ジョン・マコーミックのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コンピュータを裏で支える技術について興味がある人にオススメの本。特に,コンピュータ科学系を研究する予定の大学生にとっては入門書のような形で読めそう。
内容としてはスマホで検索する時,Webページを閲覧する時,オンライン決済をする時などにどのような効率的かつ信頼性のある仕組みを使っているかを紹介している。
仕組みを説明する際には段階的,具体的なアプローチをしており,予備知識がない人でも十分理解できるようになっていて分かりやすかった。
個人的には,本書に書かれている技術はすでに知っていたがここまで他人に対して分かりやすく説明できるレベルではなかった。自分の理解の浅さに気付かされた一冊である。
研究を始める前に読めていたら…と後悔する程の良書であると私は思う。 -
Posted by ブクログ
偉大なアルゴリズムを以下の点で定義して、その定義に当てはまる9つの
アルゴリズムを紹介している
1.普通のコンピューターユーザーが毎日使っている
2.現実の世界の具体的な問題を解決している
3.コンピューター科学理論に関係している
9つのアルゴリズムは確かに普段はあまり意識せずに
使用しているものばかりだった
(最後の決定不能性:コンピューターが出来ないことについて以外は。。)
しかも平易な説明であり、具体的な比喩が多く使われているため
アルゴリズムのイメージがつかみやすかった
1.検索エンジンのインデクシング
2.Webページのページランク
3.公開鍵暗号法
4.誤り訂正符号
5.パターン認識
6.データ圧縮
7.データベース
8.デジタル署名
9.決定不能性
数学的な知識がなくても理解できるように記載されていて、
詳しい内容については参考文献に任せている潔さがいい。
特に1.2.のインデクシングとページランクは
普段ググった結果のランク付け方法についてイメージがつかめて良かった -
Posted by ブクログ
「アルゴリズム」という言葉は知っているが実際それがどのような処理をしているのかはまったく知らず、「コンピュータによる魔法のような処理」だと考えていた。
それがこの本を読んだことで、具体的なロジック(のさわり)は理解でき、魔法ではなく現実のものとして考えられるようになった。
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73
ディフィー=ヘルマン鍵交換
195
トランザクションとは、データベースへの一貫性のとれた状態にするためには全てが実行されなければならないデータベースへの一連の変更である。
データベースプログラマは、「トランザクション開始」のようなコマンドを発行してから、一連の相互依存する変更をデータベースに加え、最後に「トランザクション終了」コマンドを送る。
196
クラッシュ、再起動後、トランザクションが始まる前の状態にデータベースが戻ると言うことである(これをロールバックと呼ぶ)
252
数百、数千桁になると、素因数を見つけるのはきわめて難しい問題になる
253
原理的には、これらの暗号法やデジタル署名システムは、いつ破られてもおかしくないのだ -
Posted by ブクログ
図解と比喩でわかりやすい、さまざまなアルゴリズムの概念。
アルゴリズムとあるが、具体的なコードの載った実装のための本ではない。
「わたしたちが日常的に用いる、具体的で、コンピュータ科学理論に関連した」アルゴリズムを、情報検索、情報通信から人工知能に至るまで9分野にわたって扱っている。
複雑になりがちなテーマについても、段階を踏んだ説明があり(公開鍵暗号とデジタル署名における指数南京錠、決定不可能性におけるイエスノープログラムなど)、
また適切な図解と比喩が理解を助けている(公開鍵暗号の絵具混合トリック、ページランクのランダムサーファートリック)。
以前から知っているアルゴリズムについても、比喩を通じて核心を理解を深め、他のアルゴリズムとの関連を学ぶことができる。
(データベースのWALプロトコルの有用性:To-doリストトリック。誤り訂正とデータ圧縮:情報理論。)
わたしたちの普段の生活を支えているアルゴリズムに触れ、コンピュータ科学とはなにかというを学ぶことができる一冊。 -
Posted by ブクログ
どのアルゴリズムも今や日常に溶け込んでいるものばかりでそれぞれの仕組みを知る機会はなかなかないので非常に学びの多い1冊であった。
また、それぞれの解説に分かりやすい例えとイラストがあり理解が進みやすかった。個人的に公開鍵暗号法のトリックはとても興味深く誰かに話したくなるような内容であった。
これを読んだからといってすぐ使えるようなスキルやマインドは身に付くわけではない。
ただ、ITの仕組みを知ることでより深みが出るのは確かだ。
本書の最後にも「天文学の知識があるから夜空を見上げる体験に深みが増す」とあるように本書の本質はそこにあると思う。
私も日々すぐに使えて効果の出るハウツーに手を出してしまいがちだが、(それらももちろん重要かもしれないが)もっと根底にある重要なものを本書で改めて気付かされた。
今後もたまに世界の仕組みについて理解することでより深みのある人間になりたいと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ日常的に利用されている有用なアルゴリズムや簡単なコンピュータ科学について、誰でも理解できるように書かれた本。
全体的に読みやすく面白かったが、公開鍵暗号・デジタル署名の部分に関しては、サイモン・シンの説明の方が複雑である代わりにストーリー性が感じられたため、読み物として優れていると感じた。本業かそうでないかの違いだろうか。
本書内で扱っている、アルゴリズムやコンピュータ科学に関する話題は次の通りである。
1.検索エンジンのマッチング・ランキングに関するトリック。主なものを挙げると、メタワードトリック、ハイパーリンクトリック、オーソリティトリック、ランダムサーファートリック。
2.公開鍵暗号、デジタル署名に関するトリック。
3.誤り訂正符号、データ圧縮に関するトリック。反復トリック、冗長性トリック、チェックサムトリック、ピンポイントトリック、ロス無し圧縮、ロスあり圧縮など。
4.パターン認識に関するトリック。最近傍法、決定木、ニューラルネットワークなど。
5.データベースの一貫性に関するトリック。to-doリストトリック、「準備してからコミット」トリック、仮想テーブルトリックなど。
6.決定不能性について。クラッシュ検出プログラムの不可能性についてなど。
7.今後有望なアルゴリズムについての簡単な紹介。