松本耳子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私は不安型の愛着障害みたい。
両親からたくさん愛されて育ってきたと思ってたし、それは揺らがないけど、両親が不仲でいつも喧嘩してて、びくびくしてた。どうしたら喧嘩しないでいてもらえるか考えてた。母の不倫にも気づいてたけど、父に決してバレちゃいけない、と気を張ってた。
結構両親の顔色を見て育ってきたんだなあ。
めちゃくちゃ周囲の評価を気にしちゃうもんなあ。
今の自分の恋愛に、この私の愛着障害が結構影響してる。前回の恋愛は相手が私を上回るほど不安が強かったから、私が相手の愛情を疑って不安になることはなかった。
今の恋人は「安定してる」から、とっても不安になる。もっともっと愛情表現してほしい、と恋人 -
Posted by ブクログ
・”愛着障害(不安型)の人は、両価的な傾向を抱えやすいです。ここでいう両価的とは、求める気持ちと拒絶する気持ちの両方が併存している状態を指します。”
・”愛着障害(回避型)の人は、距離を置いた対人関係を好みます。親密さを重荷とし回避して、心理的にも物理的にも距離を置こうとします。”
・”愛着障害(恐れ-回避型)の人は、対人関係を避けて引きこもろうとする人間嫌いの面と、一人でいると不安で仲良くしたいと思うけれど親密になることで強いストレスを抱いたり傷ついたりするという矛盾を抱えています。信じたいのに信じられないというジレンマを抱えています。”
【安全基地となる人の条件】
①安心・安全が保 -
Posted by ブクログ
いわゆる毒親をもつ著者のコミックエッセイ。
「毒親」や「アダルトチルドレン」がどういうものかという一例でもある。
行方不明になったり負債を膨らませながら家庭を顧みず生きる父親、情緒不安定で放任の割りに子供に執着してなかなか子離れ出来ない母親、その両親のもとで生まれ育った著者も大変だが、その弟にあたる長男もまた同情せざるを得ません。
こういった哀しい家庭環境は、稀のようでも実は表にならないだけで身近に多く存在する。解決策だなんて一言で片づけられるものではないし、そんなものもその家庭と個人の数だけ存在する。
ただ、少なくともこの著者は自分が希望する進路を阻まれても諦めずに食らいついた時や、「自立し -
Posted by ブクログ
耳子さんの克服のきっかけが、自己啓発や心理学や、「スピ系」、「あの世系」の本と実践だったということにすこし立ち止まらせ考えさせられるものがあった。
生まれる前の魂がクリアすべき課題を作って、環境を選んで生まれてくるという考え方を知って、耳子さんは自分の人生を肯定することができたという。
「無理をしすぎても義務を果たそうとしてしまう。できないを口にできない。」
アダルトチルドレンの漫画家耳子さんが、どうやって「生きづらい」人生を克服して、本当の意味での「自立」を果してきたか・・・よりも、ここまでの道のりを「コミックエッセイ」という形で振り返ってきたスタイルが、「文章」よりも、堅苦しくない伝わり -
Posted by ブクログ
漫画でわかりやすかった。
パーソナリティ障害というと、生まれながらの性格により治らないものかと思っていたが、子どもの頃の愛着に問題があったり、発達障害があると発生しやすいとのこと。
環境が生み出した偏りにすぎない、生き方、受け止め方、行動次第で大きく変化する
変えられないのは思い込み
⭐︎境界性パーソナリティ
親自身が苦しさを抱えてその対応を優先してしまうと
上の空だったり、めそめそしたり、自分のことで精一杯、だったりすると
境界性パーソナリティ障害の原因になりうる
※一見、手のかからないしっかりした子に見えて後からそうなることもある
ママは自分のことを見てくれない、後回し
対応は
冷静な -
Posted by ブクログ
自分が愛着障害だとは薄々感じていましたが、この症状も愛着障害の現れだったのか、と知ることが出来ました。(おわりに の友人が自分の子供を異常に持ちたがらない発言をすることが私の日々の言動と一致していました、)
入門的な本なのかもしれませんが、私のように鬱で文章を読むことが苦しい人には、マンガなのでピッタリだと思います。
これを読んだ限り、私は不安定型愛着スタイルの中の、特に「恐れ・回避型」の可能性が強いなと感じました。
巻末のテストは、「どちらとも言えない」が不安定型として加算される設問が多かったため、あまりあてにならないなと感じました。
本全体を通して、自分がしっくりくる型を探して目星を -
Posted by ブクログ
こういう状態から抜け出すには、誰か親レベルで無償の愛を注いでくれる人がいないと駄目だと思っていたけど、この本を読むとやっぱりそうなんだろうな。1人ではなかなか助からないのだ…。
自分はどのタイプにも少しずつ当てはまるけど、これはどうなんだろう。
というかこれって問題ある性格の人全て網羅してる気がするんだけど…。面倒くさい人は皆パーソナリティ障害?
これ結局知能指数が重要ではないだろうか。
頭がそれなりに良ければ、腕を切って得る安らぎよりも損失の方が大きいと判断できるはず。周りのせいでいつも自分が酷い目に遭うと思っている人も、確率的にそんなはずはないから自分に問題があるのでは?と気づくはず。 -
Posted by ブクログ
「毒親」も、ずっと関心をもっているキーワードだ。著者の家庭は、両親ともそれぞれ異なるタイプの毒親で、とくに長女の著者はヤングケアラー的な役割も負わされてきた。
子どもの人格、人生に、親というのは否応なしに影響を与える。それが「親ガチャ」で決まるという恐ろしさ。
著者は、遠回りをしたけれど、自分の置かれた状況を客観視し、マンガという表現方法でそれを吐き出し、自分の人生をリセットさせた。
精神科医の解説にもあるように、「(こころの)病理は世襲する」が「運命は変えられる」。
想像を絶する困難だろう。たどり着けない人もいるだろう。
でも、1人でも多くの人が、世襲の鎖を断ち切って幸せになることを応援した