竹田いさみのレビュー一覧
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16世紀、エリザベス女王時代のイギリス海賊=「女王陛下の海賊」の話。現代の海賊のイメージはいかにして作り上げられたのか。
章によって時代を前後するので、時折前後が繋がらずに首を傾げましたが、イギリスが国策として行った、海賊ビジネスの概要を知る格好の一冊かと思います。
資源の少ない島国が大国へのし上がるため、大国スペインによって作り上げられたヨーロッパのカトリック秩序に対抗するため、イギリスは国策として海賊を使ってのビジネスに乗り出します。
海賊と言えば粗野なイメージが先行しますが、富裕層から貧困層まで、海賊の出自はさまざまです。
大海賊は女王からナイトの爵位を賜っていたし、ただ単 -
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現代の海賊をテーマにしようと思ってたら,なぜか16世紀の海賊の本になってしまったらしい。現代のって「海賊戦隊ゴーカイジャー」とか「ワンピース」じゃないよね…。
海賊と言えばイギリス。エリザベス一世の庇護のもと,スペイン船やポルトガル船を略奪しまくったフランシス・ドレーク,ウォルター・ローリー,ジョン・ホーキンズたちの活躍をまとめている。大航海時代に遅れてきたイギリスが,産業革命を経て栄光の大英帝国を打ち立てるには,海賊の貢献が欠かせなかった。16世紀の終わり頃,スペインの無敵艦隊を撃破した立役者も海賊たちだった。
海賊をやったのは,香辛料とか黒人奴隷の貿易で出遅れてしまい,船ごとかっさら -
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16世紀、貧しい二流国家イギリスが海賊行為という手法で豊かさを追求し、一流の国家へと変貌していく過程を描いた本。
イギリスでは、国家戦略として海賊が機能していたことがわかります。
学校の教科書とはかけ離れた印象(ただ私がちゃんと勉強してなかっただけかもしれませんが)を受けました。
第一章 英雄としての海賊―ドレークの世界周航
第二章 海洋覇権のゆくえ―イギリス、スペイン、オランダ、フランスの戦い
第三章 スパイス争奪戦―世界貿易と商社の誕生
第四章 コーヒーから紅茶へ―資本の発想と近代社会の成熟
第五章 強奪される奴隷―カリブ海の砂糖貿易 -
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ネタバレ[ 内容 ]
APEC提案、カンボジア和平の国連提案、農業貿易の自由化など、オーストラリアは国際社会の構想を次々と実現してきた。
中規模な国家ながらベンチャー精神にあふれた対外政策はどこから生まれてきたのか。
さらにアジア系移民が暮らす多文化社会は、かつての白豪主義からの一八〇度の転換であり、社会革命といえる。
英帝国、米国、アジア諸国との関係を軸に一五〇年の歴史空間を描き、新しい国家像の核心に迫る。
[ 目次 ]
第1章 揺れる自画像とアイデンティティ
第2章 理想社会の建設―白豪主義とアジア系労働者問題
第3章 ヨーロッパの世界分割競争に翻弄される―英帝国の敵
第4章 対外脅威と安全保障 -
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オーストラリアと言えば。コアラやカンガルーなど、有袋類の独自進化。石炭や鉄鉱石などの資源国。アングロサクソンの囚人の流刑地、アボリジニーを射的にして虐殺とか、稚拙だがその程度のイメージしかない。それと、同級生が留学から帰国した際に、性に開放的な国で友達同士で気軽に致すとか、当時はウェルカムエイズクラブみたいなものが世界各地で流行っていて、その自らのお手軽女子感と都市伝説をオーストラリアの特徴だと勘違いして逆輸入した残念な笑い話くらいだ。
少しは学ぼうと思い、手に取った。そう言えば本書でも記載されるが、オーストラリアは、アメリカのようにイギリスからの独立戦争を起こしていない。そうした手続き的な -
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植民地後のオーストラリアの200年の歴史。
イギリスの植民地でありながら、他の植民地とは異なる歩みをしたのは、そもそもその国民の多くがヨーロッパからの棄民や移民であったからである。イギリスに追従することがアイデンティティであり、従って中国に派兵し、第一次世界大戦にも派兵する。第二次世界大戦では、日本の空襲を受ける。
戦後は、白豪主義を捨て、アジアからの移民を受け入れ、マルチカルチャー、ミドルパワーの国になっていく。その過程を明らかにする。世界有数の豊かで安全な国になったオーストラリアは、地政学的に東アジアから多大な影響を受けた。著者らは「オーストラリアは東アジア世界と接触することで、よ -
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ヴァイキングとか世界史に登場する海賊全般を扱うのかと思ったら違った。タイトルは作中でも何度も出てくる「女王陛下の海賊」でよかったのに。
サー・フランシス・ドレーク…マゼランに次いで「世界周航」という偉業を成し遂げた。しかもマゼランと違って生還したので指揮官としては史上初。この結果女王に多額の配当金をもたらした功績でナイトの称号を授与された。幼少期をホーキンズ家で過ごす。
ジョン・ホーキンズ…"女王の金庫番"。王室御用達のエリート海賊。
フランシス・ウォールシンガム…女王の秘書長官(国務卿)。イギリスのスパイ組織の原型を作った。
エリザベス女王下の資金源:
①海賊に盗ませ -
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子供の頃、テレビドラマで「キャプテン ドレーク」という番組があった。もちろん、このような冒険に満ちたドラマは大好きだったので欠かさず見ていたもの・・・・そんなことを思い出しましたね。
竹田いさみ「世界史をつくった海賊」、掛け値なしに面白くて一気に読んでしまった。もちろん、フランシス・ドレークはイギリス海賊史上のもっとも有名な海賊だと云っていいのだろう。二番目のために余り知られてはいないが世界周航を成し遂げた人物であり、そして何よりも世界の海を股にかけてスペイン船を襲い、銀、胡椒、などの財宝をイギリスに持ち帰ってエリザベス女王の時代をつくった海の英雄、というのはイギリスの歴史の話。スペインの