助川幸逸郎のレビュー一覧

  • 教養としての芥川賞

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    1980

    宮本輝読みたいと思った。

    綿矢りさ 蹴りたい背中

    綿矢りさが大化けする小説家ってみんなに言われてるよね

    今芥川賞の解説みたいなの読んでるんだけど、宮本輝の小説は美しさと不気味さがあるって言ってて、この蛍の身投げという現象も美しさと不気味さが共存した現象だと思った。

    356P

    ある種の世俗的なもの、浮世の義理や人間の体臭と関わらないと芥川賞はとりにくいということはわかります。かといって世俗だけでも芥川賞には手が届かない。世俗だけでも、世俗から離れすぎても受賞できないのが芥川賞という気がします。世俗をうまく結晶させて提示することが求められるように思いますね。

    助川幸逸郎
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    2024年04月26日
  • 小泉今日子はなぜいつも旬なのか

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    小泉今日子を軸にした、80年代以降の女性の変遷を描いた作品。それが趣旨。しかし、小泉今日子の生き方と時々の流行の最先端にいた女性の生き方を対比したいる部分があり、人生論の色合いも実は濃い。僕は個人的には、小泉今日子的な生き方にあこがれる。本当に大切なことを手放すことで再生をする、ということの痛みを大事さを思いさせてくれます。これを読んでから別なキョンキョンの本を読むと違う視点が得られるかもしれません。

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    2016年09月19日
  • 小泉今日子はなぜいつも旬なのか

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    荻上チキのSession22に著者である助川さんが
    ゲストで出ていて
    「小泉今日子はなぜいつも旬なのか」
    という本を出したと語っているのを
    お風呂で聞き
    翌日には本屋に飛んでいた。

    私、小泉今日子さんの大ファンだから。
    いや、もはやファンを超えて尊敬すらしている。

    助川さんに感謝。
    よくぞ書いて下さいました。

    さて

    この本は小泉今日子という
    そこらのアイドルとは比較にならない
    オンリーワンな存在の歴史をなぞることで
    80年代から現在までの「女の子」の変遷を
    非常にわかりやすく描き出している。

    キョンキョンはなんてったってアイドルの自分を
    客観的に俯瞰できる稀有の視点と
    冷静にモノの本

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    2015年11月06日
  • 光源氏になってはいけない――「悪目立ち」せず生きていく作法

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    帯にあるように、『源氏物語』を知らずともとても楽しめる。後半にある浮舟の考察はとても面白い。個人的にはまさに浮舟は雨夜の品定めにある、意外なところに住んでいるちょっといい女、に当たるのではないだろうかと思う。ただし、浮舟自身が「ちょっと」いい女、と思っていたかは、至って怪しいところではあるが。
    平安時代と現在を比べながら論が展開されるので、とても分かりやすく読めた。

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    2012年02月09日
  • 小泉今日子はなぜいつも旬なのか

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    面白い視点でした。
    この手の本は「難しく考えすぎやろ」
    と思ってしまうことが多いのですが、
    今回はそれは感じなかったです。
    確かにキョンキョンは稀有な存在。
    あんみつ姫、グリコや霧ヶ峰のCMなど、
    ダントツで可愛いかったけど、
    それだけじゃ説明できないですからね。
    小泉さんの本も読んでみたくなりました。

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    2023年08月03日
  • 小泉今日子はなぜいつも旬なのか

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    トンがったアイドル時代を懐かしむ世代にも、
    多才な女優の顔しか知らない世代にも、
    愛され続ける キョンキョン♪

    この本では、
    当時のアイドル達と比較したり、
    80年代〜現代までの女の子変遷史と共に、彼女の魅力を探っています。

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    2015年12月25日
  • 小泉今日子はなぜいつも旬なのか

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    アイドル時代から、あまちゃんまで、よく知ってはいるが、こんな感じだとは知らなかった。大学生の頃、アルバイトでテレビCMのエキストラの調達をしていたが、グリコのアーモンドチョコのCMで彼女がタレントだったことがある。1984年くらいかなあ。彼女よりちょっと(笑)年寄りだが、同じ年代を過ごしたとも言え、懐かしったりもする。良書。

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    2015年10月25日
  • 謎の村上春樹<読まなくても気になる国民的作家のつくられ方>

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    村上春樹は時代にとって、文学にとってどういう立ち位置なのかを書いた本。僕にとっては村上春樹を通じて時代や文学を知る本になった。難しくはないし、なるほどと思える場所も多々ある。村上春樹の本は自己投影でしか意味を見出せないってのは共感出来た。

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    2014年08月31日
  • 小泉今日子はなぜいつも旬なのか

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    サブカルチャー批評としての観点からアイドル小泉今日子を論じた本ではありません。主として彼女と同世代かそれよりもすこし下の、バブル期を経たことで「ここではないどこか」を求めてしまう生き方を身に着けてしまった人びとに対して、つねに変わりつづけることで長い期間にわたってアイドル、女優として活動をおこなってきた小泉今日子の生き方から学べることはなにかを論じている本だというべき内容になっています。

    アイドルとしての小泉今日子といえば、『なんてったってアイドル』で知られるような、アイドルそれ自身の虚構性をみずから暴露するようなメタ的な視点を示すことによって、日本のアイドル史における転換点ともいうべき位置

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    2018年08月31日
  • 小泉今日子はなぜいつも旬なのか

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    ネタバレ

    小泉今日子の「変わっていく力」に、人生のヒントを学ぶ。メタ認知、「何も誇るものを持たない裸の自分」を受け入れる、他人の意見に一度は従ってみる、などなど。全身黒塗りとか人拓なんてことやってたのは知らなかった。他のアイドルたちとの比較が面白かったかな。斉藤由貴や薬師丸ひろ子は「文学系アイドル」だったんだね。

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    2015年12月14日
  • 光源氏になってはいけない――「悪目立ち」せず生きていく作法

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    う~むどこから突っ込んだらよいのか。個人的にツッコミどころが満載だった。

    前半はそこれそ光源氏から読み解く「割る目立ちせずに生きていく方法」っていうのが述べられていた。啓発本にしてはだいぶ後ろ向き?な考えだなとは思ったけど。
    いやメインは啓発本とかそんなんじゃないだろうけど。
    後半は光源氏よりも『源氏物語』や藤原道長、摂関政治等に焦点を当てていて光源氏はそんなに関係ない。

    『源氏物語』に関する専門書や論文といった類のものとは違うからどこまで追求ししていいかわからないけど、氏の考え方はユニークな分ツッコミどころが多かった。
    サラリと書いてるけど頭の中将が葵の上の弟説、源典侍が藤壺の入内を薦め

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    2013年03月28日
  • 光源氏になってはいけない――「悪目立ち」せず生きていく作法

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    源氏物語に書かれていることを、歴史上の事実のように深読みして解析したり、「戦国武将に学ぶなんたら」みたいに現代社会に役立てようとしたり、少しやり過ぎの感は否めないが、そういう見方もあるのかと思わせるところも多かった。先に読んでいた井沢元彦の「源氏物語はなぜ書かれたのか」と、書かれた理由が、真逆なのが面白かった。

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    2012年01月09日