本当に男女平等が実現できれば、今の日本に多い女性の上方婚(自分より学歴や年収が上の男性と結婚する)や男性の下方婚はなくなるだろうな、フランスやドイツなどの婚姻を書いたものを読むと、そう思う。
まず相手が異性として魅力的であること。価値観が合い、家庭を協力して運営できること。それ以外はどうでもいいっ
...続きを読むてことになるだろう。
カリンさんは非常に優秀な人で、上昇志向も強い、所謂バリキャリなのだが、夫となる人に同じ要素を求めなかったのが幸せの秘訣ではないかと思う。
じゃんぽ~る西さんのような男性の良さは、学歴や年収にこだわったら見えてこないだろう。(じゃんぽ~る西さんがすごい年収で高学歴だったら失礼なこと言ってごめんなさい。)
実際、この本を読むと、じゃんぽ~る西の漫画がいかに面白く分かりやすく描かれているかよくわかる。
逆にこの本だけでは、面白くないかもしれない。あくまで、じゃんぽ~る西の漫画とセットだから楽しめる感じ。つまり同じことを表現すれば、じゃんぽ~る西の方が上であり、それがカリンさんには魅力のひとつなのだろう。
フランス人だから、愛がなくなれば、さっさと別れるだろうから、この二人がずっと夫婦でいるかはわからないが、彼らの幸せがどうやって成り立っているかを考えると、今の日本の夫婦に足りないものが見えてくる。
女性の収入が男性より少ない、産休、育休を歓迎されない、家事育児は女性の仕事と思ってる人が多い、男性の労働時間が長く、家事育児をする時間・気力・体力がない、さらにはそれでもなんとかやれるでしょと社会が変わらない。日本のこういうところが改善されない限り、この二人のような夫婦はなかなか増えないだろう。少子化も進むだろう。
じゃんぽ~る西の漫画とセットで政治家が読むといいかもしれない。