代を前後するので、時折前後が繋がらずに首を傾げましたが、イギリスが国策として行った、海賊ビジネスの概要を知る格好の一冊かと思います。
資源の少ない島国が大国...続きを読むPosted by ブクログ -
現代の海賊をテーマにしようと思ってたら,なぜか16世紀の海賊の本になってしまったらしい。現代のって「海賊戦隊ゴーカイジャー」とか「ワンピース」じゃないよね…。
海賊と言えばイギリス。エリザベス一世の庇護のもと,スペイン船やポルトガル船を略奪しまくったフランシス・ドレーク,ウォルター・ローリー,ジ...続きを読むPosted by ブクログ -
16世紀、貧しい二流国家イギリスが海賊行為という手法で豊かさを追求し、一流の国家へと変貌していく過程を描いた本。
イギリスでは、国家戦略として海賊が機能していたことがわかります。
学校の教科書とはかけ離れた印象(ただ私がちゃんと勉強してなかっただけかもしれませんが)を受けました。
第一章 英雄と...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
APEC提案、カンボジア和平の国連提案、農業貿易の自由化など、オーストラリアは国際社会の構想を次々と実現してきた。
中規模な国家ながらベンチャー精神にあふれた対外政策はどこから生まれてきたのか。
さらにアジア系移民が暮らす多文化社会は、かつての白豪主義からの一八〇度の転換であり、社会革...続きを読むPosted by ブクログ -
植民地後のオーストラリアの200年の歴史。
イギリスの植民地でありながら、他の植民地とは異なる歩みをしたのは、そもそもその国民の多くがヨーロッパからの棄民や移民であったからである。イギリスに追従することがアイデンティティであり、従って中国に派兵し、第一次世界大戦にも派兵する。第二次世界大戦では、...続きを読むPosted by ブクログ -
大英帝国の礎は大海賊達によってつくられた。
掠奪、奴隷、麻薬、現代の価値観で考えるとどれもこれもあり得ないけど、当時は立派なビジネスであり、その担い手である海賊は英雄だった。ナイトもらってるわけで。
価値観は変遷する。現代で英雄扱いされてるものも、実は。。Posted by ブクログ -
オーストラリアの通史を手早く理解するのに役に立つ。
ただ、事実をフラットに並べているところもあるので、関心がなかなか深まらない。歴史も浅く、何をオーストラリアの文化として捉えるか?そのような本を追加で探す必要がありそう。
以下抜粋
・なぜ、イギリスは、遠く離れて不便なオーストラリアに、わざわざ白人...続きを読むPosted by ブクログ -
●地理的な距離で言えばアメリカより近くにある白人国家ではあるが、オーストラリアの歴史について何一つ知らなかった。そういった意味で勉強になった。Posted by ブクログ
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ヴァイキングとか世界史に登場する海賊全般を扱うのかと思ったら違った。タイトルは作中でも何度も出てくる「女王陛下の海賊」でよかったのに。
サー・フランシス・ドレーク…マゼランに次いで「世界周航」という偉業を成し遂げた。しかもマゼランと違って生還したので指揮官としては史上初。この結果女王に多額の配当金...続きを読むPosted by ブクログ -
大航海時代の大英帝国、特にエリザベス女王期の王室と、海賊との共存関係 を深く描いている。無敵艦隊の撃破、植民地拡大など、暗躍し成り上がった海賊と、帝国の繁栄に利用した王室。『海軍』が実は『海賊』で、『英雄』が『海賊船長』である事のグレーゾーン。 公私を使い分けた王室の“したたかさ”が結果残った。 腐...続きを読むPosted by ブクログ
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女王エリザベス1世の時代、発展途上だったイギリスがスペインやポルトガルのような強国にどうやって対抗していったのか? 「海賊」をキーワードに様々な取り組みが紹介されています。 それにしても現在だったら考えられないような乱暴なやり口だけど、意外と今でもやってることは変わらないのかも。 ...続きを読むPosted by ブクログ
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大英帝国発展の基礎を作った先人達の無法ぶりがよく理解できたが、現代の倫理感でこれを断罪することには慎重になる。
スペインやポルトガルが新大陸から得た富のすべてがイベリア半島を潤した訳ではなかったというのが如実に理解できた。
まさしく海賊たちは歴史を変えたと言える。
面白い本に出会った。Posted by ブクログ -
イギリスは王室と海賊がタッグを組んで悪いことをたくさんやった。
それで大英帝国の繁栄の礎を築いたんだな、と。
まあ、そうだよね。ルールを破る、人道的にすれすれのところをいく。
多かれ少なかれ、それくらいしないと国家は繁栄しない、というのは事実だろう。
という勉強になりました。Posted by ブクログ -
子供の頃、テレビドラマで「キャプテン ドレーク」という番組があった。もちろん、このような冒険に満ちたドラマは大好きだったので欠かさず見ていたもの・・・・そんなことを思い出しましたね。
竹田いさみ「世界史をつくった海賊」、掛け値なしに面白くて一気に読んでしまった。もちろん、フランシス・ドレークはイ...続きを読むPosted by ブクログ -
前半、近代史の部分は割と良くまとまってるなと思ったが
現代に入ってからは事実の羅列と、
ちょっとオーストラリア持ち上げ過ぎ?というか
自分の描く理想的なオーストラリアにこじつけようと
してる感が拭えなかった。
現代史は専門外なのかな?ちょっと残念。Posted by ブクログ -
オセアニア政治社会論の参考書として通読。内容はタイトルに違わず。前半~中盤にかけてはオーストラリアの国家形成の歴史を辿り、後半、近現代のミドルパワー外交に言及されている。新書という体裁はとっているものの、入門書としては十分に読みごたえのある一冊であろう。Posted by ブクログ
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オーストラリアの歴史を勉強したいと思っていたらちょうど古書店にあったので買ってみた。ただ内容はオーストラリア「政治」の歴史という感じで、もっぱら著者の関心(国際政治)に沿ったもの。正直あまり面白い本ではなかったけど、悪名高い白豪主義からどのように現代の移民社会になったのか、そのことが知れたことは収穫...続きを読むPosted by ブクログ